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2009年6月21日 (日)

19 『ジョークで読む国際政治』

 「本のジョーク19」、今回は、名越健郎『ジョークで読む国際政治』(新潮新書、2008)から拾いました。

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 安倍首相が訪中の土産に自著『美しい国へ』を胡錦濤主席にプレゼントした。すると、胡主席はタイトルを見て腰を抜かした。
「日本はまだアメリカ一辺倒なのですか」
「どうしてです」
「『美国』とは中国語でアメリカのことです」(前掲書p53~54、以下同じ)

 これは、あんまりおもしろくありませんね。そんなことは知ってるし、日本がアメリカ頼みなのはこれまでどおり。

 クリントン大統領とヒラリー夫人の回想録がずいぶんネタになっています。

 問 ヒラリー夫人の回想録がクリントン氏よりずっと早く出版されたのはなぜか?
 答 フィクションはノンフィクションを書くより時間がかかる。(p79)

 問 ヒラリー夫人の回想録が『ハリー・ポッター』よりも売れ行きがよかったのはなぜか?
 答 読者はフィクションの魔女より、現存する魔女に魅せられる。(p80)

 ヒラリー夫人は、ジョークの世界ではこわもてのようです。
 旦那の方は、回想録でもやっぱりこっち方面の話。

 クリントン氏は一千万ドル、ヒラリー夫人は八百万ドルの契約料で回想録を執筆した。二百万ドルの差が付いたことについて、出版社が説明した。
「前大統領の手記には、性描写が含まれるので……」(p79)

 問 クリントン氏が回想録を九百五十七ページも書いたのはなぜか?
 答 彼は任期中も太めを好んだ。(p81)

 だから二人の生活はこうなります。

 ヒラリー議員の六百ページの分厚い回想録は、夫との出会いや結婚の感動から始まる。
 二ページ目からはトラブルが始まる。(p85)

 クリントンは「不倫」で、その後のブッシュ大統領は「軽さ」で、それぞれアメリカの政治ジョークに活況をもたらしたそうですが、残念ながらブッシュの方は、本がからんだジョークはあまりありません。

 米国の歴代大統領には、人に知られてはならない弱みがある。
 レーガン大統領に、記憶力を尋ねてはならない。
 クリントン大統領に、関係した女性の数を尋ねてはならない。
 ブッシュ大統領に、読んだ本の数を尋ねてはならない。(p62~63)

 ヒラリー夫人は回想録で、クリントン氏とはエール大の図書館で初めて会ったと告白した。
 これを知ったブッシュ大統領が捏造の可能性を指摘した。
「わたしもエール大にいたが、図書館など見たこともない」(p79)

 本に縁がないことがネタになっています。

 次はおまけ。このタイプは前にもとりあげました。

 世界でいちばん薄い本は──。
 米国の美術史。
 中国の人権史。
 英国の料理本。
 フランスの戦勝記。(p108)

(なむや文庫にはジョークの本がたくさんありますhttp://homepage2.nifty.com/namuyabunko/

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