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2014年4月10日 (木)

J52 アラブ・ジョーク集

 『アラブ・ジョーク集』(牟田口義郎編、塙治夫訳、実業之日本社、1978)が出たころには、まだアラブ関連の情報は少なく、ましてアラブのジョークと言えば、アラビアン・ナイトでも思い浮かべるしかなかったと思う。
 この本の刊行当時のエジプト大統領がサダトで、その前がナセル。その頃のギャグに「なせばなる、なさねばならぬ何事も、ナセルはアラブの大統領」というのがあったのを思い出す。

03

本の効用

 青年が書店の店員にきいた。
「『二週間で金持になる法』という本をください]
「はい、どうぞ。ところでこの本を補足するよい本があるのですが、いかがですか?」
「その本の題名は?」
「『刑法早わかり』です」(P134)

 

胎教

 イブラーヒムが友人のハサンにいった。
「きみの奥さんは三つ子を生んだんだって? 一度に三人を育てるのはたいへんだろうが、アッラーが助けてくれるさ」
 ハサンが答えた。
「なにしろ、女房のやつ、妊娠してるときに『三銃士物語』を読んでいたからな」
 イブラーヒムは悲鳴をあげていった。
「なんだって。うちの女房は今腹がでかいんだが、『アリババと四〇人の盗賊』の話を読んでるんだ!」(P168)

 

ロッキード支店

 エジプト人は賄賂に目がない。ある日の『アル・アハラム紙』は次のようなノクタ(注:小話)を報じた。

――日本の前首相、ロッキード社より巨額の賄賂を受ける――
という記事を見た高官、急いでその新聞社に電話した。
「ロッキード社はエジプトに支店を開いているかね?」(P45)

 

この道は

 ハーフィズ・イブラーヒムがエジプト図書館長であったとき、図書館への道を急いでいた。すると、一人の通行人が彼を呼びとめてきいた。
「ちょっと。この道はどこへ行くんで?」
 ハーフィズは答えた。
「兄さんや。この道はどこへも行かず、どこからも来やしない。一生ここにあるんだよ」(P203)

 

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