2018年6月21日 (木)

無の境地

漢詩のなぞなぞ9 無の境地

 前の二問で、漢詩集にはいろんなご利益があるということがわかっていただけたと思います。そこでもう一つ漢詩集に関する質問です。
無の境地、無の世界を表現したというありがたい詩集は、さてなんでしょう?

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

  ↓

 ↓

答 白紙(はくし)文集(もんじゅう)(白氏文集)

 

・昔「丸出だめ夫」というマンガがありました。テストといえば決まって0点でした。あれくらいできの悪い子供の親が、子供の答案用紙を綴じて一冊の本にしました。さてその本の名はなんというでしょう?

 
――白紙文集

 

・その白紙文集を見て親が思わずつぶやいた有名な詩の一句は?

 
――「愚や愚や、汝を奈何(いかん)せん」

 垓下歌  項羽

力抜山兮気蓋世 力山を抜き 気世を蓋う
時不利兮騅不逝 時利あらず 騅逝かず
騅不逝兮可奈何 騅の逝かざる奈何すべき
虞兮虞兮奈若何 虞や虞や若(なんじ)を奈何せん

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月18日 (月)

ご利益

漢詩のなぞなぞ8 ご利益

 漢詩集シリーズの二。この詩集を勉強していると、知らず知らずお経も覚えられるというありがたい詩集があります。さてなんでしょう?

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

  ↓

 ↓

答 文選(もんぜん)

 「もんぜん(門前)の小僧習わぬ経を読む」
 チベット仏教には摩尼車という便利なものがあって、一回回転させると一回お経をとなえるのと同じご利益が得られることになっています。日本のお寺にも、経蔵自体を回転させると、収納されたお経全部を読んだと同じご利益が得られる「転輪蔵」という便利なものがあちこちにあります。、
 ですから文選の勉強をするだけでお経まで覚えられるくらいのご利益があっても、ちっとも不思議なことはありません。

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月14日 (木)

冬山登山のお守り

漢詩のなぞなぞ7 冬山登山のお守り

 たくさんある漢詩集の中に、登山家の間で冬山登山のお守りとして知られているものがあります。リュックの奧に一冊しのばせておくと、いざ遭難したときにも命は助かるというのです。さて、なんでしょう?

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

  ↓

 ↓

答  唐詩選(凍死せん)

  

・盗作ばかり集めた詩集は?

―― 盗詩選

・超能力者が遠くにある物や壁などで遮られた物を見通そうとするときに、呪文がわりに使われる詩集は?

―― 透視せん!

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月11日 (月)

逆走する詩人

漢詩のなぞなぞ6 逆走する詩人

 李白や杜甫、王維、韓愈、柳宗元、白居易、杜牧など(漢詩人相撲大会の面々です)の一行がアメリカへ観光旅行に行きました。唐の時代にはアメリカはまだなかったとか、細かいことは気にしないでください。天才は時空を超越します。
 アメリカでは、みんなで自動車の運転を習ってドライブを楽しみました。ところが一人が間違えて、一方通行の道路を逆方向から入ろうと進んで行きました。慌てた一行はその運転手に向かって、大声で叫びました。
 さて一行はなんと叫んだでしょう。そしてその運転手はいったい誰だったでしょう?。

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

答 「ワン・ウェイ One Way!」 
    運転手は王維

 一方通行は「One Way!」
 王維の中国音は「ワン・ウェイ Wáng Wéi」です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月 7日 (木)

古着の主は?

漢詩のなぞなぞ5 古着の主は?

 あるアメリカ人観光客が北京の怪しげな骨董店を訪れたときのことです。
 店主は古くてボロボロのジーンズを出して見せ、これは唐の有名な詩人が着ていた貴重なものだ、と言いました。
 まさか唐代にジーンズがあるわけないだろう、いったい誰のジーンズだというのか。アメリカ人は聞きました。

「フーズ・ジーンズ・イズ・ジス? Whose jeans is this? 」

 さて、店主はなんと答えたでしょう?

