2017年8月21日 (月)

夏期休業

 

今週のブログは夏やすみです。

  これだけでは愛想がないので、ちょっとおもしろいネタをひとつ。
  7月の終わりにこんなニュースが流れた。

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 これに対しネットでは、無償とはセコイだのなんだのと批判があった。
 その中で、笑ったのはこれ。

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2017年8月17日 (木)

JB64 サイエンスジョーク

 科学者をネタにしたジョークはあっても、科学それ自体をあつかったジョーク本はめずらしい。

213 サイエンスジョーク

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    (書名)   サイエンスジョーク
           笑えたあなたは理系脳 
      (著者)  小谷太郎
      (出版者) 亜紀書房
    (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    182
      (出版年)  2013/02/20

これはジョーク本といっても、ジョークをもとに物理学の解説をしようという本なので、その分野の知識がないとわからないところが多い。副題に「笑えたあなたは理系脳」とあるとおりである。

・物理学者と数学者の違いをからかったジョークくらいならわかる。

スコットランドの黒い羊
 エンジニアと物理学者と数学者がスコットランドを列車で旅していた。すると牧場に黒い羊が1匹見えた。
 エンジニアが言った。「スコットランドの羊は黒い!」
 物理学者が言った。「スコットランドには黒い羊が少なくとも1匹いる!」
 数学者が言った。「スコットランドには少なくとも片面が黒い羊が少なくとも1匹いる!」(p17)

 

・博士号を取得しても正規の研究職や教育職につけないポストドクターが大変だというのもわかる。

ポスドクはつらいよ
 ある若手研究者は、6年間の生産的な研究活動にもかかわらず、任期なしの身分になれなかった。研究者は学長と面談して理由を尋ねた。
 学長は言った。
「申しわけないんだが、この6年間で、学の求める人材が少々変わってしまったんだ。いま求められているのは、女性の、凝縮系科学の、実験家なんだ。残念ながら君は男性で、高エネルギー物理の、理論家だろう?」
 若手研究者は学長のことばの意味するところを考えてから言った。
「学長、私は進路を変更して、その条件のうち二つまでは満たすことができます。しかし……私は実験屋にはなれません!」
      ―デイビッド・ジェイ―(p41)

 蛇足ながら、このジョークは理論屋と実験屋との対立をからかったものでもある。
 さらに蛇足を付け加えると、わたしの姪も、長年ポスドクでアメリカだ沖縄だとあっちこっちへ行っていたが、最近ようやくイギリスで任期なしの身分を得たとのこと。よかった。

 

・むずかしいのは、こんなジョークである。

その速度測定器の不確定性はいくらかね?
 ハイゼンベルクは運転しているところを警官に停められた。
 警官が訊いた。「あんた、どんな速さで走っていたかわかってる?」
 ハイゼンベルクは答えた。「いや、わからない。しかしどこにいたかはわかる」(p57)

 ハイゼンベルクの不確定性原理です。量子力学というやつで、原子や素粒子などミクロは世界にはマクロな世界の法則はあてはまらないのだそうです。ハイゼンベルクによれば、ミクロな物体の位置を精確に測定すると運動量はわからなくなり、運動量を精確に測定すると位置が不確定になるというのです。
 よく理解できないことをジョークにされてもなかなか笑えない。

シュレディンガー夫人の猫
 シュレーディンガー夫人が夫に叫んだ。
「あなた、あの猫にいったい何をしたの? 半分死んでるじゃないの!」(p67)

 これも量子力学で、有名な「シュレーディンガーの猫」の話だが、よく理解できないので、よく笑えない。

・これくらいだと笑える。

数えてる間、ドキドキするよね
 稲光のあと雷鳴を聞けば、それがどれほど直撃に近かったかを知ることができる。
 もし聞こえなければ、直撃したのであるから、それ以上気にすることはない。(p109)

