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2007年10月 4日 (木)

ネタ本発見!

 インターネットであれこれ検索しているうち、とうとう「声に出して覚える漢字の本」のネタ本を発見しました。こういう本がどっかにあるんじゃないかと思っていました。やっぱりありました。

 それは、『小野篁歌字尽(おののたかむらうたじづくし)』という本です。
 日本国語大辞典オフィシャルサイトの「日本のことば遊び」というページに次のように書いてあります。(http://www.nikkoku.net/ezine/asobi/asb02_05.html)

 江戸初期に作られ後期まで版を重ねた『小野篁歌字尽』という本は、漢字学習のための教科書で、偏や旁の共通する漢字をいくつか並べ、それらをまとめて覚える歌を添えたものです。第一項は、「椿榎楸柊桐」、歌は「はるつばき、なつはえのきに、あきひさぎ、ふゆはひひらぎ、おなじくはきり」というものです。これは同じ偏のものですが、旁が同じものもあります。「汀灯釘町打」の歌は「水みぎは、火はともしびに、金はくぎ、田はまちなれば、手をうつとよむ」です。

 似た漢字の違いを三十一文字の歌にして覚える本という、わたしの探していたものそのものです。 前に紹介したフォントハウスのページの、

識・職・織・幟の読み方 「言うはシキ(識)、耳シヨク(職)なれば、糸はオル(織)、巾偏こそはハタジルシなれ」

というのは、きっとこのあたりにルーツがあるにちがいありません。
 また、『漢字の遊び方』(山本昌弘、講談社現代新書、1985)という本の「漢字を楽しく覚える」という節には、

「栽、裁、戴、載」。なかなか覚えにくいので「木はウエル 衣はタツなり 異なるは イタダクなれば 車ノスなり」と読む。

とありましたが、これも同じ系統のように思われます。

 この『漢字の遊び方』という本は、インターネットの漢字好きの人のページでときどき引用されています。それなりに有名な本のようですが、この「漢字を楽しく覚える」という節には、残念なことに8例しか挙げてありません。しかも、「櫻」、「戀」、「壽」(さむらい(士)のフエ(笛)は一インチ(吋))、「瓜にツメあり、爪にツメなし」、と4例は既知の例でした。
 あと4例は、前述の「栽、裁、戴、載」と

「主」:民主の主の字を解剖すれば、王の頭に釘を打つ
「鐵」:金の王なる哉(かねのおうなるかな:「鉄」の旧字)
「巳、己、已」:ミは上に、オノレ、ツチノト下につき、スデニ、ヤム、ノミ中ほどにつく

というもので、「巳、己、已」のまた新しい覚え方が出てきました。これも同じルーツなのでしょうか。

 ともかく『小野篁歌字尽』という本を探さなければなりません。

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