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

答 「リーバイス!(李白の! )」
 李白は中国音では「リー・バイ Lǐ Bái 」なので、「オー・イッツ・リーバイス!」と答えました。

 ちょっと無理があるでしょうか。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2018年6月 4日 (月)

ブルートレインで飲む酒

漢詩のなぞなぞ4 ブルートレインで飲む酒

 そのうちブルートレインって何? と聞かれるようになるのでしょうね。今はないブルートレインに乗ったとき飲む酒といえば、漢詩の世界ではこれが定番でした。さてなんでしょう?

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

答 葡萄酒

 ブルートレインは寝台列車、夜行列車です。
 「夜行の杯」と言えば「葡萄の美酒」に決まっています。

 

 涼州詞 王翰  

葡萄美酒夜光杯  葡萄の美酒 夜光の杯(はい)
欲飲琵琶馬上催  飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す
酔臥沙場君莫笑  酔うて沙場に臥すとも君笑うこと莫(な)かれ
古来征戦幾人回  古来征戦 幾人か回(かえ)る

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2018年5月31日 (木)

東京夜泊

漢詩なぞなぞ3 東京夜泊

 これは「なぞなぞ」とは言いがたいけれど、某東京都知事が築地市場の移転問題で夜も寝られず、移転して場外に客が来なくなってしまったらどうしよう、選挙に落ちてしまうと心配して作った詩句があるのを知っていますか?

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

答 築地場外閑散時 築地場外閑散時
   過半票勢到落選 
過半の票勢 落選に到る

   「東京夜泊(とうきょうやはく)」より

 

 

  楓橋夜泊 張継   楓橋夜泊(ふうきょうやはく) 張継(ちょうけい)
月落烏啼霜滿天   月落ち烏(からす)啼いて霜天に満つ、
江楓漁火對愁眠   江楓漁火 愁眠(しゅうみん)に対す。
姑蘇城外寒山寺   姑蘇(こそ)城外の寒山寺(かんざんじ)、
夜半鐘聲到客船   夜半の鐘声客船(かくせん)に到る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月28日 (月)

漢詩人相撲大会

漢詩のなぞなぞ2 漢詩人相撲大会

 平成最後の大相撲夏場所は横綱鶴竜が優勝しました。決定戦になれば栃ノ心と思っていましたが、鶴竜は白鵬を降して優勝を勝ちとりました。次の名古屋場所には稀勢の里と宇良が出場してくれることを楽しみにしています。

 そこで今回の漢詩のなぞなぞ第二弾は相撲がらみです。


 あるとき、宮中で相撲大会が開かれ、李白や杜甫、王維、韓愈、柳宗元、白居易、杜牧などの有名な漢詩人が参加しました。時代があわない? そのへんはあまり気にしないでください。

 さて問題です。相撲大会で最後までトーナメントを勝ち残ったのはいったい誰でしょう?

  ↓

       ↓

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

  ↓

答:白居易

 相撲では行司がいつも大きな声で言っています。

「ハッキョーイ、ノコッタ!」

 

 くだらないとか言わないで、どうか笑ってください。白居易にはこんな詩もあります。

 對酒  白居易   酒に対す 白居易


蝸牛角上争何事  蝸牛角上 何事をか争う
石火光中寄此身  石火光中 此の身を寄す
隨富隨貧且歓楽  富に随い貧に従い且(しばら)く歓楽せん
不開口笑是癡人  口を開いて笑わざるは是癡人(ちじん)

 

 

 そもそも唐の時代に相撲なんかあったのか、という声も聞こえてきそうです。あったんですよ。玄宗皇帝の宮廷には高力士(こうりきし)という人がいたくらいですから。

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月24日 (木)

漢詩のなぞなぞ1

 「なぞなぞ」をあれこれ読んでいるうちに、自分でもいくつか思いついたので、ここに書いておくことにしました。
 しかし漢詩に関するものなので、小学生でもわかるというわけにはいきません。ある程度漢詩の知識がないとわかりません。しかし漢詩に詳しい人は「なぞなぞ」のような幼稚なもの、ダジャレみたいなものはあまり好いてくれないような気がします。
 知識のない人にはわからない。知識があってわかる人には、こんなもの作って、くだらないと思われる。そういうことになりそうですが、ダジャレとか悪い冗談というのは、思いつくと言いたくてたまらなくなるものなので、ともかく発表してみます。