・これは、物理学のことはまるでわからないけれど、やっぱろそうなのかと感心したジョーク。

アインシュタイン参上
 自然と自然法則は夜の闇に隠れていた。
 神は言った。
「ニュートン現れよ」
 そしてすべてが明らかになった。

 しかし長くは続かなかった。
 悪魔がわめく。
「アインシュタイン現れよ」
 そしてすべては混沌に戻った。(p151)

 

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2017年8月14日 (月)

JB63 IT関係ジョーク集2

 JB21 IT関係ジョーク集で紹介したのは次の3冊。

84 ザ・ビルゲイツジョークブック〈Volume1〉
85 ザ・ビルゲイツジョークブック〈Volume2〉

86 悪夢のIT業界ジョーク集

 これに次の1冊を追加する。

212 コンピュータ・ジョーク集

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    (書名)   コンピュータ・ジョーク集 
      (著者)  ラリー・ワイルド、
           スティーブ・ウォズニアク
          竹本宣弘監修、山下昌子訳

      (出版者) 海文堂
    (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    178
      (出版年)  1990/10/05

・著書のラリー・ワイルドJB34 光文社「世界のジョーク集」で紹介した。アメリカのスタンダップ・コメディアンでテレビや舞台俳優もやり、各種のジョーク本を出している。
 もう一人の著者ウォズニアクスティーブ・ジョブズと共同でアップルを立ち上げたIT界の超有名人。

・1990年刊行の本なのでIBMやコンパックの名前が出てくる。この業界は栄枯盛衰が激しい。

 

 ほとんど人間みたいな最新コンピュータを知ってるかい?
 マチガイをしでかすと、他のコンピュータのせいにするのさ。(p125)

 

 性転換(transsexual) した尼さんを、何て呼ぶ?
 トランジスター(transsister)さ。(p174)

 

 マイクロ・コンピュータ感謝の副社長のカールソンは、耳鳴りで困っていた。医者に行くと、扁桃腺を除去した方がいい、と忠告された。が、手術は功を奏さなかった。
 別の医者は、歯を抜いたらどうか、と言った。それでも耳鳴りは続いた。
 ついに、三番目のスペシャリストが、ぶっきらぼうに言った。
 「残念ですが、奇病にかかっておられるんですな。良くても、六か月の命です。
 カールソンは一人の親戚もいなかったので、金を全部使ってしまうことに決めた。
 彼は世界一の船旅を予約し、最高のテーラーでスーツを二〇着仕立てた。
 カールソンはワイシャツさえもオーダーメイドで作ろうと決めた。
 「かしこまりました」シャツの仕立屋は言った。
 「寸法を測りましょう。袖が三四、首回り一六……」
 「いや、一五だよ」エグゼクティブは言った。
 「首回り一六」仕立屋は繰り返した。
 副社長は主張した。
 「私はいつも首回り一五のを着てたし、一五のが欲しいんだよ」
 「承知しました」仕立屋は言った。
 「でも、きっと耳鳴りがしますよ」(p153)

 

 ミルグロムは空港で、自分の便の出発を待っていると、二五セントで体重が計れて、その人物が既婚者かどうか、そして行き先まで言い当てるコンピュータ体重計があるのに気がついた。
 ミルグロムが料金口にコインを入れると、コンピュータのスクリーンが表示した。
 「あなたは体重一九五ポンドです。既婚で、サンディエゴに向かっているところですね」
 ミルグロムは唖然として立ち尽くした。
 別の男が二五セント硬貨を入れると、コンピュータ画面にはこんなふうに表示された。
 「あなたは体重一八四ポンドです。離婚歴があり、シカゴに向かうところですね}
 ミルグロムは男にたずねた。
 「あなたは離婚歴がありますか? シカゴに行かれるんですか?」
 「そうですよ」男は答えた。ミルグロムは驚き、頭を振った。
 それからすぐに、また別の男がコンピュータを使った。コンピュータは答えた。
 「あなたは体重一六五ポンドです。独身で、マイアミへ向かわれるところですね」
 ミルグロムはたずねた。「失礼ですが、貴方は独身で、マイアミに行かれますか?」
 「そうだよ」男は答えた。
 ミルグロムはトイレに駆け込むと、服を着替え、サングラスをかけ、帽子を深くかぶり、シャツの襟を立てると、機会にそっと忍び寄り、コインを入れた。するとコンピュータは、こおう表示した。
 「あなたは相変わらず体重一九五ポンドです。また相変わらず既婚者で、サンディエゴに向かわれるところです。そして、マヌケ! 飛行機に乗り遅れたゾ!」(p177)

