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2013年12月29日 (日)

J48 ドイツのジョーク2

 次は『ドイツ人のバカ笑い』(D・トーマ、M・レンツ、C・ハウランド編、西川賢一 訳/集英社新書、2004)から。

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世界一うすっぺらな本

「世界一うすっぺらな本はどれですか」
「『ドイツユーモアの二千年』です。」
(P6)

それは何者?(仮題)

 成人学校が教養講座を開いた。聴講してトクしたと思った男が、職場で同僚に問いかけた。
「おい知ってるか。シラーって何者だか」
「いいや」
「ドイツ最大の作家の一人さ! そいじゃ、シュトルムって人は?」
「知らないね」
 ここで同僚が問いかえした。「なら知ってるか、アルヴァーリって何者だか」
「いや知らない。でも成人学校の行ってれば、きっとわかるさ!」
「そうは思えんがね。だってそいつはイタリア人の出かせぎ労働者で、きみが成人学校へ出かけるたんびに、いそいそ奥さんを訪ねてくるやつなんだぜ」
(P36)

日本人てやつは…(仮題)

 デュッセルドルフの小学校で先生が告げた。「みんな、きょうはドイツ詩の勉強をしよう。いちどは国語の根っこに触れておかなくちゃいけないからね。なあに、むつかしくなんかないさ、先生が二、三行くちずさむから、きみたちは言い当てればいいんだ、作品名と作者名を。ごくやさしい問題から行くよ。『地中にしっかと牆壁(しょうへき)をめぐらし、形体(フォルム)は立つ、粘土から焼成されて……』」
 生徒たちはシュンとうなだれてしまったが、ただ一人、橋本という名の小柄な日本人少年が手をあげた。「フリードリヒ・シラーの『鐘の歌』です」
「よろしい」と先生はほめた。「では第二問。『月が昇った。こがね色の星が空いちめん、明るく冴えざえ輝いている……』」
 こんども手をあげたのは橋本君だけだった。「マティーアス・クラウディウスの『夕べの歌』です!」
 「すばらしい」と先生が言った。「次はほかのみんなもがんばれよ、『氷から解き放たれた、大河と数かずの……』」
 もう橋本君が手をあげていた。「ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテの『ファウスト』第一部です!」
「くそ日本野郎!」と毒づく声が最後列にあがった。
「だれだね、いまのは?」先生が怒って問いかけた。
「シュツットガルト=フェルバッハでソニー第一工場がオープンしたときのマックス・グルンディヒ(ライバル電機メーカーの社長)です」と橋本君が答えていた。
(P98)

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