2018年2月12日 (月)

南北和解予言

 以下の文は、この1月に書き始めたものの、こんなこと書いても誰も見向きもしてくれないどろうと思ってそのままにしておいた。
 平昌オリンピックが始まって、「ひょっとして」という期待もわずかながら出てきたようなので、一部を改めて載せることにした。

 一年前の1月にトランプ予言というのを書いた。トランプ大統領の政治はうまくいかず、四年持たずに退陣するだろうというものだ。その後9月にトランプ予言2を書いた。こちらはトランプは結局北朝鮮の核保有を承認することになるだろう、というもの。

 平昌オリンピックでの南北合同チームなどをめぐって、日本では、オリンピックの政治利用だ、北の時間稼ぎだ、韓国が北の言いなりになってけしからんという論調が大勢を占めているようだ。
 わたしはこれが気に入らない。逆に、このオリンピックを契機として、南北が和解の道へ進むかもしれないと思っている。だからこの際、これから南北の和解が始まると予言しておく。
 北を憎むあまり、日本の一部には、トランプが北朝鮮を攻撃してくれるのを待望しているような空気もある。そうなったらどんな悲惨なことになるか。日本だってとばっちり程度ではすまないかもしれないというのに。
 悲惨な結末を予想することは、その予想が正しいことを証明するために、悲惨な結末を願うことにつながる。南北会談が行われて、双方が和解の道をたどることを予言しよう。ただし、素人の、根拠のない予言なので、トランプ予言トランプ予言2と同様、いっさい責任は持たない。

 朝鮮戦争は南北の戦いだったはずなのに、今、戦争を起こそうとしているのはアメリカのトランプと北の金正恩である。しかし戦争が起きる場所は韓半島全体である。被害のほとんどは南北の朝鮮民族がこうむる。
 韓国として今一番重要なのは、戦争を回避することである。
 アメリカが北を先制攻撃をしないように、北のわがままには目をつぶっても和解ムードを醸成する、あるいは中国・ロシアに近づいて、北朝鮮を牽制するとともにアメリカの圧力に対抗するなどあらゆる手段をつかって、戦争を回避しなければならない。
 韓国政府はそうせざるを得ない状況になっている。アメリカと一緒に北へ攻めていっても何もいいことはない。韓国は「韓国ファースト」で考え、行動する。

 そうせざるを得ないだけでなく、そうすることによって、半島統一の望みも継続することができる。袂を分かってすでに七十年。最近では往来もなくなっている。あと十年もすれば一つであった時代を記憶している人はいなくなってしまう。交流の道を閉ざしてはならない。

 北が南を取り込もうとしていると言われているが、韓国はそんなやわな国ではないだろう。国力が違う。話は逆で、将来的には韓国が北を取り込むことになるだろう。今すぐ現在の北朝鮮を取り込みたくはないだろうが、場合によっては一気に進むかもしれない。

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2018年1月29日 (月)

またまた休み

 最近、サボり癖がついたようで、また休みにします。あしからず。

   すみません。もう少し休みます。 2018/02/01

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2018年1月25日 (木)

JB75 ユダヤのジョーク3

 ユダヤのジョーク続き。

224 ユダヤ人5000年のユーモア

5000
    (書名) ユダヤ人5000年のユーモア
      (著者) ラビ・M・トケイヤー
          助川明 訳
      (出版者) 日本文芸社
      (形状)     四六判ソフトカバー
      (頁数)    252
      (出版年)  1998/05/25

・ラビ・M・トケイヤーは、8『ユダヤ・ジョーク集』(実業之日本社、1073)の著者でもあるが、この本はまた別の本。
 訳者の助川明は加瀬英明のペンネーム。
 始めにユダヤ人の笑いについて簡単な解説があり、ジョークのそれぞれにユダヤ人はこうなんだと説明する題がついている。

