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2008年11月10日 (月)

橘家圓蔵を横浜にぎわい座で聞く

  先週(11月7日)、久しぶりに横浜にぎわい座へ落語を聞きに行ってきました。

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 三遊亭好楽は「親子酒」。江戸家小猫はいつもの動物ものまね。

 お目当ては橘家圓蔵、昔の月の家圓鏡です。最近はテレビにあまり出なくなりましたが、「圓鏡」でテレビに出まくっていたころ、並び称された志ん朝、談志、円楽とは一味ちがう、ドタバタ落語というか、ギャグにつぐギャグで笑わせる落語で、「猫と金魚」なんか、本当におもしろかった。

 ああいうにぎやかな噺を期待していったのですが、今回の話はなんと、じっくり聞かせる「心眼」という噺でした。三遊亭圓朝の作で、桂文楽が得意の噺だったそうです。

 盲人の按摩が悔しい思いをして、目を開けてくれるよう薬師様に願をかけ…という話で、びっくりしたのは、いきなり放送禁止用語が連発されたこと。おっ、これはいいのかと、まず思ってしまいました。明治初期の話だから、会話のことばを置き換えてしまっては話にならない。理屈のうえではわかっているつもりでしたが、日常的に使ってはいけないことばとして、もう脳にしみついてしまっていることに、あらためて気づかされました。

 「心眼」が終わったあと、圓蔵本人が、俺だってこういう噺もできるんだ、たまにはやりたくなるんだと言っていました。この噺は、按摩が横浜へ出かけた帰りに弟の家へ寄って…というところから始まるので、「横浜にぎわい座」でやる気になったものでしょうか。

 期待とは違いましたが、珍しい、圓蔵のしんみりした噺を聞くことができました。

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