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2011年10月 1日 (土)

36 大統領の交代制

 9月24日、ロシアのプーチン首相が、メドベージェフ大統領から来年3月の大統領選の党候補として推薦され、これを受けて、出馬の意向を表明した、というニュースは、驚きというより、ああやっぱり、というものでした。
 菅野沙織『ジョークで読むロシア』(2011、日本経済新聞社)には、2008年、メドベージェフが大統領になったころからの、この二人の関係についてのジョークが掲載されています。
 「本のジョーク」ではありませんが、番外編として紹介しておきます。
 なおこの本にはジョークのタイトルはついていませんが、ここでは仮の題をつけておきました。

Photo

大統領選挙

問「大統領選挙キャンペーンに資金はどれくらい必要ですか?」
答「一ルーブルあれば十分です。一ルーブルコインを投げて、表が出ればプーチン、裏ならメドベージェフだ」 (P8)

メインは

 二〇〇八年五月、ロシアで「メドベージェフ-プーチン」の二頭体制が誕生した。そこで国民からの素朴な質問。
問「プーチン首相は執務室にメドベージェフ大統領の肖像画を掛けますか?」
答「もちろんです。プーチン首相が執務室に掛けた自身の肖像画の背景には、メドベージェフ大統領が描かれています」 (P84)

ロシア双頭の鷲

時はニ〇三六年。プーチンとメドべージェフがクレムリンの大統領執務室で一緒にビールを飲んでいる。
プーチンがメドベージェフに聞いた。
「ところで、ディーマ(メドベージェフの愛称)、今日はどっちが大統領だったかな」
 メドベージェフが答える。
「あれっ、なんてことだ。忘れてしまった」
 それでニ人は部屋の外に出て、執務室のドアにある名前を確認した。
 メドベージェフがいう。「今日はあなたが大統領ですね」
すると、プーチンはいった。
「わかった、ディーマ。それなら君がビールを買いに行ってくれ」 (P113)

 こんなのもあります。最後はどうなるのでしょうね。

民主主義

 二〇二八年のロシア大統領選。プーチンの側近がおずおすと進言している。
「これ以上、国民をわずらわせるような選挙はもはや無意味ではないでしょうか。今、あなたはロシア帝王になると宣言すべきです」
 プーチンが言う。
「私はエリツィンにロシアの民主主義を守ることを約束した。だから、残念ながら、その要望には応えられないな。わかったか、選挙は続行だ!」(P106)

 著者はロシアから日本に帰化したエコノミストだそうで、これはジョーク本ではなく、ジョークを交えたロシア経済の現況紹介の本です。何も知らないことばかりだったので、興味深く読めました。
 9月26日には、メドベージェフ大統領がクドリン財務相を辞めさせたニュースが流れました。著者はクドリンを、変化の激しかったプーチン時代の経済政策の中で健全な財政方針を貫いたとして評価しています。今後影響がでるのでしょうか。

 あれ?と思ったのは、スウェーデンの家具チェーン、イケアのカフェの料理が、ロシアのファミリーレストランにそっくりで、今のロシア人が好む洋食そのものである、おいしいと書いてあること。船橋店の話ですが、イケアは横浜にもあって、同じようなカフェもあります。なんだか大味だったような記憶です。今度行ったときには、ロシアの味を確認するため、もう一度カフェをためしてみましょう。

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