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2013年6月 4日 (火)

J42 スターリン・ジョーク

 この本からは前に37 ロシアのジョークで、ひとつ紹介しました。
 これから紹介するジョークは、ずっと前に紹介した、3 ジョーク「ロシア革命史」4 ジョーク「ロシア革命史」2 とかなり重複しています。
 独裁者や頭の固い政府を揶揄するジョークは、名前だけ入れ変えて世界中で流通していて、東ドイやツ北朝鮮を舞台にしたジョークでも同じようなものが多いようです。
 しかしそれらを省くとずっと少なくなってしまうし、もう忘れている人も多いと思うので、とりあえず紹介しておくことにしました。
 また、今の若い人にはよくわからないものが多いだろうなあとも思いますが、当時の政治状況などについて注釈をつけられるほどの知識はありません。そのまま載せておきます。

Photo_3

不在証明
「「ジョン・リードの『世界をゆるがした10日間』を読んだが、スターリンがあまり出てこないじゃないか」
「そうなんだよ。ちょうどその頃スターリンは結婚準備で忙しくて、革命をやってるヒマがなかったからね」 (P10)

横顔
 教育人民委員のルナチャルスキーは、なぜ没落したのか?
 ルナチャルスキーにはプロフィールが一つ欠けていたからだ。
 はて?
 著書の『革命のプロフィール』には、スターリンのプロフィールが欠けていたのだ。 (P20)

住宅問題
 二人の作家がモスクワで出会った。
「ぼくは、新しい本を書き上げたところだ」
「どんな?」
「一人の若者が一人の少女と知り合う」
「コムソモール物か」
「二人は愛し合うようになる」
「なるほど、恋愛小説だね」
「二人は結婚して、モスクワに新居をかまえる」
「なあんだ、おとぎ話か」 (P28)

認識
 共産主義者とは?
 マルクスとレーニンの著作を読んだもの。
 反共産主義者とは?
 マルクスとレーニンの著作を理解したもの。 (P57)

エチュード
 ある党イデオロ-グがマルクス・レーニン主義の本を書いた。ある老教授に、この本がロシア語に翻訳されることになったと、自慢げに話す。
「ロシア語にもどす?」と老教授。 (P75)
(注:これはポーランドの話)

プーシキン 
 一九三七年、ロシアの偉大な詩人アレクサンデル・プーシキンの死後百周年を記念して、ソ連政府はプーシキン記念像のコンクールを公布した。さまざまなアイデアが殺到した。
 厳格な選考の結果、次の三つの作品が佳作となった。
「コーカサスの頂に立ち、はるか彼方を眺めるプーシキン」
「決闘の敵手の弾丸を胸に受け、まさに倒れんとするプーシキン」
「ミューズの手から月桂冠を戴くプーシキン」
 だが、一等賞を獲得したのは次のようなタイトルの作品だった。
「プーシキンを読むスターリン」 (P133)

回収
 スターリンは天国の窓口で何日も待たされた。やっとマルクスが身元引受人になってくれた。
「なんといっても、この男は私の『資本(論)』の利子だからな」 (P137)

副賞
『ノイエス・ドイッチェラント』が懸賞論文を公募した。テーマ「社会主義の長所と資本主義の短所」
 マグデブルクの溶接工オットー・エリッケが一等賞を獲得した。審査員たちは、この熱誠あふれる論文にいたく感動したので、賞金千マルク(東)のほかに、副賞として、なにか欲しいものを授与することにした。
 オットー・エリッケはもじもじしている。
「さあ、遠慮はいらない」と審査員がやさしく言う。「きみは素晴しい階級意識を持った同志なんだから、なんでももらえるんだ。なにがほしい?」
「出国ヴィザ」 (P176)

四季
 エレンブルグの『雪どけ』の第二部は、なんていう題なの?
『凍結』 (P194)

相続者
 マルクスはドイツが分裂することを見越して、両ドイツ人国家に遺産を残した。
 西ドイツには『資本(論)』、東ドイツには『共産党宣言』と『哲学の貧困』。
(P211)

 

帝国主義論
 東ドイツの有名な学者ユルゲン・クチンスキー教授は、帝国主義について、沢山の本を書いた。世間の評判は?
「レーニンは万巻の書を渉猟して『帝国主義論』という小冊子を書いた。
 クチンスキー教授はレーニンの小冊子を読んで、万巻の書を書く」 (P212)

死語
 西暦二〇六一年。東ドイツの子供が本を読んでいたら、知らない言葉が出てきた。バター。
 母親にたずねる。
「ママ、バターってなあに?」
「さあ、なんでしょう。おばあちゃんに聞いて御覧なさい」
「おばあちゃん、バターってなあに?」
「ああ、ぼうや。ずっと昔、まだ若かったころに聞いたような気がするけどね。それが、なんだったか、もう忘れてしまったよ」
 子供はもう、気になってしかたがない。父親が帰ると、さっそく聞いた。
「パパ、バターってなあに?」
「知らんなあ、ぼうず。そうだ、このあいだ買ってきた新しい百科辞典があるから、引いてみよう」
「バター。資本主義的なパンの塗りもの。帝国主義的中毒の危険性を有するため、ドイツ民主共和国においては、ほぼ百年来、国民から服用を拒絶されている。 (P229)

サムイズダート
長年、中学の先生をやっているエリンカおばさんが、紙にうずまってタイプを打っている。となりの奥さんがやってきてたずねた。
「まあ、まあ、なにをタイプしてるの?」
「私はね、娘にきちんとトルストイの『戦争と平和』を読ませたくってね」
「でも、その本なら、いくらでも本屋で買えるじゃないの」
「ところが、娘は地下出版の本しか読もうとしないのよ」 (P256)


援助物資
 アフリカの新興国の政治家が同僚に言った。
「ソ連は共産主義の雑誌や本や宣伝パンフレットをゴマンと送ってくれる。しかし、それよりも、わが国の食糧問題をなんとかしてくれたほうが、ずっとありがたいのだか」
「まったく、そうだな」
「それで、私はこのことを、ソ連大使にはっきりと言ってやったんだ」
「で、なんとかなったか?」
「うん、今日、港にでっかい貨物船が着いた」
「食糧を積んで?」
「いいや。料理の本だった」 (P260)

災害救援
 ルーマニアで大洪水。被害甚大。世界各国から義捐金が送られてきた。
 アメリカから二千万ドル、中国から千万ドル、そしてソ連からは十万部の『水泳教程』。   (P261)

差額
 モスクワからの『イズヴェスチャ』が三十グロシなのに、ワルシャワの『トリブナ・ルドゥ』が一ズロチーするのはなぜか?
 翻訳料に七十グロシかかるからである。 (P283)

レーニンの回想2
 もう一人の農民が回想する。
「わしがプロヴィナへ行ったとき、妙てけれんな帽子をかぶった女づれの小男に会ったんじゃ。ハゲで髭を生やしとった。二人とも自転車に乗っとってな、ロシアなまりの変てこりんなポーランド語で、わしにこう聞いたんじゃ。
『ポロニンへ行く道はどれかね?』
『あっち』とわしは教えてやったよ」
 この農民は党の出版社の依頼を受けて、回想録を書くことになった。党史研究所員たちが全面的に協力する。それは三巻に分けて刊行された。
 第一巻――レーニンとタトラ地域の農民
 第二巻――レーニンとの出会い
 第三巻――タトラ地域における農民の革命的運動に及ぼしたレーニンの影響 (P290)

 

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