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2017年8月10日 (木)

JB62 県民ジョーク

 エスニック・ジョークと言われるものがある。ユダヤ人は金儲けがうまく、スコットランド人はケチンボで、ロシア人は酒に目がないとか、国民性をステレオタイプ化して、それをからかって笑うものである。相互に理解があれば笑っていられるが、差別や偏見だと言われるリスクがないとは言えない。
 これを国内でやる場合にも、作られたステレオタイプに、該当の県民の一定の理解がないと、笑いではなく反感をかってしまう。そのせいか「県民ジョーク」とうたった本は、今のところこれ一冊しかないようだ。

 

211 噂の県民ジョーク

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    (書名)  噂の県民ジョーク
      (著者)   千石涼太郎
      (出版者) リイド社
      (形状)    文庫
      (頁数)    189
      (出版年) 2007/04/26

・著者は北海道生まれだが、父親は名古屋人だそうだ。だから北海道と名古屋についての言及が多い。

・その県の県民性について全国レベルでの理解があるわけではない。私などはこういうジョークから逆に、この県はまわりのからこう思われているんだ、と知ることの方が多い。

(一緒に飲んだ後)
 東京人は「いきなりおごるのも失礼だよなあ。割り勘にしたら、ひとりいくらになるだろう?と考えた。
 大阪人は「なんというたら、おごってもらえるやろか?」と知恵を絞った。
 名古屋人は「なんと、お礼をいうたらええやろ?」と真剣に考えていた。(p12)

 

(買い物自慢)
 東京人は高価な服を買ったことを自慢する。
 大阪人はどれだけ値切って買ったかを自慢する。
 神戸人はいいものを安く買ったことを自慢する。
 埼玉県人は東京のどこの街のどこの店で買ったかを自慢する。(p24)

 

(ありえない話)
 富山の病院には、置き薬が常備されている。
 京都の人は東京都を、「ひがしきょうと」と読む。
 岐阜の学校では鵜飼いの授業がある。
 鳥取はいずれ全域が砂丘になる。
 東日本には小豆島を「あずきじま」だと思っている人がいる。
 北海道や沖縄に行くことを「海外旅行」という人がいる。
 岡山では男の子が生まれると「名前は桃太郎にしろ!」といわれる。
 冬の北海道で立ちションすると、そのまま凍る。(p60)

 

(思わぬ臨時収入があったら 四国篇)
 愛媛県人はあれこれ考えることなく、「やったー!」といって、欲しかったものを会に出かける。
 香川県人は「ありがたいことだ」といって貯金する。
 徳島県人は「こりゃよかった」と、そのお金を増やす算段をとる。
 高知県人は「よっしゃー、乾杯じゃ!」といって、すぐに飲んでしまう。(p22)

 

(思わぬ臨時収入があったら 東北篇)
 青森の人は「いがっだな」というだけですくには動かない。
 岩手の人は黙っているのでわからない。
 秋田の人はひとしきりはしゃいで、買い物に行き、お酒を買って帰ってくる。
 山形の人は芋煮を作ってお祝いをする。
 宮城の人はお金を持って東京に出かける。
 福島の人は家訓に沿って使い道を決める。(p70)

 

 

 

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2017年8月 7日 (月)

JB61 笑点ジョーク集

 テレビの「笑点」を題材にした本はたくさん出ているが、「ジョーク集」と銘打ったのはこれしかなさそうなので、これだけ取り上げる。

210 笑点ジョーク集

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    (書名)  笑点ジョーク集
      (著者)   新野隆司
      (出版者) 日本テレビ
      (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    234
      (出版年) 1982/12/27

