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2007年12月

2007年12月31日 (月)

本のジョーク 8

    世界で一番薄い本

 世界で一番薄い本は、
 イギリスの料理の本、
 イタリアの戦勝記、
 スイスのジョーク集、
 アメリカの美術史

(おおば ともみつ『世界ビジネスジョーク集』(中公新書ラクレ)P11)

 こういうネタはよくありますね。
「なぜスイスに海軍があるんだ!」
「ソ連に文化省があるようなものさ」
というようなやつ。
  これの強烈なやつでは、
「日本はアメリカの属領なのに、
なんで外務省があるんだ」
というのもあるようです。

 次は、おまけ。

    ご親切に

 図書館で、図書係に、雑誌「土曜文学評論」の九月十四日号を見たいと頼んだ人があった。
 図書係嬢は、やがて戻って来て、
「あいにく、十四日号がありませんでしたので、七日号を二冊持って参りました」

(秋田實 編『ユーモア辞典①』文春文庫、P288)

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2007年12月30日 (日)

『はじめちょろちょろなかぱっぱ』

 こんな本を見つけました。
 
 高柳蕗子『はじめちょろちょろなかぱっぱ 七五調で詠む日本語』
 (2003年3月10日、集英社、1400円)
 
 本屋の店頭で、わたしが探していた本がとうとう出たか、と驚きました。帯に
は「リズムにのって覚えたい日本語たち/ゆたかでおいしいことばが満載/七五
調のやさしいコトダマ…」とあり、目次を見てみるとなんと
 
 〔実用編・言葉のモバイル〕
 一 ニカイの下に女あり……字を覚える
   「櫻」の字を覚える/「戀」の字を覚える/「松」の字を覚える/
   小野篁歌字尽/「叡」の字を覚える/「壽」の字を覚える/「熊」
   の字を覚える/「業」の字の筆順を覚える/巳己已の区別を覚える
   /瓜と爪の区別を覚える
 二 せりなずな……暗記はまかせて
  
と、これはほとんどそのまま。
 最初の「「櫻」の字を覚える」の箇所を見ると、「木の横のニカイの下に女あ
り」「十八のニカイの下に女あり」「櫻という字はヤッコラヤノヤ分析すればノ
ウチゴドン二階の女が気にかかる」と、三種類の覚え方が出てきます。

 さっそく買って読んでみると、残念ながらいささか期待はずれでした。わたし
の期待が大きすぎたのかもしれません。
 一番残念だったのは、覚え方が出てくる漢字が少ないことです。目次にあがっ
ている字の他にはあまりありません。だから、わたしにはあまり新鮮味がなく、
櫻や戀の字はもういいよというところです。
 わたしの最大の関心事、巳己已の区別は

・みは上に、おのれ・つちのと下につき、
 すでに、やむ、のみ中ほどにつく
・中につくすで(已)にイの声、下につく
 己(おのれ)キの声、上は巳(ミ)の声
・キ・コの声、オノレ・ツチノト下につき、
 イ・スデは中に、シ・ミは皆つく

3種類の覚え方がでてきました。またバリエーションが増えてしまいましたが、
わたしの疑問(「すでなかば、おのれはいでず…」という覚え方)は解消されま
せん。

 それでも、いくつか新知識がありましたので紹介しておきましょう。
 
 「松」:松という字を分析すればキミ(公)とボク(木)との差し向かい
 「語 証 誠 調 警」:吾語る正しき証(あかし)誠(まこと)成る
             周(あまね)く調べ敬し警(いまし)む
 「明 映 星 晴 曇」:月明かり央(なか)ば映して星生まれ
             青く晴れても雲あれば曇
 「叡」:片仮名のトの字ベキの字※一の谷
     口を目にして作り又なり
       ※ベキの字=ワかんむり
 「業」:たてたてチョンチョンよこチョンチョン
     よこよこよこのたてチョンチョン
     
 著者は「歌人、1953年生まれ」とのことですが、『小野篁歌字尽』の作者は小
野篁だと書いているのはちょっといただけません。

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2007年12月26日 (水)

