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2014年8月17日 (日)

J58 中国の古いジョーク3

 前に32 論語で笑う 33 中国の古いジョークと 34 中国の古いジョーク2で中国の古い笑い話を紹介した。これもと同じようなものなので3とした。
 いずれも村山吉廣訳編『中国笑話集』(現代教養文庫、1972)からとったものである。

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川の字

 ある先生、ただ川の字しか知らぬ。弟子から来ている手紙をめくってその中から川の字をとり出して人に教えてやろうと思ったが、なかなか見つからぬ。
 やっと三の字を見つけてこの字を指さしながら、ののしった。
「さんざんさがしても見つからぬと思ったら、この野郎、こんなところに寝ころんでやがった」

(原注) 原文ではこの先生は「蒙師(もうし)」といい、いわゆる童蒙の師、子どもに素読(そどく)を教える先生である。この種の先生にはピンからキリまであって、ずいぶんお粗末な先生もいたらしく、笑話のなかではよくからかわれている。(P130)

 

死にまちがい

 ある人、妻の母親が亡くなったので,お抱えの師匠に頼んで祭文を作らせた。頼まれた師匠、古書から引き写しをはかったが、まちがって妻を祭る文を書き与えてしまう。その人、怪しんで聞くと、師匠、
「この祭文は本にちゃんと書いてあるものなんですよ。おおかた、そちらさまの死にまちがいでございましょう」(P139)

 

本の効用

 ある乳母(うば)、子どもを寝かせつけようとするが、泣いてばかりいて寝ようとしない。困りはてたあげく、乳母は突然主人を呼んだ。
「旦那さま、ご本を持って来ていただけませんでしょうか」
「何をするんだ」
「私は知っておりますですよ。旦那さまはいつもご本をご覧になるとすぐおやすみでございます」(P142)

 

水練

 ある医者、誤診をして人を死なせ、その家の者に縛りあげられた。夜中にぬけ出し、川を渡ってにげ帰ったが、家に着いて見れば息子が「脈訣(みゃくけつ)」を勉強している。そこで、
「せがれや、本を読むのは後のこと、それより泳ぎを習うがさきじゃ。」

(原注) 「脈訣」は六朝時代に出来たとされる医書の名。脈のとり方などを記す。

 

難経

 ある医者、易者の机上に「易経」があるのを見て嘆いて言うに、
「せがれも医術を学ばせずに易をやらせたらよかった」
 人がそのわけを聞くと、
「むこうは易経だ。易(やさ)しいにちがいない。難経(なんぎょう)のようなことはあるまいて」

(原注) 「難経」は古医書の一つ。二巻。「易経」はいうまでもなく儒家の経典で五経の一つ。内容はむしろ難解である。ここでは、易経、難経という字面の対比から来る早トチリにおもしろさがある。(P159)

 

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