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2012年12月24日 (月)

カキに赤い花咲く

 南無谷で柿が実ったことを書いた。(11月の南無谷

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 赤くなったカキを見ると、決まってこの歌を思い出す。

 
カキに赤い花咲く いつかのあの家
夢に帰るその庭 遙かな昔

 小学校の時、習った歌「思い出」である。
 この「カキ」が柿ではなくて、垣根の垣だと知ったのは、いつのことだったか。まだ若い頃にだったと思うが、いつまでたっても、木に赤い柿がなっているのを見ると、この歌を思い出す。
 頭ではわかっているし、実際に柿の花が赤くないことも自分の庭で見ている。それでもこの歌の「カキ」は、柿なのである。小学生のわたしは、赤い柿を思い浮かべながらこの歌を歌っていたのだ。

※この歌を知らない方は下記の You Tube をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=ptP-4k_r0OU

 子供なりに解釈していた言葉の意味が違っていたことに、大人になってから気付く、あるいは教えられることはよくあることで、似たような歌では、「赤とんぼ」がある。

おわれて見たのはいつの日か

は、「追われて見た」のではなく、「負われて見た」で、ねえやに背負われて見たのだという話は有名で、あちこちに書かれている。わたしは、これにはわりと早く、まだ少年といっていい頃に気がついた。
 子供にとってとんぼは追いかけるものだから、「追われて」と思うのは当然なのだが、ちょっと考えると、とんぼに追いかけられるような間抜けな子供がいるのか、あるいはそんな恐ろしいとんぼがいるのかという話になる。だから、十五で嫁に行ったねえやに負われて見たが正しい。(ヘビトンボは怖いという話があったような気もするけれど、さすがに童謡にヘビトンボはそぐわない。)
 「故郷(ふるさと)」の

うさぎ追いし かの山

こぶな釣りし かの川

では、「うさぎおいし」が「ウサギがおいしかった」だと思っていたという話もときどき聞く。これは対句になっているから、「うさぎ美味し」なら、後は「こぶな苦し」くらいになってないと、そう解釈するのはむずかしいのではないか。
 それよりこの歌では、わたしは、

恙(つつが)なしや友がき

の「ともがき」は、幼い心で解釈して「友が来」なのだと思っていた。友だちが「元気でいるかねキミ」と久しぶりにやってきた、というわけである。
 正解は「友垣」で、要するに友だちのことだそうだ。「友だちに変わりはないかなあ」という意味。どうも「垣」の字とは相性が悪いようだ。

 こんな昔の歌の話を突然思い出したのは、先日こんなコンサートに行ったからである。

 男声カルテットG5(ジーファイブ) 結成15周年記念コンサート

 基本はダーク・ダックス風の歌で、「故郷」も「思い出」もなかったけれど、昔懐かしい歌をたくさん聴いたので、ちょっと歌詞のことを書いてみたというわけだ。

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G5dscf7104

 実はこれ、わたしの兄とその友人たちがやっている。素人ながら15年も続いて、今回は千人収容の大ホールで記念コンサートをやるというので、はるばる故郷まで見に行ってきたもの。
 男声4人の爺4(G4、ジーフォー)から始めて、今では男声5人女声1人に女性ピアニスト1人の7人になっている。
 ダーク・ダックス風の歌と書いたが、間の語りは綾小路きみまろ調になっていて、どうもそちらの方が受けているような気配がなきにしもあらずだったが、ミュージカル『ぞうれっしゃがやってきた』も間に入って、休憩込みで2時間半の長丁場を乗り切った、なかなかに楽しいコンサートであった。
 お客さんも満員とまでは行かなかったが盛況であった。(下の写真は開幕前)

G5dscf7102 G5dscf7101

 G_3※ このG5のコンサートも一部 You Yutube にアップされました。http://www.youtube.com/watch?v=GSVIx000rzk




 

 

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