・替え句などを「パロディ・ジョーク」、子供が出てくるものを「チャイルド・ジョーク」などと分類しているが、要するに大喜利をまとめたものである。

・こうして活字にしてまとめて読んでみるとそれほどおもしろく感じられないものも、テレビ放映時にはドッと受けたりしたんだろうなと思われる。笑いの演芸は瞬間瞬間が勝負だ。
 特に時事ネタとか、そのときの流行をネタにしたものはすぐに古びる。
 この本の発行は1982年。「スター無理問答」に出てくる名前がなつかしい。

トヨタの車に乗っても、マツダ聖子とはこれ如何に?
マツダの車に乗ってもカローライン洋子というが如し!

ギャンブルで負けても、新太郎とはこれ如何に?
勝っても 栗原小マケと言うが如し!

早く寝ても武田テツヤとはこれ如何に?
昼間仕事をしても佐々木シンヤと言うが如し!(p84)

・立川談志が司会をしていたころはかなり過激なネタがあったが、この本は三波伸介が司会をしていたころの本なので、わりとおとなしめである。

 

運動会 一等賞 二等賞 三等賞

▽スキーヤーの運動会
  一等 スキーウェア
  二等 スキー靴
  三等 松葉づえ

▽宝石商の運動会
  一等 ねこめ石
  二等 トルコ石
  三等 つけ物石

▽コンピュータ会社の運動会
  一等 オフコン
  二等 パソコン
  三等 レンコン(p100)

 

花見都々逸

▽仕立屋さんが お花見すれば
    ミゴロはピタリ 決まります

▽利息係が お花見すれば
    一分の違いで 大さわぎ

▽一週間続けて お花見すれば
    きっと会社を クビになる

 

 

 

 

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2017年8月 3日 (木)

おすすめふたつ

 暑くてここのところやる気が出ないのでは今回のブログは夏やすみです。

 そのかわりネットのおすすめ記事をふたつ紹介しておきます。

 どちらもちょっと重い記事なので、時間に余裕のあるときにどうぞ。

1 内田樹のブログの「「愛国的リバタリアン」という怪物

http://blog.tatsuru.com/2017/08/02_0845.php

 

2 灘校の校長先生による「謂われのない圧力の中で ――ある教科書の選定について――」

http://toi.oups.ac.jp/16-2wada.pdf

 

 

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2017年7月31日 (月)

JB60 航空英語とゴルフ英語ジョーク

 航空英語とゴルフ英語に特に関係はないが、この二冊が学生社からシリーズのように出されているのでセットで紹介する。

208 航空英語とジョーク

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    (書名)  航空英語とジョーク
      (著者)   舟津 良行
      (出版者) 学生社
      (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    203
      (出版年) 1995/12/01

・内容紹介は、「思いがけず楽しい飛行機(航空)英語のジョークや言葉遊びから海外旅行、国際会議、航空管制の英語、航空用語・略字、エアライン・コード等最前線で使われている誰でも知っておきたい航空英語。」と書かれているが、その中のジョークの章だけしか読んでいない。

・60年前の客室乗務員の心得として次のような注意が掲げられていたという。この本の発行がほぼ20年前だから80年前というと1930年~40年代。

* Warn passengers against throwing cigarettes and cigar butts out of the window … particulary over populated areas.(p57)

* Keep an eye on passengers when they go to the lavatory. Be sure they do not go through the exit.(p57)

 この本に解説はあるが訳はないので拙訳をつけておく。これは本当だろうか?

