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2007年9月 3日 (月)

窮居堂、鳩居堂

 ■ インターネット古本屋なむや文庫 店主 窮居堂のブログです ■

 「窮々自適」の生活だからわたしの号は「窮居堂」と決めました。これはむろん「鳩居堂」のもじりです。

 鳩居堂といえば銀座の店の前の土地が日本一高いことで有名です。たいていの人は、毎年の路線価報道で名前を聞いてはいるが、どんな店なのかはよく知らないのではないでしょうか。少なくともわたしはそうでした。
 だから銀座の店という印象が強いのですが、鳩居堂のホームページ(http://www.kyukyodo.co.jp/index.htm)をみると、京都が発祥の地で、平家物語の一の谷合戦で有名な熊谷直実の末裔、1663年の創業、屋号の鳩居堂は儒学者・室鳩巣の命名によるとあります。
 たいへん由緒正しい店で、横浜の支店で便箋を買ったことがあるくらいのわたしが、軽々に「キュウキョドウ」を名乗っていいのかという気もしますが、まあ間違える人もいないでしょうし、競合することもありませんから、いいことにします。

 もう一つ、これは福沢諭吉の『福翁自伝』を読んでいて知ったのですが、幕末に村田蔵六(後の大村益次郎)が江戸で開いた蘭学塾が「鳩居堂」だったそうです。

 インターネットで検索してみたら、
 「大村益次郎永敏(文政7年至明治2年)こと村田蔵六良庵32才安政3年11月江戸麹町新道一番町千鳥ヶ淵近傍幕府御家人篠山某家屋敷買受け蘭学私塾鳩居堂開塾」
というのが出てきました。(http://ci.nii.ac.jp/naid/110002881308/en/
(大島進「鳩居堂村田藏六による蘭語BERIGTENの譯述語「情貌ヲ報告」と其簡約語「情報」」)

 古本屋の名前も、はじめは「書肆窮居堂」とか「古書窮居堂」にすると、いかめしそうでいいかとも思ったのですが、この案は、うちの奥さんから「商売をしようというのに、はじめから「窮」なんて名前をつけてどうするの!」と一喝されて消えました。

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