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2009年10月 5日 (月)

『夜明け前』を軽く読む

 タイトルを見ると、藤村の『夜明け前』をサラッと読んだ話のように聞こえるでしょうが、ちがいます。「『夜明け前』を読む前に」にしようかとも思ったんですが、これも事前に勉強しようという話に聞こえてしまいます。
 カテゴリーを見てください。「日曜大工、DIY」に分類してあります。

 読書会酣(たけなわ)の11月の課題が『夜明け前』です。長編なので、そろそろ読み始めないと間に合いません。しかもこの本は若い頃に何度か挑戦したけれど、いつも途中で投げ出してしまいました。気合いを入れて、今回読みきらないと、もう一生読まずに終わることになりそうなので、なんとかしたいと思っています。
 しかし、この本は重い。
 筑摩書房『現代日本文學大系 島崎藤村集(二)』(昭和48年5刷)。これに『夜明け前』第一部・第二部全篇がおさめられています。
 菊判534頁、函込1078グラム、函なしで937グラム。寝ながら読んだり、持ち歩いて電車の中で読んだりするのはちょっと辛いところです。

Photo

 それで、思いきってこの本をバラして、文庫本と同じ第一部上下、第二部上下の四冊に分けることにしました。
 それならはじめから文庫で読めば、と言われそうですが 最近、できるだけ「旧仮名で書かれたものは旧仮名で」読もうと思っているのです。今『夜明け前』が出ている新潮文庫も岩波文庫も、ずいぶん前から新字新仮名になってしまっています。
 こわれかけでもいいから安い旧字旧仮名の本がないかと探していたのですが、『夜明け前』は長編なので文学全集にもあまり収録されておらず、すぐには間に合いません。この筑摩の全集は、漢字は新字ですが、仮名は旧仮名のままなので、これで読むことにして、持ち運びに便利なようバラすことにしました。

 でも「『夜明け前』をバラす」のタイトルでは、ちょっと物騒だし、藤村のスキャンダルを告発しているようにも聞こえます。「『夜明け前』を軽く読む」とした次第です。

 いよいよ取りかかります。製本のしっかりした、まだきれいな本なので、最初に見返しを扉からはがして、表紙と中身を分離させるときには、ちょっと胸が痛みました。

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 しかしこうなると、もう取り返しはつきません。

Dscf1647

 中身を立ててみると、こんな感じです。ごらんのとおり、いくつかの折り丁に分かれていて、糸で綴じられていました。この時代の本はもう糸をつかわないで、接着剤だけになっていると思いこんでいたので、ちゃんと綴じの確認をしないまま、いきなりバラしてしまったことを少しだけ後悔。

Dscf1652

 でもここまで来れば前進あるのみ。これを、第一部上・下、第二部上・下の四つに分けます。

Dscf1654

 折り丁の境目で一部・二部、上・下が分かれているわけではありませんから、状況に応じて折り丁を切り、切った頁は、ノドのところに糊をつけて所属する部の折り丁にくっつけます。
 そして、ちょっと凝って、扉をコピーしたものに「第一部 下」などのタイトルを入れ、二冊目以降の扉として貼り付けてみました。

Dscf1655

 ここで、本来なら綴じ直すところですが、まだ綴じはしっかりしており、糊で固めておけば当分大丈夫そうなので、あとは簡単に、見返しと柔らかい表紙を貼り付けてすませることにします。しかし、表紙に使えそうな紙が三冊分しかありませんでした。表紙がバラバラというのも気に入らないので、明日買いに行くことにして、今日の作業はここまで。

 そもそも早く読むためにはじめたことなのに、これではいつになったら読み始められるのか。
 こんなことをしてる間に、少しでも読んだらどうだ、という声が聞こえてきそうです。

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