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2010年2月26日 (金)

中国でも「エロ」は「えろ」

 ときどきのぞいている「北京東京趣聞博客(ぺきん・とうきょうこねたぶろぐ)」http://fukushimak.iza.ne.jp/ 」というブログに、先日、おもしろい記事がありました。

 昨年、中国当局がエロ(ポルノ)などの有害情報から若者を守るという建前で、新規販売パソコンに導入しようとした「グリーンダム(緑●=土貝)」という検閲ソフトに対し、若いネットユーザーたちはゆるい抵抗を示したという話で、その一例として、こんなイラストが紹介されていました。

このグリーンダム問題がネット上でたけなわのとき、若いネチズンはこういう、日本のエロゲームに出てくる妹系キャラを描いて「グリーンダムたん」と名付けて、ゆる~い抵抗の意志を表現していた。
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/1473042/ 以下の引用も同じ。)

Photo

 紅衛兵風の帽子の蟹の模様とか、手に持っている醤油桶にも、政府を揶揄する意味があっておもしろいのですが、それはブログ本体を読んでもらうとして、絵の下のセリフに注目してください。「緑(土貝)子」=「グリーンダムたん」は、こう言っているのだそうです。

このエロげー妹キャラのグリーンダムたんは、「エロなんて一番きらい、絶対絶対みせてあげない!」とかわいくセリフを吐いている。ちなみに胸にだいている兎はグリーンダム検閲ソフトのキャラクター。

 セリフを、繁体字にするとこうでしょうか。(間違っていたらごめんなさい)

 「工口什么的討厭了、絶、絶対不你看!」

 なんと日本語の「エロ」がそのまま使われています。これには驚きました。
 たしかにカタカナの「エロ」は漢字の「工口」と見た目同じですが、翻訳しないでそのまま使われていて、そのうえブログの作者によれば、中国でもそのまま「えろ」と読んでいるようだというのです。「エロ」が専門用語化、日中共通用語化しているわけだ。
 日本のマンガが世界中で人気だという話はよく聞きますが、日本のエロゲームも世界を席巻しているのでしょうか。こんなことも書いてありました。

髪のチョウチョリボンはおそらく、雅蠛蝶(ヤーミィーディー)。日本のエロビデオで女性が叫ぶ言葉を中国語の音にあてたもの。

 雅蠛蝶(ヤーミィーディー)──これは「ヤメテ」なんでしょうね。こんなのまで通用しているのか。やめてもらいたいなあ。

 現在、トヨタの社長がアメリカ議会に呼びつけられて脅かされています。日本の若いネチズンたちは、「あの「こども社長」ではだめだ」とか言って揶揄していますが、これで製造業が衰退したら、近い将来の日本の輸出は、マンガとエロゲームが頼りということになってしまうのでしょうか。マンガはともかく、エロゲーの方は「ヤーミィーディー」です。

 このグリーンダムという検閲ソフトは、ユーザー、メーカーの抵抗の他に、ソフト自体に大きな問題があって、導入は無期延期となったそうです。
 ブログの作者福島香織さんは、産経新聞を先日辞めたばかりの元中国総局記者で、こんな本も出しています。『危ない中国 点撃(クリック)! 福島香織の「北京趣聞博客(ぺきんこねたぶろぐ)」!』(産経新聞出版、2007)

Photo_2          『危ない中国 点撃! 福島香織の「北京趣聞博客」!』

 政治的には、いかにも前産経新聞記者らしい立場で、わたしとは意見の違うところがありますが、中国の具体的な生活事情などが書かれていて、おもしろいブログです。

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