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2014年9月22日 (月)

第十八番 中禅寺

 9月12日(金)にまた坂東三十三カ所バスツアーに行ってきました。三カ月連続です。今回は日光中禅寺と、隣の群馬県の二カ寺の計三カ所。

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 三ヵ月連続だからといって、最近信仰心が厚くなったというわけではありません。選択肢が少なくなってきたのです。
 残りのお寺の数が一桁と少なくなってきたことに加えて、わが町港南台発のバスツアーが減ってきたのです。これまで春出発と秋出発の二コースあったので、どちらでも都合のいい方を選べたのですが、今年の秋スタートのツアーの設定はありませんでした。参加者が減ってきたのでしょうか。
 こうなると来年春からのツアーが開催されるかどうか不安になってきます。北関東は、横浜から自前で行くとなると、けっこう面倒なところです。やっているうちに行っておかなければと、今回もツアーに参加しました。

 前回の茨城県へのツアーのとき、横浜から一番遠いと書きましたが、地図を見ればわかるように今回も同じくらい遠いので、運転手さんが二人でした。
 関東平野は、前回黄緑色だった田んぼがすっかり黄色になっていて、一部もう刈り入れがすんでいるところもありました。

Photo_13 まず最初は日光山中禅寺(にっこうさんちゅうぜんじ)です。せっかく日光まで来たのに東照宮へも華厳滝へも行きません。 いろは坂を登って中禅寺へ直行です。
 坂東三十三カ所巡礼をはじめた頃は、ここは日光見物方々来ればいいなと思っていたのに、いつのまにか、ともかく数をかせがなければ、という心境になっていました。
 港南台から中禅寺湖畔まで、途中羽生サービスエリアでの休憩をはさんで、三時間くらいかかりました。

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 これが中禅寺山門。大きなお寺で他の参詣客もたくさんいます。ここからは先達さんの他に、お寺からの案内がつきます。

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 境内も広く、いろんな建物があります。山門の中にまず鐘楼があります。後ろは男体山。

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 これが愛染明王愛染堂。「花も嵐も踏み越えて」の映画「愛染かつら」のロケ地として有名なところですが、さすがにわたしもこの映画は見ていません。

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 これは建物ではありませんが、「身代わり瘤」。自分の患部を撫でてから瘤を撫でると身代わりになってくれるそうです。背中と腰の身代わりをお願いしてきました。

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 波之利大黒天(はしり―)。勝道上人(しょうどうしょうにん)が開山を祈願したおり、中禅寺湖の波の上に現れて願いをかなえたといいます。

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 そしてこれが本堂です。写真には写っていませんが、この裏は山で、一段上に建っている五大堂とつながっています。

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 本堂には出入り口があって、団体で入るといったん戸を閉めて、次の客は外で待つようになります。
 ご本尊の前でおつとめをしたあと、案内者の説明がありました。ここにあるのは立木観音(たちきかんのん)といって、桂の巨木を立木のまま刻んでつくったという「立木千手観世音菩薩」です。腕もその木の枝から寄せ木細工でつくって、足元は見えませんが、根が残っているそうです。なかなかおもしろい、立派な仏像でした。
 説明の最後は、黒い、将棋の駒のような形と大きさのプラスチックらしいものに、梵字一字を書いたお守りの説明になりました。お守りにじっと指をあてて願い事をすると、ほらこのとおりお守りの色が変わります。これが黄色に変わると願い事が叶います。ナンバーズが当たったというお礼の手紙もきました、ここでしか売っていません。――ご本尊の前、閉めきった室内、なめらかな口調の説明を聞いていると、おやおやそれなら、という気にもなってきます。熱によって色の変わる樹脂で作ったものだろうくらいわかるのに、不思議なものです。
 このあと、次の案内者に連れられて長い階段を登り、上の五大堂(ごだいどう)へ行きました。このお寺、大きくて参詣客も多く、専門の案内者が何人もいるようです。
 五大堂というのは不動明王を中心に降三世(ごうざんぜ)明王軍荼利(ぐんだり)明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の五大明王をまつってあります。
 ここでもやはりお線香だの打ち出の小槌だのの説明がありました。
 この崖の上に見えるのが五大堂です。

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 いまだ信仰薄き身で、こんなことを書くと身代わり瘤は役だってくれないかもしれませんが、今回の経験から、ついつい高齢者を囲い込んで高額の商品を売りつける話を思い出してしまいました。
 中禅寺のみなさんに失礼なことを申しあげるつもりはありません。お寺でこれこれの功徳がありますと話をされるのは当たり前のことです。
 わたしが思ったのは、悪意を持った人間がちゃんとお膳立てをして、密室のようなところでうまく話を聞かせると、かなりの人間はなかなか抵抗できず、その気になってしまうものなのだろうなあ、ということです。最近見ていた詐欺師を取り扱ったテレビドラマ「ペテロの葬列」の影響かもしれません。
 

 これは五大堂から中禅寺湖を見晴らしたところ。いい景色です。

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 ご詠歌は、

中禅寺 のぼりて拝む みずうみの

うたの浜路に たつは白波

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