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2011年11月 3日 (木)

sp11 マッターホルン

第4日 11/06/11

ユースの朝

 わたしはいつも早起きの生活をしているので、団体旅行のときは朝が困る。5時前からゴソゴソやりだしたら迷惑がられる。できるだけ早く起きないようにしているのだが、この日は5時半頃起きて、邪魔にならないように1階のロビーまで降りてみた。
 そうしたら驚いたことに先客がいて、わたしを見るとパッと奥の部屋へ逃げて行った。向こうの方がもっと驚いたらしい。黒いジャージの上下で、170センチくらいはあったが、まだ13,4歳かと見える少女。金髪碧眼のかわいい子だった。
 考えてみれば、まだ薄暗いとき、こんなところで、だしぬけに怪しげな東洋人の老人がぬっと現われればビックリするに決まっている。おまけにわたしはパジャマがわりの作務衣を着ていた。さらに怪しい。しかし作務衣は、誰もパジャマだと思わないから、そのまま廊下でも外でも歩けて便利なのである。
 とっさに悪かったなと思ったわたしは、そのまま外へ出た。下右の樹木の奥がマッターホルンの方角だが、残念ながら霧がかかっていて、何も見えなかった。

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 朝食にリンゴがあった。スイスのリンゴは小さい。スーパーでも日本のような大きなリンゴは見なかった。下の写真では大きさがわかりにくいが、日本の大きなミカンくらいである。
 味はそれほど甘くなく、パリッともしない。スイスの土地のせいなのか、あるいはひょっとするとこれは品種改良前の、リンゴの原型のようなものかもしれない。

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Photo  ウィリアム・テルが子供の頭に乗せたリンゴもこれくらいだったのか。なんとなく日本の標準的な大きさのリンゴを想像していたが、これくらいだとすると、テルの弓の腕前はさらに凄い、ということになる。
 左のDVDの絵を見ると、もう少し大きそうに見えるが、これはスイス製ではないから、参考にならない。MADE IN KOREA と書いてあるが、元絵はどこで描いたのか。

マッターホルン

 さて朝の天気はパッとしないが、雲の上のマッターホルン目指して、ロープウェイに乗る。行先はクライン・マッターホルン Klein Matterhornマッターホルン・グレッシャー・パラダイス Matterhorn glacier paradise )。クライン・マッターホルンという山にそういう名前の展望台があるということで、その展望台の高さが3,883m、ヨーロッパで一番高い展望台だという。
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 山は霧である。

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04dscf4404_3  途中2か所で乗り換える。
 ツェルマット Zermatt 1,631m
   (5分)
 フーリ Furi 1,861m
   (8分)
 トロッケナー・シュテック Trokener Steg 2,927m
    (8分)
  クライン・マッターホルン Klein Matterhorn 3,818m

 乗車時間だけだと21分で3,800mまで行ってしまう。とにかく富士山より高いところへいきなり上っては危ないと、二つ目の乗り換えのトロッケナー・シュテック 2,927m で、高度順化のため小休止。このあたりでもう、頭はぼーっとなってきた。しかし、食堂は開いていないし、外の視界は不良。売店の片隅の狭いところで30分ほど休憩していよいよ上へ。

 雲の上の晴れ間へ出てきた。

04dscf4405  そして、見えた。

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 マッターホルン Matterhorn 4,478m の頂上である。

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 ロープウェイ内は騒然。ちょうど乗っていた台湾のテレビクルーが大喜びで撮影。われらが長老も負けずにビデオで実況撮影を開始した。最近お孫さんが誕生、その孫撮影用に買ったビデオである。

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 雲の上には他の山も見えた。下左の左がヴァイスホルン Weisshorn 4505m、右がドム Dom 4,545m である(はず)。下右はドムのズームアップ。

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 さあいくぞと張り切ってロープウェイから降りたら、展望台のあたりだけ日が当たっているが、なんとまわりはまた雲雲雲。マッターホルンは隠れてしまった。
 しかしとにかく頂上は見た、と喜びの記念撮影。

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 すぐそこにブライトホルン Breithorn 4,164m が見えるが、この他は雲。

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 高度のせいで、少し頭が痛い、クラクラする、なんとなく気分が悪い。休憩して晴れるのを待とうと食堂へ。窓にはツララ。気になったのは「NO PICNIC」の看板。

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 これはなんだろう。今日は危険だからピクニック禁止、ということではなさそうだ。 英語で "It's no picnic."というのは「大変だ」とか「楽じゃない」という意味だそうだ。「遠足じゃないんだ!」か。しかしここでそう言われても困る。帰って辞書をひくと、ピクニックの食事のこともいうそうだから、これは「お弁当はありません」、あるいは「外で食事はできません」という意味であろうか。ああそうだ、ひょっとするとこれは「持ち込み禁止」ではないか。禁煙マークの上でもあり、それらしい。おわかりの方、ご教示ください。

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 ピクニックの心配をしているときではない。待っても雲は晴れず、とうとう老人旅行会は撤退を決め、下へ降りることにしたのであった。

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 来た道そのままではなく、トロッケナー・シュテックからシュヴァルツ湖の方へ降りる。

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 氷河が見える。

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