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2014年9月28日 (日)

第十五番 長谷寺

 中禅寺のあと、来た道を引き返してまた高速道路で行くのだろうと思っていたら、バスはそのまま奥日光へ向かいました。ずっと一般道で、金精峠を抜けて沼田まで行くようです。

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 奥日光ははじめてです。名前だけ聞いていたところを通るのは、予想していなかっただけに、得したような気になります。バスの中から見るだけ、通り過ぎるだけで、ちょっと止まってくれることもありませんが、それでもうれしい。
 これは戦場ヶ原です。山の中のかなり開けたところです。名前を聞くと戦国時代に合戦でもあったところかと思います。実は、男体山の神様と赤城山の神様が、それぞれ大蛇大ムカデに変身して戦ったからだ、と聞かされると、ちょっと拍子抜けします。湿原だから人間の戦場にはむかないのでしょう。戦いは男体山の大蛇の方が勝ったそうです。

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 これは日光湯元温泉のある湯の湖のあたりだと思います。バスが走りながらなので、写真はうまく撮れませんでした。このあたりの紅葉は有名だそうですが、それには早すぎました。はじめからそういうシーズンにはこのツアーは計画されていないので、しかたありません。

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 金精トンネルを抜けると栃木県から群馬県になります。下野(しもつけ)の国から上野(こうずけ)の国です。
 来る前に、次に行く長谷寺(ちょうこくじ)を『観音霊場記』(→第十四番弘明寺 ご詠歌)で見たら、出だしはこうでした。

風土記抄に云ふ、上毛野(かんづけの)・下毛野(しもづけの)は、両国の中間に二つの野あり。(中略)また毛とは田あるを毛といふ。後に毛の字を除く。

 群馬県には上毛電鉄(じょうもう――)というのがあります。昔、この上毛というのがわからなくて、群馬県出身者に「上毛の「毛」ってなんだ」と聞いてみたけど、はかばかしい返事が得られなかったことを思い出しました。
 そのとき調べたことを、おさらいします。
 昔、栃木県南部から群馬県の一帯は「毛の国毛野(けの、けぬ)国」と呼ばれていた。これが「上毛野(かみつけの、かみつけぬ)」と「下毛野(しもつけの、しもつけぬ)」に分かれた。
 そして奈良時代に、中国にならって国名は好字二字とすることになり、「毛」の字が抜けて「上野」「下野」となった。字は抜けたけれど「け」の読みは残り、「かみつけ→こうずけ」「しもつけ」となった。
 こんなところです。群馬県では上毛電鉄、上毛新聞など「毛」が生き残っているようですが、栃木県の方は下野は使っても「下毛」は使われていないようです。

Photo_10 沼田からまた高速道路に入って、群馬県高崎市白岩町の第十五番札所白岩山長谷寺(しらいわさんちょうこくじ)に着きました。
 ここは「はせでら」ではなく「ちょうこくじ」と読みます。長谷寺という名前のお寺は全国にたくさんあって、奈良県と鎌倉の「はせでら」が有名なので、つい「はせでら」と読んでしまいますが、「ちょうこくじ」と読むお寺もたくさんあるようです。
 はじめの予定では先に水澤寺をまわってから行く予定でしたが、長谷寺から、葬儀が入ったの早く来てくれと連絡が入ったとのこと。中禅寺のような大きなお寺なら平気なのでしょうが、小さなお寺は葬儀が入るとあれこれ大変なのでしょう。水澤寺を通りすぎて長谷寺へ行って、また戻る感じになりますが、文句は言えません。

 道路脇にある小さなお寺でした。

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 山門です。

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 これは鐘楼。

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 そして本堂。

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 先達さんが、ここの狛犬は最近人気があるんです、と教えてくれました。子どもたちの間で「妖怪ウォッチ」というゲームがはやっていて、それに出てくる狛犬が、これに似ているという話なんだそうです。

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 普通の狛犬とはちょっと変わった顔をしていますが、それほど可愛いわけでもない。孫のいない高齢者にはよくわからない話でした。

 ご詠歌は、

誰も皆な 祈る心は 白岩の

初瀬の誓ひ 頼もしきかな

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