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2014年8月26日 (火)

第二十二番 佐竹寺

 8月17日、また坂東三十三カ所のバスツアーに行ってきました。 今回は茨城県の北部の二カ所です。地図を見てわかるように、横浜からは一番遠いところで、二カ所しか行かないのに、料金も一番高くなっています。今回はじめて運転手さんが二人いたのは、一人だと一日あたりの走行距離が規定を越えてしまうためかもしれません。
 申し込むとき、8月17日はお盆休みの最終日曜日にあたっていることに気づかず、後から帰りの渋滞が心配になりました。出発してすぐの添乗員さんのあいさつにも、今日の帰りは渋滞が予想されます、と覚悟を促す言葉がありました。

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 22_3北関東は曇りで、途中見晴らしはよくありません。田んぼの稲が黄緑色に色づき始めたのが目につきました。
 最初は第二十二番札所妙福山佐竹寺(みょうふくざん・さたけでら)で、北向観音(きたむきかんのん)とも呼ばれているそうです。茨城県常陸太田市にあります。
 もとは常陸の豪族であった佐竹氏の寺として大いに栄えたが、佐竹氏が関ヶ原で徳川方につかなかったため秋田へ移封されてしまい、次第に衰えたとのことです。
 現在の敷地は狭く、まわりは道路や住宅に囲まれて、昔の威勢はないようです。
 
 

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 この仁王門は、瓦が欠けているところや崩れそうになっているところがあって、また台風や豪雨が来たらたら、と心配になります。

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 仁王様は古そうだけれど、なかなか立派です。

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 そしてこれが本堂。天文十二年(1543)の建立で、茅葺きの大きな屋根にこけら葺きの裳階(もこし)がついています。落ち着いた、いい建物で、国の重要文化財だそうです。

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 仁王門にも本堂にも、入口の上には日の丸のついた五本骨の扇が飾られています。これが佐竹氏の紋所だそうです。

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 鰐口から五色の紐が本殿内まで続いています。中は見えませんが、ご本尊までつながっているはずです。今年は午年なので、どこもこうやっているようです。
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 本堂脇の丸窓や、海老虹梁(えびこうりょう)と呼ばれる梁はり)などが特徴的なものだそうだ。下の写真で横に走っている梁が海老虹梁。虹のように反ったのが虹梁で、それがさらに海老のように曲がっているということらしい。
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 本堂前の石灯籠が倒れたままになっています。これは佐竹氏のせいではなく、東日本大震災のとき倒れたものらしい。それがずっとそのままになっているというのは、仁王門の屋根瓦のこともあるし、ちょっと心配になります。

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 境内の墓地には、提灯ではなく灯籠らしいものが飾られていました。お盆のためでしょう。

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 さて、境内をあれこれ見終わっても、バスはなかなか出発できませんでした。
 巡礼ではどこでも、納経帳に朱印を押してもらい、本尊を表す梵字や寺名などを書いてもらいます。これにけっこう時間がかかります。大きなお寺で書き手が複数いるところもありますが、小さなお寺で書き手が一人のところはどうしてもそれなりの時間がかかってしまいます。バスツアーが重なったりするとさらに大変です。
 今回はツアーが重なったわけではなかったのですが、書き手が一人で、しかも八十何歳かの高齢で、一枚ずつゆっくりとていねいにお書きになるのだそうです。添乗員さんたちはいつも苦労されているようです。
 以前行ったところでは、小さなことで参拝客を怒鳴りつける住職もいました。資本主義的効率とかサービスとは別の世界にお住まいになっていらっしゃるのだと理解しましょう。
 

 ご詠歌は、

ひとふしに 千代をこめたる 佐竹寺
かすみがくれに 見ゆるむらまつ

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