* 乗客にタバコや葉巻の吸い殻を窓の外へ投げ捨てないよう注意すること――特に市街地の上空では。
* 乗客が手洗いへ行こうとしたら要注意。出口から出てしまわないよう確認すること。

 

* 機長のアナウンス(good news, bad news のパターンの一例)
 Bad news: We have a hijacker aboard the plane.
  Good news: He wants to go to the French Riviera.(p61)

拙訳
機長のアナウンス
「悪いニュース、この飛行機はハイジャックされました」
「良いニュース、犯人はフランスのリヴィエラへ行けと言ってます」

 

209 ゴルフ英語とジョーク

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    (書名)  ゴルフ英語とジョーク
      (著者)   小牟田 康彦
      (出版者) 学生社
      (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    221
      (出版年) 1996/06/10

・内容紹介は「読むだけでも面白く、役に立つゴルフ英会話とジョーク。外国でのプレーや外国人とのプレーで会話がはずむ。」
 ゴルフには興味がないので、ジョークの部分しか読んでいない。

The lady golfer was a determined, if not very proficient player. At each swipe she made at the ball earth flew in all directions. "Gracious me," she exclaimed red-faced to her caddie, "the worms will think there's an earthquake."
"I don't know," replied the caddie, "the worms round here are very clever.
I'll bet most of them are hiding underneath the ball for safety."

 このご婦人は、あまりお上手とはいえないかもしれないが、熱心なゴルファーでした。ご婦人がボールめがけてエイヤッと振り回す度に、芝土が四方へ飛び散っていきました。「あら、どうしましょう」ご婦人は赤面しつつキャディーに言いました。「きっと地虫は地震だと思うわね」
 「どうですかね」と、キャディーは答えました。「ここらの虫は、頭いいっすからね。危ないから、ほとんどの虫はボールの下に隠れてると思いますよ」(p120)

 

 

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2017年7月27日 (木)

JB59 台湾のジョーク

  台湾のジョーク関連本というのは珍しい、と思ったらこれはジョーク集ともエッセイ集ともいいにくい、聞き書き集のようなものだった。
 カバーのタイトルは「奇抜なジョーク・エッセイ集」となっているが、本体の方は「奇抜なジョーク集」となっているので、このリストはそちらを採用した。

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    (書名)  奇抜なジョーク集
      (著者)   張文山
      (出版者) 創意力文化事業有限公司
      (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    209
      (出版年) 1994/09

・創意力文化事業有限公司は台湾台北の会社だが、日本語で印刷されている。

・著者は昭和8年台湾生まれで国民学校を経て旧制工業学校在学中に終戦を迎えたという。いわゆる本省人で、蒋介石に率いられた外省人に対するうらみのようなものが散見される。

・小話のようなものと著者の体験・聞き書き・思い出話のようなものが混在している。ジョーク集とはいいにくい。自費出版のようなものではないかと思われる。

敗戦将軍にシャバの風は冷たい
 蔣介石が国共内戦に敗れる前、新聞の見出しは、
”蔣大総統、共匪と激戦す”
とあり、共産軍が雪崩の如き勢いで、長江を越えて国民党軍に圧勝すると、見出しに変化が現れ、
”蔣総司令官、苦戦す”
となり、次いで大陸を全面的に失うや、新聞の見出しは、一気に、
”蔣介石、命からがら、夫人と共に台湾へ逃亡す”
となった。(p20)

 

敵愾心
 緒方良庵は、頑固な漢方医者だった。
 彼は、明治と新しく世の中が変わっていくにつれ、西洋医術がどんどん伸びて来るのを、にがにがしく思っていた。
 或る日、良庵は往診の帰り、あやまって崖から転げ落ちて、足を一本折った。
 村人は、早速彼を最寄りの西洋医の病院へ運んで行き、手あてを受けさせた。
 病院の医者は、良庵の足に適切な処置をし、薬をくれた。
 自宅に運ばれて帰った良庵に、村人はこうきいた。
「先生、足が折れたというのに、その治療中、あんたは、ひとつもうめき声を上げなかった。
 なんで、その痛みに耐えられたのか、私どもは、みな不思議に思っとるのです。
 なぜですか?」
ときいた。
 すると、良庵は胸を張って答えた。
「まさかお前たちは、ワシがあんな西洋医学のヤブ医者に、折れた方の足を差し出して、治療をさせるとでも思っとるのかね?」(p104)