十戒がユダヤ人に与えられた理由(わけ)
 長老のラビと、若いラビが『天主の十戒』について、議論していた。
『天主の十戒』は、『モーセの十戒』としても知られている。「選ばれた民」であるユダヤ民族に、とくに授けられたものだ。
 聖書によると、神は『天主の十戒』を二枚の石板に刻んで与えた。
「なぜ、神は一枚ですむのに、二枚に分けたのでしょうか?」
 と若いラビが尋ねた。
「それは、神がまずドイツ民族に、『汝ら、殺すなかれ』と書かれた一枚目を授けたのだ。よころが、ドイツ人はそれを無視した。だから、神はドイツ人から取り上げた」
「それで、二枚目は?」
「神はフランス民族に、『汝ら、姦淫するなかれ』と刻まれた二枚目の石板を授けた。ところが、フランス人はそれを無視した。そこで、神は無駄にしてはならないので、フランス人から取り戻した」
「わかりました。『汝ら盗むなかれ』という警告が刻まれたほうの一枚目の板は、台湾人に授けようとしたけれど、時計や、カバンや、運動靴のコピー商品をつくるのに忙しいから、やはり無視されてしまったのでしょう?」
「そうだ。神は日本民族に『安息日は働いてはならない』と刻まれた二枚目の板を渡そうとしたが、断られた」
「だけど、そうすると、どうして、われわれユダヤ民族は二枚とも受け取って、もっとも聖なる戒めとして、後世大事に崇めてきたのでしょうか?」
「神はユダヤ人に、『十戒』があるが欲しいか、と尋ねた。すると、ユダヤ人が『いったい、それはいくらするのですか?』と尋(き)いた。神が『タダだ』というと、『それだったら、ぜひ二つともほしい』と言った。(p61)

ユダヤ人は破産しても、失う友人を半分にとどめる
「破産したら、友達を半分失ってしまったよ」
「で、残りの半分は?」
「おれが破産したとこをまだ知らないんだ」(p106)

ユダヤ人は物もちがいい
 ケチ「この傘を、もう二十年も使っているのだ」
 友人{それだったら、もうそろそろ返したほうがいいよ」(p110)

・この本に収録されたジョークには、前回紹介した(JB74 ユダヤのジョーク2)ハルペン・ジャックの「223 とっておきのユダヤジョーク」と相当数がダブっている。ユダヤ人の間ではよほぢ知られているか、ネタ本が同じだったのだろう。

ユダヤ人は仲間意識が強い
 この話は、ちょっと英語がわからなければ、おかしさが、わからない。
 ヒューヨークのマンハッタンの混雑したバーで、バーテンの背後にあるテレビにキッシンジャー(元アメリカ大統領補佐官)がうつった。
 マーティンはユダヤ人だった。キッシンジャーの顔を見て、
「あれは、われわれの一人だ!」
 と、得意になって叫んだ。
 隣の客が、
「われわれとは、どういうことかい?」
 と尋ねた。
「われわれユダヤ人の一人、といいうことさ」
 マーティンが答えた。
 スポーツのニュースに変わった。すると、ブルックリン・ドジャースの投手のサンディ・コウファックスが登場した。マーティンが再び歓声をあげた。
「あれも、われわれの一人だ!」
 隣の客がうなずいた。
 つぎに芸能ニュースになって、解説者のビバリー・シルスが登場した。
 マーティンはまた派手な歓声をあげた。
「彼女も、われわれの一人だ! 
 隣席の客は、もう、うんざりして、
「ジーザス・クライスト!(英語で「イエス・キリスト」だが、「なんてことだ」の意味でも使われる) いい加減にしてくれないか!」
 と言った。
 すると、マーティンが、
「その男もわれわれの一人だ!」
 と叫んだ。
(キリストはユダヤ人である)(p154)

 

225 決定版ユダヤ・ジョーク集

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    (書名) 決定版ユダヤ・ジョーク集
      (著者)  ラビ・マービン・トケイヤー
           加瀬英明 訳
      (出版者) 実業之日本社
      (形状)   新書(じっぴコンパクト)
      (頁数)    190
      (出版年)  2007/07/30

・この本は上記224でも紹介した『ユダヤ・ジョーク集』(実業之日本社、1973)を改題・再編集したものなので、特に内容には触れない。

 

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2018年1月22日 (月)

JB74 ユダヤのジョーク2

 ユダヤ・ジョークとして前に紹介した本は次のとおり。 

8 ユダヤ・ジョーク集(JB04 実日国別ジョーク集1/3)
9 続ユダヤ・ジョーク集( 同 上 )
123 ユダヤ笑話集JB30 ユダヤのジョーク
124 ユダヤの笑話と格言( 同 上 )
125 ユダヤ最高のジョーク( 同 上 )
125 ユダヤ・ジョーク集( 同 上 )
127 ユダヤ・ジョークの叡智( 同 上 )
128 頭がよくなるユダヤ人ジョーク集( 同 上 )
129 人生最強の武器 笑い(ジョーク)の力( 同 上 )

