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2014年1月 7日 (火)

第十四番弘明寺 ご詠歌

 第十四番札所、横浜弘明寺(ぐみょうじ)のご詠歌について、以前に書いたことが間違っていたので訂正します。

 ここのご詠歌は

ありがたや ちかひの海を かたむけて
そそぐめぐみに さむるほのやみ

というものです。ところが一部の案内書やネットの書込では、最後の句が「さむるほのみや」となっていて、意味がわからない。これは「ほのやみ」が正しい。そして「さむるほのやみ」は、「醒むる仄闇(ほのやみ)」だろう、と書きました。(→第十四番 弘明寺

 しかし最近入手した『西国坂東観音霊場記』(金指正三校注、青蛙房、1973)を見ると、ここは「醒る燄疫ほのやみ)」で、「燄疫とは即ち疫癘(えきれい)の事なり」と書いてありました。燄は焔の異体字で「ほのお」です。焔の疫、高熱の出る流行病ということだったのです。

 後朱雀帝のころ(1040年ころ)、武・相の地に疫癘がはやったので、弘明寺光恵(こうえ)上人が秘法を行った。そうしたら本尊が気高い老僧に身を変じて現れ、家ごとに宝瓶(ほうびょう)から霊水をそそいで人びとを病から救った、というこの寺の伝説を歌ったものでした。

この歌は本尊僧形を現じ、村里の家毎に臨み、宝瓶の水を膨ぎて、諸人の疫癘を除却(のぞ)き玉ふ。利生の掲焉(あらた)なるを述ぶる、光恵上人の自詠なりとぞ。(P280)

     Photo_2 Photo_4

 よく知らないことをわかったように書くものではありません。恥ずかしい。どうも失礼いたしました。

 この本は、『西国三十三所観音霊場記図会』と『三十三所坂東観音霊場記』という二つの江戸時代の刊本を活字化して註をつけたものです。2007年に新装版が出ています。
 『三十三所坂東観音霊場記』は、各札所の縁起や伝説などを詳しく記した書物です。このあと行ったところにおもしろい話があれば紹介したいと思います。

Photo_5                板東巡禮始行之圖(P212)

というわけで、1月3日にはその弘明寺へ初詣に行って来ました。さすがに混んでおり、入場制限をしていて山門前には行列が出来ていました。

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 本堂もこのとおり。

Dscf8523_2
 ともかくお参りをして、おみくじをひいたら「吉」でした。なんでも、これまでやってきたことが次第に成果となってあらわれてくるということでした。
 これまでたいしたことをやってきてないからなあ、と思いつつ、少し期待して、力をこめてぎゅっと枝にしばったら端がちぎれてしまい、再度結びつけるのに苦労しました。これでもちゃんと成果はあらわれてくれるでしょうか。

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