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2014年10月 1日 (水)

第十六番 水澤寺

Photo_2 今回の最後は群馬県渋川市伊香保町水沢五徳山水澤寺(ごとくさんみずさわでら)。伊香保ですから温泉もありますが、やっぱりそちらへは行きません。
 ここは水澤観音と呼ばれ、有名だそうです。なるほど広い敷地です。
 駐車場の方から入ったので、仁王門は見損ねてしまったようです。あとから案内書を見て、え、そんな所もあったの、と思うことがときどきあります。三カ寺目になるとさすがに疲れてきて、さっさとすまそうと思ってしまうこともあります。

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 これは鐘楼。額の文字は「梵音拂塵」です。賽銭箱に「一打百円也」の看板があったので、一打ちしてきました。心の塵は払えたでしょうか。
 実は前の長谷寺にも鐘楼があって「一打百円」でした。でももうお参りがすんだあとだったのでつくのをやめました。お参りの作法として、鐘はお参りの前につくものだそうです。
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 左が本堂で、右は六角堂です。
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 本堂です。

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 伝説があって、推古帝の時代、伊香保姫は継母に妬まれ、継母の父兼光の手の者に吾妻川で殺されそうになりました。『観音霊場記』にはこう書いてあります。

残る伊香保姫を沈めんとせしに、赤城山の峯より俄に黒雲起り、風雨烈しく雷電閃き鳴り、また河の中には数万の鯨波(ときのこえ)起り、兼光が一党これに驚き、前後を忘れて逃げ退きたり。かゝるところへ異形の人出で来たり、漫々たる大河を徒渡(かちわた)りし玉ふに、その渦まく流れ左右へ排(ひら)き、伊香保姫と随従の伴保(ともやす)ら、陸地の如くたやすく行き過ぐれば、忽ち雲中に声あって曰く、今仮に人の形を現じて、危き汝が命を助けしは、我汝に与えし守り本尊なりと。(p286)

 母が姫に与えた守り本尊が人の姿であらわれ、旧約聖書のモーゼの海割りよりちょっとスケールは小さいけれど、河の水を割って助けてくれました。この守り本尊が水澤観音のご本尊十一面観音である、というのです。

 先達さんもバスの中でこの話をしてくれ、最後は、継母も心を入れ替えて仲良く暮らしました、で終わりました。ところが『観音霊場記』では、継母は、甥の信州更科の住人宗季(むめすえ)の所へ追い放たれ、そして、

宗季は姨(をば)の邪(よこしま)を悪みて宇津の尾山の奧へ捨つる。この故に今に姨捨(をばすて)山と云ふ。名高き月の名所なり。

ということになっています。
 最近、伝説も少しずつやさしくなって、姥捨てなんてとんでもない、ということになっているんでしょうか。

 これが六角堂で、安置してある六地蔵を、腕木を押して台ごと回転させるようになっています。三回まわすと先祖の供養になるそうで、これもちゃんと回してきました。

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 ご詠歌は、

たのみくる 心も清き 水沢の

深き願いを うるぞうれしき

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 これで残るは千葉県の六カ寺になりました。今年の予定はこれでおしまいです。来年ちょっと頑張れば…というところですが、はたしてどうなるでしょう。

 

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