歌って踊れる漢字の覚え方

 「歌う生物学」については、高校時代の友人から次のようなメールをもらいました。
 
> この人は、数年前に教育テレビで、ナマコかなんかの講義をしていた人で、お世辞
>にも歌がうまいとは言えないけれど、何かあれば歌ってみたくなってしまう人種のよ
>うです。私めも分類学上その範疇に属する人間で、(中略)でも、彼の歌を聴いてい
>ると、自分が他人にいかに迷惑をかけていたのかと恥じ入っています。 彼自身は本
>当に歌うことを楽しんでいるので、まあいいじゃないの、と、これは自己弁護でも
>あります。

 また、高校の生物の先生をしている大学時代の友人からは、次のようなメールをもらいました。

> この先生は、実は前から知っていました。
> なまこの研究で時々テレビにも出てきて、なまこの歌も歌っていました。
>
> 歌の視聴をしましたが、生徒には歌を覚える方が普通に内容を覚えるよりも辛い
>のではないでしょうか。 それに、歌の内容は高校の基本的な生物の内容で、大学
>生に教える内容としてはちょっと幼稚ですね。
>
> でも、ポイントはつかんでいます。 もう少し歌いやすい歌にしないとついてい
>けません。 彼は、クラシックなどにもとても興味を持っていて、自分自身はどん
>なタイプの歌にでも対応できますが、生徒はとても付いていけないような気がしま
>す。
>
> この本は是非私も買って、生徒に聞かせてみようと思います。 反応を見て、報
>告致したいと思います。

 後日、報告があったらまた紹介したいと思いますが、なまこの歌で有名な先生だったんですね。歌には問題があるようですが、趣向としては、やっぱり「声に出して覚える漢字」が負けていると感じざるをえません。
 そこで、対抗するために「歌って踊れる漢字の覚え方」をあれこれ考えてみたんですが、さっぱり思いつきません。
 似たようなものといっても、西条秀樹の「YMCA」は漢字じゃないし、ほかに思い出したのは、

 大学生のにいさんに
 大という字をおそわった

という歌があったことくらいです。どんな曲だったか、うろ覚えなので、インターネットでさがしてみると、ありました。下のページで「大という字」を検索すると、歌詞も曲も確認することができます。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/00_songs.html

 実は、思い出したのはこの歌というより、その昔、江口寿史のマンガ『すすめ!パイレーツ』に、この歌を歌いながら「大という字をおそわった」のところで、思いっきり両手を広げて、隣の人をひっぱたくというギャグがあったということなのですが、ほかに覚えている人はいるでしょうか。いないでしょうね、きっと。
 
 『小野篁歌字尽』には
 
水 氷 木 本 大 犬

てんうてば水はこおりよ 木はもとよ 大にてんある犬とよむなり

というのもあります。

だからこれを応用して、ちょっと考えてみました。

「大という字をおそわった」に続けて

大という字に点をつけ、
犬という字もおそわった。
太いという字もおそわった。
一をつけたら天になり、
頭を出したら、おっとっと(=夫のつもり)

 うーん、どう考えても受けそうにないですね。それに、そもそもわたしは音痴で、歌えないんです。
 「歌って踊れる漢字の覚え方」は前途多難です。

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2007年12月19日 (水)

負けた!「歌う生物学」

 2003年2月21日の朝日新聞に『歌う生物学 必修編』という本の広告がありました。下の写真です。うたい文句は、
 「これさえ歌えば高校[生物]はマスターできる」
 「新指導要領の項目を網羅した70曲」
 「著者みずから歌うCDつき」
 負けました。「声に出して覚える漢字」では太刀打ちできません。

Utauseibutugaku  
 いったいどんなものか、これもインターネットで探してみると、紹介と、そのうち何曲かを、ちゃんと試聴できるようになったページがありました。ほんとにインターネットって便利ですね。どうかみなさんも試聴してみてください。
 
 啓林館のホームページ
 http://www.shinko-keirin.co.jp/kori/science/sci_index.html#uta
 
 「勇気リンリン アドレナリン」とか、わたしはほとんど抱腹絶倒でしたが、この著者は、大学の講義の時間にまじめな顔をしてこういう歌をうたってきたそうです。(くわしくは本川研究室の次のページでどうぞ。
http://www.motokawa.bio.titech.ac.jp/song 

