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2009年10月 9日 (金)

20  『夫と妻』、『先生と生徒』

 ひさしぶりの「本のジョーク」です。おなじみの角川文庫、植松黎編・訳『ポケット・ジョーク』シリーズから。

16

読書

「いま、ミステリーを読んでるところなんだ」と夫が妻のミリーに言った。
「あら、その本うちの家計簿によく似てるわね」
「そう、家計簿なんだ」
(『ポケット・ジョーク21 夫と妻』P87)


金婚記念

 若い娘が、爺さんの本屋に、結婚して五十年になる祖父母におくるのにふさわしい本を選んでほしいと言った。
 爺さんは、ただちに棚から一冊の本をぬきだした。
『抗争の半世紀』というタイトルの本を。
(『ポケット・ジョーク21 夫と妻』P159)


感想

 先生はペンギンについて書いた本を生徒たちに配り、それを読んで感想を書くようにと言った。
 メイベルが書いた作文はたった一行だった。
「その本には、わたしが知りたいと思うよりずっとたくさんペンギンのことが書いてありました」
(『ポケット・ジョーク16 先生と生徒』P13)


ゆっくり教育

「何を読んでるの?」母親が七歳になるハリーにたずねた。
「お月さまを跳びこえた牝牛の話だよ」息子が答えた。
「そんな本、すぐ捨ててしまいなさい」母親が叱りつけた。「何度言ったらわかるんだい。まだサイエンス・フィクションを読むには早すぎるって」
(『ポケット・ジョーク16 先生と生徒』P72)


育児

 少年が、激しく泣きながら歩いていた。
「どうしたんだい、坊や?」親切そうな紳士が尋ねた。
「ママが、心理学の本を失くしちゃったちゃったんだよ」少年はしゃくりあげながら言った。「それで、ママったら、自分の考えでボクをそだてはじめたんだ」
(『ポケット・ジョーク16 先生と生徒』P72)


浄化

 
 文学部の学生が夏休みに家庭雑貨の店でアルバイトをやった。
 最初の客は、掃除用の強力な洗剤を買いにきた中年の女だった。
「この洗剤、ほんとにどんな汚れでも取れるかしら?」女はたずねた。
「もちろんですよ、奥さん」とバイト学生は熱心に説明した。「わたしはこいつで”チャタレー夫人の恋人”を拭いてみたんです。拭きおわってみたら、なんと、そいつは、”若草物語”になっていました。汚いものはみんなこいつが拭き取っちまったんですね」
(『ポケット・ジョーク16 先生と生徒』P185)

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