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2014年9月 7日 (日)

JB28 田辺貞之助の本

 以前、JB11 田辺貞之助の小咄大観で、田辺のジョーク集をまた別に紹介したい、と書いてそのままになっていた。手元には三冊しかないが、とりあえず紹介しておく。

115 話の事典

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    (書名)  話の事典          
      (著者)   田辺 貞之助 編著
      (出版者)  河出書房
      (形状)     四六判ハードカバー
      (頁数)     364
      (出版年)   1967/12/25

・「話の事典」と題してあるが、要はフランス小話、江戸小話からの艶笑小話集である。

・ほとんどの小話に著者のコメントがついていて、何がおもしろいのかはよくわかるようになっているが、ちょっとうるさい感じもする。

糠に釘

 女の一念ほどおそろしいものはない。夜中すぎのうしみつごろに来て、ご神木へ灸をすえている。それを神主が見つけて
「刻(とき)まいりには釘をうつものなのに、なぜ灸をおすえになるのです」ときくと、
「わたしののろう男はあいにく糠(ぬか)屋なのです」
<「糠に釘」というから、くぎをうってもきくまいというので、灸をすえた>
(P128)

116 風流粋故伝

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    (書名)  風流粋故伝          
      (著者)   田辺 貞之助
      (出版者)  新門出版社
      (形状)     四六判ハードカバー
      (頁数)     237
      (出版年)   1980/10/25

・これは古川柳と江戸小話を材料に当時の世情風俗などを語った本。あとがきによれば、同著者の『日本風流故事物語』を抄録したものらしい。これも艶笑ものが中心。

開帳

 話は少しそれるが、この開帳というのは、寺がいつもは参詣者に見せない秘仏の厨子(ずし)をあけておがませることで、貧乏寺が賽銭あつめにやるケースが多かった。ある男がお開帳の千手観音をおがんでから。和尚に「千手観音というお方はお手が千本もおありになるのに、お足はたった二本。これはどうしたわけでしょう」ときくと、和尚が、それですよ、お足がたりないので、お開帳をするのですよ」と答えたという話がある。
(P223)

 

117 思わず笑ってしまう本3

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    (書名)  思わず笑ってしまう本3
           
笑談手帖  
      (著者)   田辺 貞之助
      (出版者)  潮文社
      (形状)     四六判ソフトカバー
      (頁数)     200
      (出版年)   2003/04/25

・1964年刊『笑談手帖』を新装改題したもの。著者死後の刊行である。

・中身はこれも西洋艶笑小咄集。

愛より金

フランソワがソフィーの足元にひざまづいてくどいた。
「ぼくは友達のジャックのような大金持ちではありません。だからジャックのように立派な家も立派な自動車もありませんし、立派な贈物をすることもできません。だが、真心こめて一生あなたを愛するつもりです」
 ソフィーはだまってきいていたが、
「そんなに愛してくださるのはうれしいわ。けれど、先にそのジャックさんに紹介してよ」
(P104)

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