 これは、ほんとに学生の役にたつんだろうか。
 ぜひとも、教員関係の方々の、ご意見をうかがいたいところです。
 
 この本川達雄というのは、なんと、ちょっと前にベストセラーになった『ゾウの時間ネズミの時間』(中公新書)の著者です。
 これはおもしろい本でした。わたしも、ところどころ「ほんとかよ」と、眉に唾つけながらですが、楽しく読んだ記憶があります。科学書というより、昔の小松左京のSFを読んでいるような感じでした。
 読んでいない人のために、どんな本かを紹介しておきます。
 以下は、「千葉大学教員の選んだ100冊」というページに載っている紹介です。(ほんとにインターネットは便利です。自分で読み返して紹介するとなると大変ですが、カット&ペーストで、一瞬にできてしまいます。)

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 動物のサイズが違うと、行動の機敏さや寿命や体内現象が起こる時間が変ってくる。大きな動物ほど何をするにも時間がかかる。食事量、生息密度、行動範囲、運動速度もサイズによって決まってくる。ところが、ゾウもネズミも一
生の間に心臓は約20億回打つ。心臓の拍動を時間として考えれば、ゾウもネズミも同じ長さだけ生きて死ぬことになる。動物が変れば時間の流れる速度も変るのである。本書はサイズの視点から動物をみた生物学入門書ではあるが、人間の理解についても多くの示唆を与えてくれる。著者が述べているように、「人間がおのれのサイズを知る、これは人間にとって、もっとも基本的な教養であろう」。生物のみならず人間についての格好の教養書である
 http://www.ll.chiba-u.ac.jp/100bs/055.html
------------------------------

 これは、実森正子という文学部の教官が書いているようですが、この人は「ほんとかよ」とは思わなかったようです。著者の歌を聴いてkらから読むと、また違ったかもしれません。
 
 しかし、いまさら「歌って踊れる漢字の本」というわけにはいかないし、この先どうしようか。

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2007年12月12日 (水)

本のジョーク 7

 久しぶりに本のジョーク。

役者暮し

 ロスアンゼルスの大きな古本屋に、仕事にあぶれた役者がやってきた。
「この本を買っていただけませんか」と彼は一冊の本を差し出して言った。
「うちは個人蔵書(ライブラリー)をまるごと買う主義です」と本屋の店員は説明した。
「これ、個人蔵書のすべてなんです」と役者は言った。
(植松黎編・訳『ポケット・ジョーク15』P77)

悪書

 イタリアのナポリに観光旅行に出かけたアメリカ人がガイドブックを二冊買った。一冊は有名な旅行案内書の『ベデカ』で、もう一冊は土地の出版社が出したものだった。
 翌日、彼はイタリア人のガイドを雇った。やって来たガイドは、二冊の案内書を見て言った。
「『ベデカ』悪い。こっちいい」
 アメリカ人は驚いてたずねた。
「どうしてだね?『ベデカ』よりこっちのほうが詳しいのかね?」
「『ベデカ』、ガイドにチップ五ドル払えって書いてある。こっちは十ドル」とガイドは答えた。
((植松黎編・訳『ポケット・ジョーク19』P18)

王様と聖職者の会話

 昔、遍歴の聖職者が、同時代の偉人の愚行を集めて本に書いた人間だという触れ込みで、ナポリ王の前に出た。
 自分の名前もそこにのっているかと尋ねた。聖職者は本を繰って、見つけ出した。
「ナポリ王は、あるムーア人に一万二〇〇〇ドゥカーテンを持たせて、アフリカへ馬の買いつけに行かせた」
「なぜそれを愚行というんだね?」と王が尋ねた。
「ムーア人は金を持ったまま、自分の国から帰ってこないでしょうから」
「だが、もし帰ってきたら?」
「そうしたら私は、陛下のかわりにそのムーア人の名前を書き入れます」
(関楠生・編訳『わんぱくジョーク』河出文庫P174)

 どうも、いまいちパンチが不足していますね。

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2007年12月 8日 (土)

