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2013年11月12日 (火)

京都2 南禅寺

南禅寺

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 バス停の南禅寺・永観堂道から南禅寺まではけっこう歩く。ちょっと疲れてきて、いきなり湯豆腐にしようかとも思ったが、やはりここまで来たら、多少腰が痛くても、石川五右衛門の「絶景かな」の三門(さんもん)に登っておかなければいけない。
 
 山門と三門はどうちがうのか。ごっちゃに使われているみたいだが、山門は一般的にお寺の門をさし、三門というのは、涅槃に入るために通らねばならない、空(くう)、無相(むそう)、無作(むさ)の三解脱門(さんげだつもん)を略した呼称であるそうだ。本堂へ入るのを涅槃に入るのに見立て、その前に通る門が三門ということになっているらしい。二階建てになった大きな門が多いみたいだ。
 これがその南禅寺の三門で、大きくて、腰痛の身には上まで登るのがちょっとつらいくらいだった。

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 歌舞伎では「楼門五三桐」と書いて「さんもんごさんのきり」と読んでいる。この芝居を見た話は以前に書いた(→金門五山桐)。舞台の三門はこれより豪華で華麗だった。
 ただ五右衛門が活躍したと想定されている戦国時代には南禅寺は焼けていて、この三門は江戸時代はじめに建立されたものである。
 これが三門からみおろす「絶景かな、絶景かな」の京都の町。デジカメの電池が切れて、携帯でとったせいもあって、あまり映りがよくないが、ずっと西山の方まで見晴らすことができる。

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 三門のすぐ奧が法堂(はっとう)。

Photo
 ここには有名な庭園やいくつもの塔頭寺院があるのだが、今回はここまでで勘弁してもらって、湯豆腐へ向かう。

湯豆腐「奧丹」

182_2 奧丹(おくたん)というこの店が南禅寺の湯豆腐では一番有名らしい。白い土塀が続いている。
177 中に入るとこんな庭があって、いかにも京都の有名店らしい造りである。
 料理は湯豆腐一とおりというお決まりのセットだけらしい。176
 出てくるのにちょっと時間がかかるのも有名店のお約束であろうか。
 湯豆腐にはちょっと暑い日だったが、わたしはもともと豆腐が好きなのでビールが冷えていればかまわない。
 出てきた湯豆腐は大切りが二段重ねでなべにぎっしりで出てきた。スーパーの水ばかりでふにゃふにゃの豆腐とは違って、しっかりしている。固いというより、密度が高く中身が濃い。これに刻みネギと山椒をふりかけ、特製のダシにつけて食べる。うまい。

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 出てきたのは、湯どうふ、胡麻豆腐、とろろ汁、木の芽田楽、精進天ぷら、御飯、香の物。これで税込み3,150円。写真がうまくとれなかったので、もらったパンフレットの写真をのせておく。
 カボチャやしその葉の精進天ぷらは、できれば今話題のバナメイエビにでもしてもらいたいところだが、そうすると値段がぐんとあがることだろう。

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 湯豆腐といえば、久保田万太郎の「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」の句が有名である。この句は下町の居酒屋で一杯やりながらしみじみしている風情で、わたしにはなんとなく慣れ親しんだ雰囲気に感じられる。しかし、ここの湯豆腐はそれとは違って、ちょっといいものを、ゆったりと京都らしい雰囲気で食べたという気になれた。たかが湯豆腐でも、舞台装置でずいぶん変わるものである。

 この湯豆腐が遅い昼食だったから、時間はたっぷりあったのだが、外へ出ると秋の真夏日で暑いし、腰は悪化しつつあるようだ。あきらめて今日はもう、タクシーでホテルへ帰ることにした。

 

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