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2010年11月15日 (月)

29 中国のジョーク

 先日(2010年10月24日)、関口宏の「サンデーモーニング」で、コメンテイターとして出演していた中国人の葉千栄東海大教授が、今中国ではやっているジョークとして、こんなのを紹介していました。

ノルウェイ制裁

 中国の家庭で、民主運動家の劉暁波にノーベル平和賞を授与するなんてノルウェイはけしからん、断固ノルウェイ製品の不買運動をしよう、と息子が憤っていた。それを聞いた母親は、息子の本棚にあった村上春樹の『ノルウェイの森』を焼き捨てた。

 なかなかいいですね。これは、なんだかんだ言っても中国の若者たちは、村上春樹を愛読するくらい開けてきているんだということでもあるそうです。

 同じようなジョークはないか、最近の中国ジョーク本をあたってみました。なかなか本に関するものはみつかりません。相原茂笑う中国人 毒入り中国ジョーク集』(文春新書、2008)にようやく、こんなのがありました。これは中国人がいかに理屈をこねるか、という話です。

ああ言えばこう言う

編集者:「原稿を拝見しましたけど、全体的にまだ未熟と言うか、幼稚な印象ですね」
 作者:「ならば、児童文学ということで発表できませんか」
編集者:「書き方が散漫なんですよ」
 作者:「では散文ということで結構ですから」
編集者:「しかしねえ、雑然としすぎてますから」
 作者:「では、雑文ということでお願いします」
編集者:「本音を言うとね、新鮮味がまったくないんですよ」
 作者:「そうですか。じゃ古文ということでなんとかお願いします」(P189)

Photo  

 黄文雄ジョークでわかる中国の笑えない現実』(徳間書店、2007)にも見つかりました。

金持ちと貧乏人

 私人の金を借りているのは貧乏人 国家の金を借りているのが金持ち
 酒を買うときアルコール度数を見るのが貧乏人 酒を買うときメーカーを見るのが金持ち
 本を書くのは貧乏人 本を盗刷(海賊版)するのが金持ち
 家畜を食べるのが貧乏人 野生動物を食べるのが金持ち
 土地を耕すのは貧乏人 土地を売買するのが金持ち
 自分の女を売るのが貧乏人 その女を買うのが金持ち(P114)

 これらの本を見ると中国には、「戯れ歌」という、対句を多用して韻を踏んだ漢詩のような形式のジョークが多いようです。こんなものです。どんな感じで読むのか、あるいは歌うのでしょうか。

社会現象

翻界雑誌美人多  雑誌を開けば美人ばかり    
打開電視広告多  テレビをつければ広告ばかり  
拿起報紙套話多  新聞を開けば常套句ばかり
看篇文章署名多  文章を読めば署名ばかり
買本新書錯字多  新書を買えば誤植ばかり
出門弁事収費多  門外に出たら金を取られるばかり
領導視察小車多  幹部が視察に来れば車ばかり
飯店吃飯公款多  レストランでの食事で使うのは公金ばかり
大街来往時装多  街道の往来には流行ファッションばかり
友人聚会名片多  友人の集まりでもらうのは名刺ばかり
下海経商騙子多  商売していて出会うのは詐欺師ばかり
年頭歳尾検査多  年末年始には役人の検査ばかり(P172)

 昨日(11月14日)は東京で義父の二十三回忌があったので、車で行こうかと思ったら、昨日まで横浜ではAPEC開催のため各国首脳が来訪。あちこち厳戒状態で高速道路などが渋滞しているので、思い直して電車で行きました。同じ方向から車で来た人はやはりいつもの倍以上時間がかかったそうです。
 本に関するものではないけれど、同じ本にこんなジョークもあったので、ついでに引いておきます。

日本をどうする

 六カ国協議の際、日本代表がトイレで席を立った間、他の五カ国が日本について語り合った。
 中国代表「やつを本気で怒らせてみたかったが、潜水艦や海洋調査船、さらに東海海洋資源海発で領海に入っても怒らない。実に我慢強いやつだ」
 韓国「独島を占領しても怒らないね」
 ロシア「北方領土を返さなくても怒らない」
 北朝鮮「それなら、わが国が核ミサイルをぶち込んで、絶対怒らせてみようか」
 アメリカ「よせ、それもだめだ。それはずいぶん昔にやってみた」
 五カ国「それなら、いったいどうすればいい?」
 中・韓「我々は日本人を怒らせようと凶悪犯罪者を大勢潜入させていたんだが、逆に我々の国民をノービザにしてくれているじゃないか。実に我慢強いやつだ」
 五カ国「もう不感症になってしまったんじゃないか?」(P261)

 日本人としては、あまり笑えないジョークです。こんなのもあります。

外交政策の決定

 六カ国会議のある休憩時間で、各国代表は外交政策の決定権について雑談した。
 ロシア代表「もちろん、それはクレムリンの大統領だ」
 アメリカ代表「大統領がホワイトハウスの会議で決め、最終的には議会の承認を得る」
 北朝鮮代表「それは偉大な将軍様がお一人の英知で決定する」
 韓国代表「大統領個人の思いつきだ」
 中国代表「共産党の総書記か、人民解放軍の最高幹部か国家主席か最高実力者である」
 日本代表「政府の意向と世論の動向を考えながら、交渉の現場の責任担当者が決めます。いざというときは、トップが決めます。だがたいていその後やめます。日本では『空気』が決めます。対中国政策なら、中国が怒るかどうかによって決めます」(P259)

 まったく笑えません。この本は三年前に出た本なんだけど…

Photo_2

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