『ドルリイ・レーン最後の事件』

 なむや文庫の12月の本棚は、「古本の出てくる推理小説」です。

Tsukihon0712_2

 ジョン・ダニング  『死の蔵書』(ハヤカワ文庫)
             『幻の特装本』(ハヤカワ文庫)
 エラリイ・クイーン 『ドルリイ・レーン最後の事件』(ハヤカワ文庫)
 紀田順一郎    『古本屋探偵の事件簿』(創元推理文庫)
              『鹿の幻影』(創元推理文庫)
              『第三閲覧室』(創元推理文庫)
              『古書収集十番勝負』(創元推理文庫)
 新谷 識      『ヴェルレーヌ詩集殺人事件』(中公文庫)
 もっとあると思っていたけれど、とりあえず出てきたのはこれだけでした。
 これではちょっと寂しいので、推理小説とは言い難いけれど
 喜国雅彦     『本棚探偵の回想』(双葉社)
              『本棚探偵の冒険』(双葉文庫)
も入れておきました。他にも見つかったらリストに追加したいと思っています。

 このうちエラリイ・クイーン『ドルリイ・レーン最後の事件』は、読んだのが四十年も前。中身をまったく覚えていないので、これを機に読み直してみました。 

 なるほどシェイクスピアの稀覯本が出てくるのだったのか、と読んでいくと、どうも翻訳が古い。この本、1996年の発行で宇野利泰訳、カバーには「改訳決定版」とうたってあるけれど、もともとの訳はひょっとしたら戦前か、戦後すぐくらいではないでしょうか。

 若い男と若い女の会話で
「ぼくの一身上の伝記なんかより、カクテルのほうがいい。この店のジョージは、ぼくの好みを心得ているのでさ。」(p109)
「要するに、きわめて不愉快な女なんでさ」(p117)
と、語尾が「何々でさ」となると、若い研究者と言うより、捕物帖の岡っ引きの会話のような気がしてきます。

 こういう時代臭も古い本を読む楽しみのひとつではあります。「紙切りナイフ」というのはペーパーナイフのことでしょうし、こんなところもありました。
「わたしが騒ぎ出すと、このロウ青年も姿を見せたが、その格好たるや、ビーヴィデイ(男子用下着の商品名)ひとつなのだ」(P161)
 BVDに注釈がついています。なるほど今なら「あいつはあわててBVDひとつで飛び出してきた」でも通じますが、昔は大半の読者にはなんのことやらわからなかったことでしょう。四十年前に読んだのは角川文庫の田村隆一訳だったと思いますが、ここのところはどう訳してあったのでしょうか。

追記(09/11/24)
  角川文庫の田村隆一訳『最後の悲劇』(1964)が見つかったので、上記個所の訳文を引いておきます。

p109→「そんな話より、カクテルのほうがいいですよ。この店のジョージが、ぼくのことはよく知ってるし、たとえ知らなくたってかわりはない。」(p88)

p117→「なにしろ不愉快な女ですよ」(p94)

P161→「このロウ君もおりてきましたっけが、その格好たるや、ウッフッフ! 下着のままでしたよ」

Photo
角川文庫『最後の悲劇』昭和58年29版

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2007年12月 7日 (金)

「日本教科書大系・往来編」七巻

 往来物倶楽部で教えてもらった「日本教科書大系・往来編」七巻を、図書館から借りてきました。この教科書大系というのは、往来篇15巻、往来篇別巻が2巻、近代編が27巻の全44巻、1冊600ページ前後、古往来から近代の小学校教科書まで、各種の教科書を収録して、それに解説・解題がついているという壮大なものです。大学や図書館でもないととても買えません。
 往来篇七巻にはたしかに『小野篁歌字尽』が活字になって載っています。三系統の刊本が出ているとのことでしたが、もう一つ『訓蒙夷曲歌字尽』をあわせて四種類あります。変体仮名を勉強しなくても読める!

