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2009年1月13日 (火)

本の中の本『耶律楚材』

 最近入手した本の話です。
 本の中の本『耶律楚材』、と言っても、この岩村忍『耶律楚材』(生活社、1942(昭和17))が、ブック・オブ・ブックス、とても素晴らしい本だというわけではありません。

 下が表紙と奥付。
 藁半紙のような紙で厚紙をくるんだ装丁で、立派とは言いかねます。厚紙といっても、いわゆるソフトカバーで、その中でも薄い部類に入るくらいの紙です。

Photo

 背を見てみると、表紙が破れて表題がなくなっており、中の厚紙がむき出しになっています。するとなにやら字が見えます。左の端の方です。

Photo_2

 おやおやこれはと、そっとすきまを広げると、出てきました。これが「本の中の本」、ブック・イン・ザ・ブックです。

Photo_3

 「分類日本歴史(改訂版)三省堂編輯所編」と読めます。
 これはつまり、表紙の芯材に、他の本の表紙用紙(余り物?)を使用したものと思われます。奥付にあるように、昭和十九年の再版ですから、戦時中で紙が不足していたのでしょう。
 大谷大学図書館のHP(http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/library/index.html)で、この本の書誌情報を見ると、「123p ; 22cm」となっていますが、注記として「再版 (1944.10刊) の大きさは19cm」となっています。http://opac.otani.ac.jp/external/library?func=function.opacsch.toshoshozodsp&view=view.opacsch.newschdsp&shoshisbt=1&shoshino=0000458634
 たしかにこの本の縦の長さは19cmですが、初版は22㎝と、けっこう大きな本だったようです。きっと紙も、もっといいものが使われていたことでしょう。

 耶律楚材というと、「ジンギスカンが、漢人を皆殺しにして中国全土を牧場にしようとしたのを、耶律楚材が一生懸命とめた」という話をきまって思い出します。たしか小松左京が書いていたのを若い頃に読みました。その後読んだ陳舜臣の『耶律楚材』などには、中国全土牧場化計画の話はでてきませんでした。あれは、小松左京のヨタ話だったのか、それとも大げさにわたしが記憶しているだけなのか、よくわかりません。
 この本をじっくり読んでみましょう。

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