223 とっておきのユダヤジョーク

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    (書名) とっておきのユダヤジョーク
                    ユダヤ人と日本人の文化にみる違い

      (著者)  ハルペン・ジャック
      (出版者) KKベストセラーズ
      (形状)    文庫
      (頁数)    270
      (出版年)  1992/09/05

・ハルペン・ジャック(日本語:春遍雀來、英語:Jack Halpern)は、イスラエル国籍の言語学者、辞典編纂者ということだ。

・ユダヤジョークはユダヤ人自身をを笑ってみせるが、これは自分たちへの自信があるからこそのゆとりだろう。

ユダヤ人に豚を食わす法
 ある日、ヘブライ語を教えているユダヤ人の先生が、キリスト教の友人の家に招待された。ちょうど夕食前で、友人はすごいごちそうを運ばせていた。
「さあさあ、こっちに座って。遠慮せずにどんどん食べてくれ」
 ところが、その料理はユダヤ教で禁じられてているものだった。
「すまないが、ユダヤ教で認められたコーシャ(適正な)料理でないとだめなんだ。気持ちだけいただいとくよ」
「なんだ。それは残念だな」
 しばらくして、ジュウジュウ脂がしたたり落ちる焼き豚のかたまりが運ばれてきた。うまそうな匂いで、ヘブライ語の先生は頭がクラクラした。
「さあ、先生、食べてくれ。この豚はうまいよー。それに、海老のむき身もたくさんあるから、遠慮せずに、ささ、どうぞどうぞ」
 先生はよだれが出そうだったが、こらえにこらえて、
「うーん。で、でも、豚もエビもやっぱりだめなんだ」
 友人はがっかりした。
「へえ、厳しい宗教だなあ。でもそんなこと言ってもし無人島にでも不時着したら、あれはコーシャだこれはコーシャじゃないなんて言ってられないぜ。そんな時、禁じられてる食べ物しかなかったからどうするつもりだ」
「その時は平気だよ。生きるか死ぬかって時は何でも食べていいことになってる」
 このとき友人の頭に、ある残酷な考えがひらめいた。ヒヒヒと笑うと、鉄砲を持ち出してきて先生の鼻の頭に銃口を突きつけ、ものすごい形相で怒鳴った。
「やい! 豚を食え! 食わないとドタマ吹き飛ばすぞ!!」
 先生は顔面蒼白。ぶるぶる震えが止まらない。
「た、た、た、食べ、食べるよ」
 先生が焼き豚を食べ始めると友人はニヤリと笑い、
「ハッハッハッ! 冗談だよ冗談! 生きるか死ぬかって時なら豚を食べるかと思ってね! 先生、怒らない、怒らない」
 先生はフーッとためいきをついた。
「いや、怒らんよ。でも今度そんな悪い冗談をやるなら、焼き豚がまだ温かいうちにしてくれよ」(p78)

・この本は1992年の刊行。現在の感覚では人種差別と言うしかないジョークも収められている。次第にこういうジョークは表に出なくなるだろうが、この頃にはまだこういうジョークがそれほどとがめられることはなかったのだ。

子だくさん
 イスラエルのイエメン人移民者には子供が多い。なにしろ一家族に一二、三人の子供がいるというから、実に子だくさんである。
 ある時イエメン人夫婦が街を散歩していたが、後ろをゾロゾロついてくる子供たちの一群の一人が道ばたの溝に落ちてしまった。
 夫が言った。
「おい拾おうか、でもまた一人作ればいいかな」(p100)

 

ジプシー料理
 昔のジプシー料理を記した古書物は、オムレツの作り方についてこう書き出している。
「まず卵を二つ盗み……」(p102)

