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2013年5月10日 (金)

甲子園ツアー6 奈良の町

 薬師寺から近鉄奈良駅へ着いたのはもう夕方。奈良の町を通って旅館へ向かう。
 奈良の町はさすがに人が少ないとはいかない。人口は三十六万人というからそれほど大きな都市ではないが、狭いアーケードの商店街がいくつもあって、修学旅行らしい中高校生があちこちに見かけられ、にぎわっていた。アーケードというと、さびれた商店街をすぐ連想してしまうが、けっこう活気のある商店街だった。
 また、わたしがちょっと歩いてみた狭い地域に、昔ながらの古本屋が四軒もあったのが驚きであった。最近街の古本屋はブックオフのような新古本屋に押され、どんどんなくなりつつある。街の八百屋や雑貨店がスーパーやコンビニに押されて消えて行っているのと同じである。昔は、これくらいの都市にはたいていのこれくらいの古本屋があったものだ、奈良ではまだ健在なのか、さすが古都である、とちょっと感動してしまった。しかし腰が痛いので、そうそう買うわけにいかなかったのは残念であった。

 旅館は猿沢池の近くで、出るとすぐ興福寺の塔が見える。創業百年を超える老舗旅館、とネットに書いてあった。さすがに建ててから百年はた っていないが、ちょっと古い。

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 創業百年というと子供の頃はたいしたものだと思ったが、それから六十年も経過した今となっては、そんなに古いものとも感じない。子供の頃の百年前といえは明治以前の江戸時代のことだっが、今では1913(大正2)年のことである。わたしの父は明治39年の生まれだった。
Dscf7496_3 それに奈良では百年ならそんなに古くはなさそうで、明治創業くらいに見える店ならいくつもあった。土産に「青丹よし」という菓子を買った店は、元禄14(1701)年の創業だというから三百年を超えている。
  奈良の枕詞である「あおによし」は、薬師寺の建物のように青(緑)と丹(赤)が美しいという意味だろうとなんとなく思っていたが、どうもちがうらしい。ものの本によれば、青埴(あおに)というのは白い粘土のことで、「良質の白い粘土を産出する奈良」という意味だという。
 この落雁のような干菓子は、奈良の銘菓としていくつもの菓子屋で作っていて、それがみんな明治以前の老舗のようで、どこが元祖やら本家やらわからない。奈良はやっぱり古い街なのである。

 

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