歳月はニセ物もホン物に変える?
 台北のある骨董品店に、次の様な広告が店頭に貼ってあった。

一、当店の全骨董品は、百分の二十が本物で、百分の八十が贋物です。
 如何にその二割しかない本物を掘り当てて行くかは、お客様の手腕――鑑識眼にかかっており、それはまたお客様が一朝にして、富豪の仲間入りをするか、しないかの境目にあります。
 従って、当店はあくまでもお客様が、その掘り出し物によって、一日も早く富豪になられる様、祈るとともに、協力を惜しみません。
二、これにより、お客様が幸運を摑まえた暁には、決して当店のことをお忘れなく、今後とも益ます御贔屓のほどよろしくお願い致します。
三、だが、若し、運悪くニセ物をお求めになられたとしても、失望することなく、それな俗に言う”旅のお笑い草”と思って、そのタカラを大事に、お宅の床の間にでも飾っておきましょう。
 幾十、幾百年かの星霜を経た後、そのニセ物も”浮世”という複雑怪奇な人間世界の塵を吸い取り、ホン物の骨董品として、何時の間にかその真価を身につけるは必定、貴方の子孫にとっても、かけがえのないタカラと衣がえすることは、後世の人々が必らず証明してくれることでありましょう。             店主敬白(p174)

 

・ジョークとは言いがたいが、こんな話も載っている。長いが全部引用しておく。

この道はいつか来た道
 戦後間もなくのことである。
 神国日本が敗退したので、国府は、その後を受けて、台湾の新統治者となっった。
 だが治政は乱れ、台湾派蜂の巣をつついた様な騒ぎとなり、人々は、この前後二つの政府に、バラ色の夢を託したことを悔いた。
 働けど、働けど、そのくらしが猶楽にならざるとき、人々はジーッと手をみる外に、神仏という、唯一の庇護所を求めたのである。
 斯くして、寺廟は盛え、神様業者は、”わが世の春”を謳歌するに至った。

 そのアリサマをみて、アルコトを思いついた、シタタカな男がいた。
 そのとき、彼は辺鄙な或る地方の一郡長であった。
 彼は、人々が寺廟に明け暮れている時、彼が役所の集会所の奧に、一段と輝く神棚をつくり、その中に、恐れ多くも、蔣介石(オカミ)の銅像を安置したのである!
 それからの郡長は、人が変わった様に、その神格化せる銅像を、朝夕拝む様になった……。
 彼の敬虔な姿を見たその地方の特務たちは、感動し、部長の忠誠心を国府(おかみ)に報告……。
 ほどなく、
「誠に殊勝の至りである……」
とて、雲上からオゴソカナ声がかかり、郡長は異例の昇進を遂げたという。

 P.S.
 それから二十年がたち、そのシタタカな男(ヤツ)を訪問した日本のフリーライターに、かつての郡長、今は部長(大臣)席にフンゾリ返っているその人は、イタズラッポク片目をウインクしながらいった。
「ハイ……
 歴史は繰り返される、といい、
 この道はいつか来た道、
 デスカラネ……」
と、傍(そば)に置いてある金庫から、大事そうに桐の箱を一つ取り出すと、
「わたしは、戦前、この箱の中に入っている人の御神影を,朝夕拝んで、当時の特攻から、格別に目をかけて貰った経験を活かしたまでです」
といって、未だに汚れのない、昭和天皇の写真を、一枚取り出して見せてくれた。(p179)

 

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2017年7月24日 (月)

「アルチンボルド展」

 7月21日(金)、上野の西洋美術館で「アルチンボルド展」を見た。

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 このチラシのように、野菜や花などを集めて人の顔にした「寄せ絵」が中心の展覧会だ。
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 日本では歌川国芳の寄せ絵が有名だが、アルチンボルドは 1527~1593年で、江戸時代末期の国芳よりだいぶ早い。

