« ビブリア古書堂の事件手帖 | トップページ | 第十一番 安楽寺 »

2013年12月19日 (木)

第十番 正法寺

 12月15日(日)、ひさしぶりに板東三十三箇所巡礼に行ってきました。前回と同じ観光会社のバスツアーで、今回は埼玉県の四カ寺をまわります。
 まず最初は、比企丘陵(ひききゅうりょう)と呼ばれるなだらかな丘陵地帯にある第十番札所の巌殿山正法寺(いわどのさんしょうぼうじ)(岩殿観音)です。(埼玉県東松山市)
 比企の地名が示すように、このあたりは鎌倉幕府の有力な御家人だった比企一族の根拠地でした。この寺も、比企能員(ひきよしかず)が復興したものだそうです。比企能員は、二代将軍源頼家の外戚として勢威をふるいましたが、後に北条時政に謀殺され、一族は滅びました。

 これが観音堂。もともとは山の岩窟に観音像を納めたのがはじまりだそうです。

Dscf8427

 観音堂の後ろの山の崖には石仏がたくさん並んでいます。

Dscf8434 Dscf8433Dscf8431_3

 推定樹齢700年程という大銀杏もあります。
 その昔には、奥州に向かう坂上田村麻呂の軍が立ち寄り、観音様の加護を得て悪竜を退治したという伝説もあるそうです。

 また茅葺きのなかなか趣のある鐘楼には、キズがついている釣鐘がぶらさがっています。
 これは豊臣秀吉の関東征伐のときの松山合戦と呼ばれDscf8439る戦いで、武将が軍勢を鼓舞するためこの鐘を引きずりまわして打ち鳴らしたためだといわれているそうです。鐘を見ても、いまいちよくわかりませんでしたが。
 いろいろな歴史があり、この寺にもいろいろ盛衰があったようです。

 これは仁王門です。本来はこちらから入るのでしょうが、横から入って観音堂へ行ったため後になりました。ごらんのとおり、ガラスがはめ込まれ、光が反射して中が見えません。

Dscf8442_2

 横からはこのとおり、仁王さまが見えます。

Dscf8443 Dscf8444

 はめこまれているのは、漆塗りを紫外線から守るためのUVカットガラスだそうです。
 仁王さまも、アンチエイジングのため、紫外線をお避けになる時代になったのでしょうか。
 仁王門はたいてい南向きなので日が当たるし、屋根があっても雨風にさらされるので、劣化はさけられません。最近、キャロライン・ケネディ駐日大使の顔の立派なシワが話題になっています。ああいう感じで風雪が刻まれていきながら、しかも長持ちする素材はないものでしょうか。

 ご詠歌は

後の世の 道を比企見(ひきみ)の観世音 

この世を共に たすけ給へや

10

|

« ビブリア古書堂の事件手帖 | トップページ | 第十一番 安楽寺 »

板東三十三カ所」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第十番 正法寺:

« ビブリア古書堂の事件手帖 | トップページ | 第十一番 安楽寺 »