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2008年3月13日 (木)

タブノキを切る

 庭の西側(=海側)の垣根に、大きなタブノキがはえていて、冬の冷たい北西風を防いでくれています。タブノキというのは常緑広葉樹、葉が厚くてテカテカ光る、いわゆる「照葉樹」のひとつです。若い頃「照葉樹林文化論」というのが注目されて、わたしも中公新書の『照葉樹林文化』などを読みました。古代には、雲南のあたりから日本まで照葉樹林帯が広がっていて、そこには共通の文化があるというような話でした。(こんなふうにまとめてしまっていいいのか責任はもてません)
 その照葉樹林帯がわが家にまでつながっていると考えると、時間的にも空間的にも規模の大きな話でちょっと気分も広がりますが、このタブノキというのは、勝手にどこでもはえてきて、どんどん大きくなる木のようです。『ウィキペディア(Wikipedia)』には「各地の神社の「鎮守の森」によく大木として育っている。」と書いてあります。

 わが家のタブノキもすくすく育って、正確にはわかりませんが、高さ10メートル以上はありそうです。(一度測ってみたいと思っています。)根元で幹が二本に分かれ、それぞれ大きく枝を伸ばしています。一本の木なのに、遠くからみるとそれだけで森のようにも見えます。わが家の入口は東側にあるので、門を入ると一番奥に濃い緑が茂っているのが見え、なかなかいいものです。
 下の写真は、二階のベランダから見たタブノキです。右奥のちょっと赤がかって見えるのがわが家のタブノキ、その左は隣家のタブノキです。(一年以上前の写真で、その後台風で枝が折れたりしていて、現状とはちょっと違いますが)

Photo

 ところがこのタブノキが大きく枝を伸ばしているのは、なんと半分以上、西側のよその畑の上空です。境界は石積みの崖で、2メートルくらい下がっているのですが、その崖のちょうど角からはえてきています。石がその幹をよけるように積んであるので、この石積みをつくったときにはもうそれなりに大きくなっていたものと思われます。そして南側には、南隣の家の同じくらいの大きさのタブノキが茂っているため、これと競合しない西側の上空にどんどん枝を広げていったようです。

 この家を買ったときは、もう何年も手入れされていなかったため、このタブノキのあたりは草木が伸び放題で境界の際まで歩いて行けないような状態でした。案内の不動産屋に、あの木はどっちの木か聞いたら、すかして見て「隣の木です」と言いました。ところが買ってから草を刈り、木を切り、枝を払って境界まで行ってみると、前に書いたような状態で、根はこちら側にあるのでした。

 こんな感じで枝が伸びています。下に畑の温室用フレームが見えます。

P3050200

 最近、下の畑の持ち主の方が、上空に伸びている枝を切って欲しいとおっしゃっているという話を聞きました。うーん、そうか。そうでしょうね。垣根の他のところで、素人でも切れそうなところは、遊びに来た友人たちに頼んだり、自分で切ったりしていたのですが、これはとても素人の手におえる代物ではありません。
 金もかかることですが、いつまでも隣に迷惑をかけているわけにもいきません。近所の方々に相談したうえで、プロに依頼して切ってもらうことにしました。切ってもらうなら、向こうの上空にはみ出している分だけでなく、将来も見越して、幹本体も、垣根の他の部分と会わせて低いところで切ってもらいます。

 うちの奥さんが、「ビフォー・アフター」を写真でシミュレーションしてみました。

 これがビフォー、現状です。

2

 そしてこれがアフターの予想写真。

2_2

 ずいぶんさびしくなりそうです。惜しいような気もしますが、まあしょうがないですね。敷地内の、隣近所に迷惑にならないところで樹を育てることにしましょう。

 実際に切るのはこの3月の20日過ぎの予定。足場もよくないし、五日間くらいかかるそうです。作業の状況など、また書いてみたいと思います。

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