1 登高(とうこう)
 「登高」は中国の昔からの風習で、9月9日の重陽節に、みんなで山に登り、菊酒を飲んで遊ぶのだそうです。
 山東にいる兄弟たちが集まって山に登ったとき、一族の中で一人だけ遠い都にいる兄弟に向かって、山の上から大きな声で呼びかけました。さて、なんと言ったでしょう?

    九月九日憶山東兄弟 

  独在異郷為異客

  毎逢佳節倍思親

  遥知兄弟登高処    

  遍挿茱萸少一人  

 

  九月九日山東の兄弟(けいてい)を憶う

     独り異郷に在って異各(いかく)と為る

     佳節に逢う毎に倍(ますま)す親(しん)を思う

     遙かに知る兄弟高きに登る処

     遍く茱萸(しゅゆ)を挿して一人を少(か)くを

 

 

 

 

 

答  おーい! 

   (この詩の作者は王維です)

 

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2018年2月12日 (月)

南北和解予言

 以下の文は、この1月に書き始めたものの、こんなこと書いても誰も見向きもしてくれないだろうと思ってそのままにしておいた。
 平昌オリンピックが始まって、「ひょっとして」という期待もわずかながら出てきたようなので、一部を改めて載せることにした。

 一年前の1月にトランプ予言というのを書いた。トランプ大統領の政治はうまくいかず、四年持たずに退陣するだろうというものだ。その後9月にトランプ予言2を書いた。こちらはトランプは結局北朝鮮の核保有を承認することになるだろう、というもの。

 平昌オリンピックでの南北合同チームなどをめぐって、日本では、オリンピックの政治利用だ、北の時間稼ぎだ、韓国が北の言いなりになってけしからんという論調が大勢を占めているようだ。
 わたしはこれが気に入らない。逆に、このオリンピックを契機として、南北が和解の道へ進むかもしれないと思っている。だからこの際、これから南北の和解が始まると予言しておく。
 北を憎むあまり、日本の一部には、トランプが北朝鮮を攻撃してくれるのを待望しているような空気もある。そうなったらどんな悲惨なことになるか。日本だってとばっちり程度ではすまないかもしれないというのに。
 悲惨な結末を予想することは、その予想が正しいことを証明するために、悲惨な結末を願うことにつながる。南北会談が行われて、双方が和解の道をたどることを予言しよう。ただし、素人の、根拠のない予言なので、トランプ予言トランプ予言2と同様、いっさい責任は持たない。

 朝鮮戦争は南北の戦いだったはずなのに、今、戦争を起こそうとしているのはアメリカのトランプと北の金正恩である。しかし戦争が起きる場所は韓半島全体である。被害のほとんどは南北の朝鮮民族がこうむる。
 韓国として今一番重要なのは、戦争を回避することである。
 アメリカが北を先制攻撃をしないように、北のわがままには目をつぶっても和解ムードを醸成する、あるいは中国・ロシアに近づいて、北朝鮮を牽制するとともにアメリカの圧力に対抗するなどあらゆる手段をつかって、戦争を回避しなければならない。
 韓国政府はそうせざるを得ない状況になっている。アメリカと一緒に北へ攻めていっても何もいいことはない。韓国は「韓国ファースト」で考え、行動する。

 そうせざるを得ないだけでなく、そうすることによって、半島統一の望みも継続することができる。袂を分かってすでに七十年。最近では往来もなくなっている。あと十年もすれば一つであった時代を記憶している人はいなくなってしまう。交流の道を閉ざしてはならない。

 北が南を取り込もうとしていると言われているが、韓国はそんなやわな国ではないだろう。国力が違う。話は逆で、将来的には韓国が北を取り込むことになるだろう。今すぐ現在の北朝鮮を取り込みたくはないだろうが、場合によっては一気に進むかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«またまた休み