« 忠七めし | トップページ | 第十二番 慈恩寺 »

2013年12月22日 (日)

第九番 慈光寺

 Dscf8488昼食後は第九番都幾山慈光寺(ときざんじこうじ)です(比企郡都幾川町)。秩父の山のとりかかりというところで、山の中にあるので、少し山道を登ります。駐車場から十分足らずですが、路線バスで来るとバス停から小一時間かかるうえ、そのバスが一日四本しかないそうです。
 このバスツアーでたまたまわたしの隣になった男性は、これまで主に一人で電車・路線バスを利用して巡礼をしていたそうです。北関東はこういうところが多く一日にいくつもまわれない。バスツアーは本当に楽だと言っていました。このツアーを終えると残り二箇所になるそうです。

Dscf8497 Dscf8495_2

 こんな見晴らしもあります。遠くに高層ビルが見えるのはさいたまの新都心でしょうか。

Dscf8496_2
 これが観音堂。

Dscf8494
 右は左甚五郎作と伝えられる「夜荒らしの名馬」です。夜な夜な動きまわって畑を荒らすので、ここに吊されたそうです。
 そういえば、この前の安楽寺には、写真を撮らなかったので紹介しませんでしたが、同じ左甚五郎作の「野荒らしの虎」がありました。左甚五郎も村を荒らすようなものばかりつくっていてはだめじゃないか。なんだか寺どうし張りあっているような気もします。

Dscf8491 Dscf8489

 ここが本堂の阿弥陀堂。いかにも山の中の寺といった感じですが、天台別院の古刹として大きなお寺だったようです。厳島の平家納経のような装飾法華経があって国宝になっています。ただこれは宝物殿に入っていてコピーが展示してありました。

Dscf8500

 ここで驚いたのは、同行者の一人がお参りの前に仏前の鉦を鳴らしたら、
「誰だ、今叩いたのは!」
と住職が大声で怒鳴ったこと。
 馨子(けいす)という、お鉢のような大きな鉦ですが、この叩き方が気に入らなかったらしい。「こっちに顔を見せろ!」と九十歳をこえる高齢の住職はさらに息巻いていましたが、先達さんが間に入って、これは上から叩きつけないで、下から擦りあげるように叩くんです。ほら音が違うでしょう、とやってみせ、事なきを得ました。
 住職は、われわれが到着したときにも、納経帳の書き方について添乗員さんを大きな声で叱りつけていました。どうも参拝客を叱りつけるのはよくあることのようです。
 今どきの言葉で言えば、そういう「キャラがたっている」ということで、先達さんは一種の名物僧のように話していましたが、せっかく参拝に来た善男善女をいきなり怒鳴りつけるのは感心できませんでした。

 本堂前の庭にある多羅葉(たらよう)樹慈覚大師(円仁、794~864)が植えたというから、樹齢千百年あまりということになります。
 右は古い急な階段で、崩れそうになっていて今は使われていないようでした。

Dscf8501 Dscf8498

 ご詠歌は

聞くからに 大慈大悲の 慈光寺(じこうでら)

誓いも共に 深きいわどの

09

|

« 忠七めし | トップページ | 第十二番 慈恩寺 »

板東三十三カ所」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第九番 慈光寺:

« 忠七めし | トップページ | 第十二番 慈恩寺 »