・「ユダヤジョーク集」の看板を掲げながら、大半は「アメリカンジョーク集」と変わらない本も多いけれど、この本はユダヤ色にこだわっているように見受けられる。

宗教戦争
 ラビと神父が、ユダヤ教とキリスト教が科学にどれだけ貢献したかで議論していた。
「ラビのぉ、あんたにはすまないが、科学は明らかにキリスト教から始まったんだ」
 と神父が言うと、
「なぜだ?」
 とラビ。
「最近、ローマ帝国時代のカタコームがまた一つ発見されたんだ。そう、信者たちが知己に隠れて神に祈ったところさ。ところが考古学者が調べたら、なんとそこで電線が見つかったんだよ。二千年前だよ! キリスト教の信者は二千年も前に電信を発明していたんだ!」
 ラビは平気な顔をしている。
「なんだ、たいしたことないや。死海の近くの穴ぐらからユダヤ教典がザクザク出てきた時なんか、底まで一五メートル掘っても電線も何も出てこなかったんだぞ」
 神父はムッとして、
「それがどうした」
 と聞いた。ラビは、
「ローマ時代のはるか昔に、ユダヤ教徒は無線を発明してたんだ!」(p160)

陛下の命令
 一八九一年、ロシア皇帝は勅令を布告、ユダヤ人はモスクワより追放すべしとした。
 この布告のため、一人のユダヤ人が汽車に乗ってモスクワを追い出される所だったが、彼はなんと一番豪華な客室に乗っていた。車掌がやってきていちゃもんをつけた。
「この客室は、ある将軍様がすでに御予約済みでございます。皇帝陛下の御命令でモスクワを離れるそうです」
 ユダヤ人は、
「その将軍に言うたれ! わしだって皇帝陛下の命令でモスクワを離れるんだとな」(p181)

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2018年1月18日 (木)

JB73 アメリカンジョーク2

 前にアメリカのジョークという分類で取り上げたのは、
019 アメリカ・ジョーク集(JB05 実日国別ジョーク集2/3)
044 アメリカほら話JB10 世界ユーモア文学全集別巻
152 アメリカ小話集JB37 アメリカン・ジョーク
153 アメリカン・ジョークの世界( 同上 )
154 WHERE'S THE JOKE?( 同上 )
155 世界がわかるアメリカ・ジョーク集( 同上 )
156 アメリカの大統領はなぜジョークを言うのか( 同上 )
の7冊だが、「英語のジョーク」の分類のものの大半はアメリカンジョークで、その他の分類のものも翻訳物はほとんどがアメリカ経由のアメリカンジョークと言っていい。だからこの「アメリカ」の分類は便宜的なもので、それほど意味がないとご承知いただきたい。

222 アメリカンジョーク

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    (書名) アメリカンジョーク
                    2ちゃんねる選抜

      (著者)  2ちゃんねる新書編集部 編
      (出版者) ぶんか社
      (形状)    新書(2ちゃんねる新書)
      (頁数)    191
      (出版年)  2008/03/20

・2ちゃんねると言えば、インターネットの巨大匿名掲示板で、あれこれ物議をかもしたりもしている。その中の小分類「アメリカンジョーク」という掲示板から選んで本にしたもののようだ。

・冒頭に「「アメリカンジョーク」のお約束」が、次のように掲載されている。エスニックジョーク本の解説などにも同じようなことが書かれているが、これはわかりやすい。

【国籍についてのお約束】
日本人=卑屈・馬鹿丁寧・先端機器を持っている。
アメリカ人=独善的・戦争好き。
イギリス人=お堅い・うわべは紳士・味オンチ。
アイルランド人=粗野・お馬鹿。
スコットランド人=ケチ。
ドイツ人=田舎者・変態・無骨・酔っ払い。
ロシア人~田舎者・酔っ払い。
ユダヤ人=ケチ・金に汚い。

【女性についてのお約束】
ブロンド(金髪)=お馬鹿
ブルネット(黒髪)=知的。
レッドヘッド(赤毛)=おてんば。ブロンドほどでないがお馬鹿。

【職業についてのお約束】
牧師・法王など聖職者=ムッツリスケベ。
弁護士=人でなし・かねの亡者。
政治家=嘘つき。(冒頭、p5)

・ブロンドがどのくらいお馬鹿かというと、

「あのブロンド、AMラジオを買ったんだってな」
「ああ、午後も使えるって気づくまで一ケ月かかったらしい」(p31)

・しかし上記のようなお約束は、どうしたって差別だ偏見だと言われかねない。最近ではLGBTの権利を大切にするという動きが活発になっており、ジョークも見直さないといけなくなるだろう。

