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2014年9月 1日 (月)

J59 ラテンアメリカのジョーク

 まずは『ラテンアメリカ・ジョーク集』(山口秀男訳編、実業之日本社、1981)から。

17

夫は読書家

 夫の誕生日の贈り物を考えあぐねた奥さんが、何かいい知恵はないものかと友達に相談した。
 友達は、いろいろと品物をあげてみたが、どれもこれもあり余っている、ということでラチがあかない。そこで最後に、
「そんなに物持ちなら、本がいいんじゃない?」といったら、
「それも、もう一冊持っているの……」
(P50)
 

 

虎の巻

 本屋の老店主がふらりと入ってきたご婦人に、
「いい本がございますよ。”ご乱行弁解語録集”っていうんですがね。お役に立つと思いますが」
 ご婦人、顔色を変えて、
「まあ失礼ね!私に何の関係があるっていうの!」
「実は今朝、お宅のご主人に一冊買っていただいたんですよ」
(P50)

 

 次は、『ブラジル・ジョーク集』(醍醐麻沙夫編著、実業之日本社、1980)から。

14

ベストセラー

 ポルトガルの本屋にて。
「評判になっている本をください」
「『ポンペイ最後の日』なんか、よく売れてますよ」
「題からいうと悲劇みたいだなあ。私は悲しいストーリーが嫌いでね。女主人公(ヒロイン)は何で死ぬことになるのかね」
「さあ、よく存じませんが、吹出物かなんかのせいらしいですよ」
(P174)

 

旅行記

 マヌエルが旅行記に読みふけっていた。
 友だちが「面白い?」と訊ねると、彼は上気した顔をあげ、
「本当に旅をしているみたいな気になるなあ」
と答えた。
 数日後に友人がマヌエルを見かけると、彼は旅行記のページを後から繰って読んでいる。
「どうして後ろから前へ読むの?」
「ああ、いま旅行の帰り路なんだ」
(P191)

 

インテリの老後

 一見インテリ風の、しかし疲れて不健康そうな男が本屋の棚を眺めたあと、店員に訊ねた。
「『人生は四十から』というのありますか」
「ええ」気がなさそうに店員はいった。
「本の中だけならね」
(P203)

 

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