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2009年12月 3日 (木)

フォントの濁点「゛」、半濁点「゜」

 先日NHKテレビのニュースで、高速道路の看板の文字が見やすいフォントに書き換えられているなど、フォントの話をやっていました。その中でもちょっと話題になっていましたが、小さい活字の濁点「゛」と半濁点「゜」の区別が、年をとるにつれて、わたしもつけにくくなってきました。
 この画面でも”濁点「゛」と半濁点「゜」”の「」の中は、よくわからない人が多いと思います。このくらい”濁点「゛」と半濁点「゜」”に拡大すれば大丈夫でしょうか。

 本を読んでいて、なじみのない外国の人名や地名がでてくると、目を近づけてじっと見ないとよくわかりません。例えばこんな文章。

ロワがファントマと呼ばれたように、ギョーム・トマはフォントネエだったし、パジョはきりんの首(クウ・ド・ジラフ)、コンブスキュールは頓死(モール・シュビイト)、提督の息子ブルトゥイユ・ド・ラ・パイヨットは提督、ル・ガネックはゴルドン・パンであった。(コクトー『山師トマ』より)

 さてパジョかバジョか、コンプスキュールかコンブスキュールか。フランスにくわしい人、フランス語に堪能な人なら、もとが「P」なのか「B」なのか、わかっているからひっかかることもないのでしょうが、わたしは目を凝らさないと「パ」なのか「バ」なのかわかりません。目を凝らして一度確認しても、また次のページに出てくると、さてどっちだったか覚えていなくて、また目を凝らすことになります。

 それでフォントの改良版を考えてみました。
 濁点の点々と半濁点の○の区別をハッキリさせればいいわけですから、
・第1案としては、半濁点の○を大きくします。
・第2案としては、半濁点の○を本体の文字にくっつけます。
Photo

 上の2行は現行のフォント(MS明朝)。
 3行目が第1案、4行目が第2案です。
 濁点、半濁点の両方をいじらなくても、片方をハッキリさせればいいだろうと、考えました。
 こうすると、字が小さくなっても、けっこう区別がつきます。
 上の4行を縮小したのがこれです。

S

 いかがでしょうか。
 そんな細かいことはどうでもいいじゃないか、という人もいるかと思いますが、場合によってはちょっとまずいこともあります。

 最近俳句をはじめた友人が、先日、自分の句が掲載されている所属団体の会誌をくれました。友人の句のひとつは、こうなっていました。

 薫風やブルーストを又読みはじむ

 フランス語に堪能な友人は、プルーストを、それも原語で読み始めたにちがいないのですが、誤植のせいで、これでは評判も傷つきかねません。

 ブルースト、おまえもか。

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