男はパブで学者と出会った。
学者は大学で論理学を教えていた。

「論理学っていうのはどんな感じの学問ですかな」
「簡単ですよ。実践してみましょう。まず、あなたは芝刈り機を持っていますか?」
「持ってもますよ」
「ということは、庭付きの一戸建てに済んでいますね?」
「はい」
「ならばあなたは既婚者だ」
「そうです。子供が2人」
「すなわち、あなたはホモではない」
「そうですね」
「こんな感じです」
「なるほど」

翌日、男は会社へ出勤し、同僚に同じような質問をしてみた。
「君は芝刈り機を持っているかい?」
「いいや」

男は言う。
「わかったぞ、お前はホモだな」(p123)

・ブッシュやクリントンなど大統領をからかっているジョークもいくつかある。下記のジョークは、名前をトランプ大統領に変えてそのまま使われていそうだ。

イラク問題などで政権が危なくなってきたブッシュ大統領が天国のリンカーンとケネディに相談しました。

ブッシュ「この難局を乗り切るにはどうすればよいでしょうか?」
リンカーン「劇場に行ってみてはどうかね?」
ケネディ「ダラスをパレードするのもいい」(p102)

・これは初代の大統領。

桜の樹の逸話で有名なワシントン。
ある日ワシントン少年は、誤ってお父さんの大切にしていた桜の木を斧で切り倒してしまいました。しかし言い訳はせず、素直にお父さんに謝りました。
「ごめんなさい、ダッド。」
お父さんにはワシントン少年を叱ることは出来ませんでした。なぜでしょうか?

なぜなら、
ワシントン少年の手には
まだ斧が握りしめられていたからです。(p106)

 

 

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2018年1月15日 (月)

JB72 ロシア・ソ連のジョーク集4

 ロシア・ソ連ののジョーク集リスト(JB70 ロシア・ソ連のジョーク集3参照)に1冊追加。

221 ロシアのジョーク集

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    (書名)ロシアのジョーク集
                   アネクドートの世界
      (著者)  さとう好明
      (出版者) 東洋書店
      (形状)     四六判ソフトカバー
           (ユーラシア選書)
      (頁数)    182
      (出版年)  2007/07/25

・著者はもと商社員としてロシア、カザフスタンで勤務していたとのことで、ロシア人の生活状況やカザフスタンの紹介、ロシアの奇人変人紹介などにそれなりのページをとっている。
 だからロシアの内情のようなことに興味のある人にはいいかもしれないが、純粋にジョーク本として楽しもうという人には、とりつきにくい。
 ロシア・マフィアの歴史を滔々と書かれても、カタカナ書きのロシアの固有名詞やロシア語が多くてなかなか頭に入らないし、ロシア語のダジャレ=語呂合わせとなると、解説されても笑えない。

・ジョークも、背景になっているロシアの歴史などをある程度知っていないとわからない。これはソ連時代のものだろう。

 地獄で党組織の改選中。長髪の髭面が推されました。理論に強いというのが推薦の理由です。その人は辞退しました。
「現時点では不適格です」
「どうして?」
「一つは、ほとんど一生海外におりましたし、二つ目は、妻は貴族の出です。第三に、私、ユダヤ人なんです」
 後ろの列から、「名前は? 名前を言え」
 髭面は、「マルクスです。カール・マルクス」(p128)

・ソ連時代もユダヤ人ジョークはあった。

 年老いたユダヤ人が臨終を迎えています。この悲しい臨終の床に友人、親戚、知人全員が集まっています。みんなに向かってこの年寄りが言うには、
「この代を去るにあたって、死ぬ前に懺悔をしたい。アブラームや、覚えているかい? 一九三六年に一〇年食らってシベリアで伐採したろう」
「もちろん、覚えているよ。忘れられるものか」
「ちくったのは俺なんだ。アブラーム、許してくれ」
「いいさ、お前から取るものなんかありはしない。許すよ」
「イサアク、覚えているかい? 一九三八年に一五年食らってウラルからマガダンまで飛ばされたろう」
「もちろんだとも、忘れようったって忘れられない」
「あれも俺がお前を売ったんだ。許してくれ」
「許すも許さないも、お前は死んでゆくが、俺らは後に残る。恨みをいつまでも覚えておく必要はない」
「みんな、最後のときは近い。どんなにおかしく思えようが、俺の最後の願いを叶えると誓ってくれ」
「もちろんだとも、叶えるよ。言ってみろ」
「窓際に俺の好きなサボテンがある。俺と同じくらい生きてきた。奴と別れることはできない。死んだら奴を俺のケツに突っ込んでくれ」
「そんなことできるものか。なんてへんてこな願いなんだ」
「誓ったはずだぜ」
 この後老人は息を引き取りました。友人たちや親戚はかれをうつぶせにして、巨大なサボテンを取って、このへんてこな願いを叶えてやりました。この瞬間、ドアのベルが鳴り、捜査令状を見せながら刑事たちが入ってきました。
「警察に、ここで年寄りのユダヤ人を死ぬまでいじめているっていう情報が入りましてね」(p126)

