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2014年3月18日 (火)

今日はとことん立川流!

 3月9日(日)、鎌倉芸術館の「かまくら名人劇場」で、ひさしぶりに落語を聴いた。「今日はとことん立川流!」という、落語立川流の会だ。
 出演者たちは、中入り後の鼎談で「立川流分裂の危機!」とか洒落で言っていたが、談志の死後も立川流は志の輔志らく談春などを中心にがんばっているらしい。家元制度は、やめたそうだ。

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 出し物は、  立川らくぼ 子ほめ
         立川談笑  粗忽の釘
         立川生志  紺屋髙尾
         立川志らく 火焔太鼓

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 前座のらくぼの「子ほめ」はちょっと発語不明瞭。今後がんばってください。

 談笑の「粗忽の釘」は、タンスを担いで引っ越しするという話で、前へかがむたびに引き出しが飛び出して、子供にぶち当てたり、縁台で碁をやってる爺さんたちにぶち当てたり大騒動。ようやく引っ越し先へたどりついて、壁へ箒をかける釘をうったら、それが突き抜けて隣のうちへ…という話。
 派手なアクションでわかせたが、まくらで話していた近況報告みたいな雑談のほうがおもしろかったような気もする。

 生志の「紺屋髙尾(こうやたかお)」は、紺屋の職人の久蔵が吉原の花魁髙尾太夫に一目惚れし、三年必死に働いて吉原へあがる。一途な久蔵にほだされた髙尾太夫は年季明けに夫婦になるという話。
 人情話の代表作の一つで、金持ちの若旦那のふりをしていた久蔵の純情の告白と、それにほだされた髙尾の返事が聴かせ所見せ所。なかなかよかったが、泣かされるところまではいかなかった。

 志らくの「火焔太鼓」は、五代目古今亭志ん生の十八番。古道具屋がたまたま仕入れた古い太鼓を、通りかかったお殿様が音を聞いて、これは名品「火焔太鼓」であると、お買い上げになり、三百両の大金を手に入れるという話。
 これを談志ばりの高速ギャグの連発でやる。圧巻は、お殿様に「こんな汚い太鼓をもってきて!」と庭の松に吊されて責められる妄想シーン。叩かれるだけでなく、蚊や蟻に食われるわ、蛭や蛇が出てくるわ、ガラスをひっかく音を聞かされるわ、というどんちゃん騒ぎになる。笑った。残虐シーンまがいまでやってしまうところがたしかに談志風だ。
 志らくには『雨ン中のらくだ』(立川志らく、太田出版、2009)という、入門以来のあれこれを書いた本がある。その中に、テレビでコントをやって受けていた頃、火焔太鼓をコント風に演出してやってみたら大受けで、後に談志にも志らくの十八番だと認められた、と書いてある。(P159)

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 この本によると、「志らく」の名前はフランスの大統領になったシラクからとったものだという。談志がフランスでパリ市長時代のシラクに会い、その頃入門したばかりの志らくにこの名前をつけたそうだ。(P34)

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