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2008年12月 3日 (水)

肖像紙幣いくつか

 なむや文庫の「今月の本棚」は、店主のおすすめ、日垣隆の本です。http://homepage2.nifty.com/namuyabunko/
 日垣隆をはじめて読んだのは、文藝春秋に載った、ベストセラー『買ってはいけない』の批判記事でした(1999年9、10月号)。
 読んでおどろきました。『買ってはいけない』が根拠とした実験データ等を検証し、それが自分たちに都合のいいところだけの恣意的な引用であること、事実に誤りがあること、推定をもとに全否定していることなどをあげて、読者の恐怖を煽り立てるホラー本だと書いています。筋のとおった論理で説得力があり、これは『買ってはいけない』の完敗だと認めざるをえませんでした。ところどころ皮肉がきいているところも、悪口を読むのが好きなわたしとしては大いに気に入りました。

 例えば、ある商品に含まれている亜硝酸ナトリウムは、ラットに≪体重1kgあたり0.085g経口投与すると半数が死亡する、(…だから「買ってはいけない」)≫という説明について、こう書いています。

 急性毒性の試験は、要するにラット(などの動物)を殺すために行なわれる。どれだけ当該物質を一挙大量に与えればラットの半数が死ぬか、という限界を見るための実験なのである。つまり、この実験では必ずラットは死ぬ。水でも死ぬし、米でも死ぬ。死ぬまでやる実験なのだから、あたりまえである。だから私たちは、≪体重1kgあたり0.085g経口投与すると半数が死亡する≫に驚いてはならず、≪0.085g≫に注意を払わねばならない。数値が低いほど、急性毒性は高いわけである。そして飼料(食べ物)にそれをどのような割合で混ぜるか、が重要になる。水の毒性と、わさびの毒性を同列に論じることは現実的ではない。毎日、わさびを二リットルも食べるやつはいないだろうからだ。
(中略)
 電気椅子に人を座らせ二〇〇〇ボルトの電圧を五秒かけると人の半数が死ぬ。だから家庭で電気を使ってはいけないと言っているに等しい。
(『「買ってはいけない」は嘘である』P58、1999、文藝春秋)

 これには動物実験の結果を見る目を開かれました。この後、過去の著作をいくつか読んで愛読者となり、とうとう日垣隆のメールマガジン(参照 http://www.gfighter.com/)の購読者にもなって現在に至っています。

 そのメールマガジンの愛読者プレゼントとして、こんなものをもらいました。日垣隆は買い物が好きで、買い物に関する本まであります。
 前回、ゲバラの肖像紙幣を紹介したので、ついでに紹介します。

Photo

Photo_2

 上はイラクの250ディナール紙幣、肖像はサダム・フセイン前大統領。下は北朝鮮の100ウォン紙幣、肖像は金日成前国家主席。

 そしてこれは、わたしが別に入手したもの。

Photo_3

 中国の10元紙幣、毛沢東元国家主席。
 こうなると、ヒットラー紙幣とかスターリン紙幣が、もしあるものなら手に入れたくなってきました。

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