・上記はユダヤ人蔑視のジョーク。この手のけっこうブラックなジョークがいくつかある中で、わたしが思わずドッキリしてしまったジョークがあった。

 本邦優良映画館でご鑑賞ください。最新のホラー映画「老人ホームのロジオン・ラスコーリニコフ」です。(p91)

 ラスコーリニコフは言わずと知れたドストエフスキー『罪と罰』の主人公。選ばれた人間は生きる価値のない老婆など殺してもかまわないと殺人を犯す。それが老人ホームへ行ったら…というブラック・ジョーク。
 相模原のあの事件の後で、このジョークは笑えない。
 ジョークを笑っていられる時代がいい時代なのだ。

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2018年1月11日 (木)

一回休み

 正月につき、一回休み。

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2018年1月 8日 (月)

星野元監督の死

 もと中日ドラゴンズの投手にして監督だった星野仙一氏が亡くなった。中日ファンとしてご冥福をお祈りします。
 わたしの星野(同時代でずっと「ホシノ、ホシノ」で見てきたので以下敬称略)に対する評価には、裏切られたファンとしての感情が含まれているので、あまり公正なものにはならない。とりあえず2008年に書いたものを再掲する。

 

『勝利投手』

 北京五輪での成績が芳しくなかったため、野球の星野監督がテレビや週刊誌でバッシングを受けています。
  わたしは昔からの中日ファンなので、阪神に寝返った星野(以下敬称略)には愛憎半ばするところがあり、あんな負け方では叩かれても仕方がないと思う反面、ここまでやらなくてもという気もしています。
  ということで今回は、星野が実名で出てくる野球小説『勝利投手』(梅田香子(ようこ)1989、河出文庫)を紹介します。

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  夏の甲子園に突然あらわれて優勝をさらった謎の投手は、実は野球部のマネージャーの少女だった。
  以前から中日ドラゴンズの星野の大ファンだった彼女は、その星野の援護で、大騒ぎのドラフトの後、中日に入団。そして同僚の捕手との恋や怪我などの曲折を経て、闘将星野監督のもと遂に中日を日本一に導く。

 と、あらすじを書くだけで恥ずかしくなるくらいの「熱血ロマン中日ドラゴンズ小説」です。星野ファンだった作者が、短大時代にミニコミ誌「星野新聞」を作って、そこに連載していたのがこの小説だそうで、なるほどそれならと納得できます。
http://www.odekake.us/index/brilliant_people7.htm
 実はこの本のことは去年まで知りませんでした。読んでみると、投手は鈴木孝政、小松、牛島、郭に半ば忘れかけていた都裕次郎、打者は平野、谷沢、大島、宇野…。二十年前の選手たちです。なつかしく、うれしく読みました。
 小説としてはそれなりのレベルに達しています。1986年に河出書房の文藝賞の佳作に選ばれて単行本として十二万部売れ、アニメーションにもなっています。横浜のわたしが全然知らなかったというのは、もっぱら売れたのは名古屋中心だったということでしょうか。
 
 しかし文藝賞で思い出すのは、あの高橋和巳です-巨人の左のエースだった高橋一三ではありません。第一回文藝賞を受賞したのが出世作『悲の器』でした。重厚で苦悩に満ちた高橋の作品を、わたしも学生時代、眉間に皺を寄せながら読んだものでした。
  このひたすら明るくてアッケラカンとした熱血野球小説が、佳作とはいえ文藝賞とは…わたしの知らないうちに、二十年前、すでに世の中は変わっていたようです。
  当時の選考委員だった江藤淳がこの作品をほめたそうですが、江藤淳は中日ファンだったという話ですから、多少割り引いて聞かないといけないかもしれません。
  ともかく、わたしは楽しく読みましたが、中日ファン以外の人も楽しく読めるかどうか、保証はできません。
 