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 アルチンボルドの作品ではないが、展示品の中には国芳と同じく、人体を使って顔にした寄せ絵もあった。この手の絵は東西を問わず時代を問わず、洒落っ気のある画家なら描いてみたくなるものなんだろうか。

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 春夏秋冬の四季と大気、火、大地、水の四大元素を顔にしたものが展示の中心。パンフレットのように季節と元素とが関連づけられ向かいあった顔として描かれたらしい。

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Photo_4 春の花や夏の野菜はきれいだが、一番迫力があったのは「水」。60種以上の魚類や海獣が描かれているという。

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 細部を見ているとおもしろい。いろんなものが隠れている。つぶらな目は、まんぼうのような魚で、髪の毛なのか冠り物なのか、かわいいアザラシもいる。

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 「大気」は鳥でできている。

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 これで気になったのは、この目はひょっとしたら魚なのではないかということ。
 鳥づくしだから最初は小鳥かと思ったが、どうもこの鳥がくわえてきた魚のように見える。一所懸命見たがよくわからない。魚だと確信が持てない。どなたかご存じの方、教えてください。

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というわけで、おもしろい展覧会だった。
 ただ、この会場、階段を降りたり登ったり、部屋と部屋のつなぎがよくわからず、次はどちらへ行ったらいいのか迷った。順路がよくわからないのだ。よほど混んでいるとロープで誘導したりするので否応なしに順路は決まるが、それほど混んでいなくて、気になった絵は戻って見ることができるくらいだったので、余計わからなくなったのかもしれない。
 西洋美術館。コルビジェの設計は、こんな動線で見ることになっていたのか、ちょっと気になった。

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2017年7月20日 (木)

JB58  「ジョーク世界一」2

 天馬龍行の「ジョーク世界一」シリーズの追加。前にJB03 『ジョーク世界一』で紹介したのは、次の4冊。
 4 『ジョーク世界一』
 5 『続・ジョーク世界一』
 6 『決定版!ジョーク世界一』
 7 『これが本当のジョーク世界一』

206 新ジョーク世界一

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    (書名)  新ジョーク世界一
      (著者)   天馬龍行
      (出版者) アカデミー出版
      (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    267
      (出版年) 2016/03/20

・帯に「大好評の「ジョーク世界一」の第1弾と第2弾を選んで合冊!新作も加えて「新ジョーク世界一」に」とある。比較検証してないので、新作がどの程度含まれているのかはわからない。

 

歴史
 歴史の苦手な鈴木くんは日本史のテストの最初の問題を見てニヤリ。問いのいわく、”自分の好きな時代を選び、その時代における海外貿易の状況をできるだけ詳しく述べなさい”
 それに対して鈴木くんはすらすらと答えを綴った。
”新石器時代。貿易はなかったものと考えられる”(p106)

きみの話も聞こう
 売れっ子の俳優がパーティで旧友に出会い、最近の自分の作品について語りだした。
「いやあ、作品は大成功だった。おかげでおれの人気も上がりっぱなしさ。今度批評を読んでみてくれ、おれのことを天下の名優だなんて褒め称えていたぜ。今はアカデミー賞にノミネートされていて、次の号のタイム誌におれの顔写真が載ることになっている」
 一瞬間を置いてから、俳優氏は続けた。
「おっと失礼、おれのことばかり話しちゃって。きみの話も聞かせてくれよ。おれのこの成功をどう思う?」(p113)

絶妙なタイミング
 銀行の支店に二人組の強盗が押し入った。強盗の一人は金庫に直行して金庫番に銃を突きつけ、もう一人は、客や行員たちを一列に並ばせて皆の財布を取り上げていった。その列に並ばされた行員の一人が後ろ手で横の行員に何かを握らせた。
「なんだい、これは?」
「あんたに借りていた百ドルだよ」(p111)

 

大な方針
 社長が新入社員たちに会社の方針を説明していた。
「わが社は就業時間に寛大です。いちいち細かいことは言いません。朝九時前なら何時に出社してもいいし、午後五時過ぎなら何時に帰ってもかまいません」(p123)

 

 

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