 最初の本を見てみましょう。おおむね一行に五つくらいの漢字があって、一二六行、六六四字が出てきます。

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椿 榎 楸 柊 桐
春つばき 夏はゑのきに 秋ひさぎ 冬はひらぎ 同(おなじく)はきり

栢 柏 松 杦 檜
百はかや 白きはかしわ 公(きみ)はまつ 久しきはすぎ 會(あふ)は
ひのきよ

柘 榴 桃 李 杏
石留(とむる)ざくろなり 兆(てう)はもも 木に子口(こくち)すもも
からもも

柳 樽 柿 梔 花
卯(う)はやなぎ 尊(たっとき)はたる 市(いち)はかき 木に巵(さ
かずき)はくちなしのはな
------------------------------

 このように、木偏の漢字から始まっていきます。しかしこれだけ見ただけでも、当用漢字にはなさそうな字や、今は使われていない字や読み方があります。
 わたしは楸(ひさぎ)という木を知りません。杦は杉と書きたいし、杏(あんず)と「からもも」が同じ物かどうかもわかりません。それに、梔(くちなし)を覚えるために、まず「巵」をさかずきと読むことを覚えなければなりません。
 さらに、中にはこんな字がほんとにあるのかよ、と言いたくなるものもあります。木を三つ書いたら森、日を三つ書いて晶(ひかり)はわかります。しかし同じように、火を三つ書いて「ひばな」、水を三つ書いて「ふかし」と読むというのです。往来物倶楽部に画像付きで出ていますからごらんください。
 そんなわけで、そのまま「声に出して覚える漢字」として現在使うわけにはいかなそうですが、使えそうなのや、おもしろそうなのをいくつかひろってみました。なんか久しぶりに本題の話になりました。

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休 伏 伸 任 件
木はやすむ 犬はふすなり 申(さる)のぶる 壬(みずのえ)まかす
牛はくだんよ

錢 餞 淺 賤 棧
金はぜに 食(じき)ははなむけ 水あさし 貝はいやしき 木こそかけはし

時 侍 痔 峙(そばだつ) 待
日はときに 人はさふらひ 病はじ 山はそばだつ ■(たたずむ)はまつ
(注:■=「ぎょうにんべん」を書いて、「たたずむ」と読む)

都 鄙 郡 卻(しりぞく) 邪
者みやこ ■(ひな)いなかなり 君こほり 谷はしりぞく 牙はよこしま
(注:■=鄙の左のへんを書いて「ひな」と読む)

慕 募 暮 蟇 墓 幕
水したふ 力はつのる 日はくるる 虫ひきがへる 土(と)はか 巾(き
ん)まく
(注:「慕」の字の下には、しっかり「水」の字が入っています)

申 牛 甲 午 戌 戊
申(さる)牛(うし)は いづるにいでぬ 甲(きのへ)午(むま)
戌(いぬ)にてんあり なきは戊(つちのへ)

巳 己 已 巳
巳(すでに)かみ 己(おのれ)はしもに つきにけり
已(み)はみなはなれ 巳(つち)はみなつく
------------------------------

 巳己已巳は、やっぱり巳(い)己(こ)已(み)巳(き)と読みがながついています。 以前、読んでもらった「巳(すで)にうえ、己(おのれ)はしたにつきにけり、己(み)はみなはなれ、巳(つち)はみなつく。」とは、「かみしも」「うえした」の相違はありますが、後は同じで、巳を「すで」、「己」を「ミ」、4番目の「巳」を「ツチ」と読んでいます。この項は、もともといい加減に作ってあったとみえます。

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2007年12月 1日 (土)

『小野篁歌字尽』原本購入

  どうも変なところにはまりこんでしまったようで話が進みません。ドツボにはまってトッピンシャン、というわけで今度はとうとう『小野篁歌字尽』の原本というか、江戸時代の版本を購入してしまいました。

 薄汚くて、シミがあるし、綴じ糸はたるんでいるし、いかにもくたびれていてシワがある、しかも小さい。文庫本より一回り大きいくらいで、薄い。なんと厚さ二ミリ。これが五千円。重さを量ってみたら16グラム。1グラム312.5円につきます。しかし、目方で本の価値をはかってはいけません。
 
 弘化二年(1845))和泉屋市兵衛板となっており、以前紹介した、京大図書館谷村文庫の『小野篁歌字尽』と同じ版本のようです。変体仮名の勉強をしなければいけませんね。

Photo

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