 星野は、こんな小説が作られるくらい、昔から人気がありました。
  1982年10月、中日がリーグ優勝を決めた横浜スタジアムでの大洋戦、わたしは三塁側内野席で応援していました。小松が投げていて、ほぼ中日の勝ちが決まった終盤、引退が予測されていた星野を出して優勝投手にしてやれと、三塁側から「星野コール」の大合唱が起こったのを今でも覚えています。結局星野は出てこず、最後まで小松が投げたと思いますが。(

『神様、仏様、稲尾様』

 星野の話をもう少し。
 わたしの記憶にある星野は、今ひとつ頼りきれない投手、というものです。巨人戦、ウォーッと吼えながら途中までは好投するけれど、終盤力つきて結局打たれてしまう。格好はいかにも闘志にあふれていて人気はあったけれど、投手としての実力は一流とはいきませんでした。あのころの他球団のエースといえば、堀内、江夏、平松という超一流どころでしたから、星野に同程度の活躍を期待するほうが無理だったのでしょうが。

 あのころ中日のピッチングコーチをした、かつての西鉄ライオンズの大投手、「鉄腕」稲尾和久が、自伝『神様、仏様、稲尾様』の中に、星野のことを書いています。

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 昭和53(1978)年、稲尾は、中日のピッチングコーチになりました。

 特に面白かったのは星野だ。気持で投げる投手がいるというのを、彼と接して初めて知った。ウオーミングアップを見ていると、とても怖くて投げさせられないという気持ちになる。球がおじぎしている。ところが試合になると別人だ。特に巨人戦はすごい。自分で自分の頬にビシっとびんたを食らわせ、「イテッ」といってマウンドに向かう。そしてブルペンでは考えられなかったような球をびしびし投げる。ほかのカードでもこの気合が出せれば本当にすごい投手なのにと、もったいなく思えるほどだった。
 こんなことがあった。星野先発の試合、3点リードで七回まできた。球威が落ち始めていた。ピンチを招いてわたしがマウンドに向かうと、右のこぶしでグラブをバンバンたたき、いかにも元気いっぱいの様子。ところが「どうだ」と話すと「見てわかるでしょう。駄目ですよ。リリーフを用意してください」。
  一体この態度と会話のズレは何なのか。引っ掛かりを覚えながらも、行けるところまでということにしてベンチに帰った。
  八回またピンチになる。さすがにもう限界だ。再びマウンドに行くと、そこでも彼はピンピンしている様子で、疲れなどおくびにも出さない。しかし話はもう次の投手のことだ。「だから駄目だって言ったでしょう。ところで次は誰ですか」などと平気で交代を前提とした話をしてくる。「孝政(鈴木)だよ」というと「あいつ調子悪いですよ、大丈夫ですか」などと実に冷静だ。
  とにかくマウンドを降りるのは本人も納得だと思い、監督に交代の合図を送った。(中略) 
  交代となって、鈴木が出てくる。マウンドを降りていく星野。ここで彼の態度が一変するのである。憤然とベンチに向かったかと思うとグラブを地面にたたきつけた。納得の交代ではなかったのか。おまけに鈴木が打たれて追いつかれたのがまずかった。無念を示した星野のパフォーマンスに興奮していたファンから、「なぜ星野を代えた」と野次の集中砲火を浴びて、こちらもほとんど火だるま状態になってしまった。
  翌日星野を問い詰めた。「おい、昨日の態度は何だ。あれじゃまるで無理やり代えたみたいじゃないか」。その答えがふるっていた。
「稲尾さんはまだ名古屋にきたばかりで知らんでしょうが、私は燃える男といわれとるんです。どんな状況でも弱気なところは見せられんのです」
(稲尾和久『神様、仏様、稲尾様』2004、日経ビジネス人文庫、P232~234)

 星野は、燃える男を自分で演出しながら、一方で自分の力はちゃんとわかっていたんですね。(まるで自分を客観的に見られる福田首相のようだ?)監督として実績を残したのもうなずけます。(

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2018年1月 4日 (木)

JB71 ベッカム・ジョーク

 こんな本があるとは知らなかった。デイヴィッド・ベッカム、あのサッカーのスター選手をテーマにしたジョーク・ブックである。
 
220 デイヴィッド・ベッカム ジョークブック
Photo_2
    (書名)デイヴィッド・ベッカム ジョークブック
      (著者)  アダム・パーフィット
    (訳者)  白畑憲之
      (出版者) 小学館
      (形状)     文庫
      (頁数)     213
      (出版年)   2004/09/01
 
・読んでみると、これはベッカムを「おバカさん」にして楽しむジョークブックだった。ベッカムは、徹底的にものを知らない、頭のまわらない、勘違いばかりするキャラクターになっている。
 初めて飛行機でマドリードへ向かうデイヴィッドは、気圧の関係で耳がツーンとするのを防ぐにはチューインガムがいいと聞いた。無事に着陸後、かれはスチュワーデスを呼んだ。「このガム、すごくよく効いたんだけど、どうやって耳から出せばいいの?」(p44)
・しかし、どれも聞いたことのあるおバカさんジョークで、名前をベッカムに名を変えたものばかりだ。実物のベッカムには、きっと「天然」のところがあって、イギリスではそこを広く愛されているのだろう。
 JB33 イタリアのジョークで紹介した、139『トッティ王子のちょっぴしおバカな笑い話』ではフランチェスコ・トッティという人気サッカー選手が同じ扱いを受けていた。
  この本も聞いたことのあるネタの、名前を入れ替えただけの本だった。ヨーロッパではこの程度の本が売れるのかとも思うが、それだけ人気があるということでもあるのだろう。
 デイヴィッド・ベッカムがピザを1枚注文した。「6きれにお切りしましょうか、それとも8切れに?」
 「6切れのほうがいいな――8切れだと食べきれそうにないから」(p79)
 デイヴィッド・ベッカムが、古いひもを引きずりながら、街を歩いていた。ファンの一人がそれを見て、言った。「ねえ、デイヴィッド、なぜそんなひもを引きずっているんだい?」
 「だって」デイヴィッドが答えた。「押してゆくより、ずっと簡単だろ」(p121)
・日本では昔、「がんばれ!! タブチくん!!」といういしいひさいちのマンガがヒットした。おもしろかったけれど、あんまり馬鹿にされていて、ちょっと田淵がかわいそうなくらいだった。あれで田淵は一銭ももらっていないそうだ。 
 長嶋さんのジョークも有名だが、あれはジョークじゃなくて、どうも実話らしいというのが凄い。ストッキングを片足に2つ履いて、「片方が無いっ!」とか。
 
・ジョーク・ネタにされるのを怒るベッカムというジョークもあった。
 イギリスの腹話術師がマドリードにやって来て、イングリッシュ・パブで公演した。かれに気づかれないようにデイヴィッド・ベッカムも観客のなかにいたのだが、やっかいなことに、腹話術師は人形をつかって、ベッカム・ネタのジョークを次々と披露しはじめた。
 しばらくすると、デイヴィッドはがまんならなくなった。かれは立ち上がり、腹話術師をやじり始めた。「もううんざりだ。おまえみたいなやつのせいで、おれが笑いものにされているのがわからないのか? おまえがひっきりなしにしゃべっているジョークを、おれがどんなふうに感じているか、じっくり考えてみたことがあるのかよ?」
 「すみませんねえ」腹話術師が言った。「まあ、ちょっとしたお楽しみということで」
 「あんたは黙ってろ」デイヴィッドが言い返した。「おれはいま、あんたの膝のところにいるチビ野郎に話してるんだ」(p190)

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2018年1月 1日 (月)

謹賀新年

        謹賀新年

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 今年もよろしくお願いします。

 は人類の長い友で、「馬之情」があって、「馬之労」をとったりします。
 しかし「吠日(しょくけんはいじつ)」「吠雪(えつけんはいせつ)」という熟語では、いつも天気が悪い蜀の国のは太陽を見て吠える、暖かい越の国の犬は雪に吠える、と見識が狭い人のたとえになっています。
 わたしは古稀を迎えてもさっぱり見識は広がりませんが、歩当棒(けんぽとうぼう、これも四字熟語に認定しましょう!、今年はいいことがあるかもしれません。もう少し頑張ることにしましょう。

    2018.1.1 なむや文庫 店主敬白

 

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