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2014年12月24日 (水)

第二十九番 千葉寺

 12月18日(木)、ひとりで電車に乗って第二十九番札所千葉寺(ちばでら、せんようじ)へ行ってきました。その名のとおり千葉県千葉市にあります。
 三十三カ所巡礼も残り六カ寺(那古寺はもう行ったけれど、最後に結願に行かないといけないので含めると七カ寺)。だから来年ゆっくりまわればいいと思っていました。
 ところが残念なことに、来年はわが町港南台発のバスツアーが開催されないことが判明しました。今年スタートしたツアーの終わりの部分1、2月分は残っていますが、それ以降新規に実施される予定はありません。もうこの近在の顧客は見込めないということでしょうか。
 2月は最後の三十三カ所満願のツアーですから、これに参加するためには、それまでに他を全部まわっておかなければなりません。幸い1月のツアーには行っていない二カ寺が含まれているので、これにも参加するとして、あと三カ寺を自力で行けば間に合います。
 18日は、午前中、神田の三省堂古書館スーパー源氏神保町店に本の補充と整理に行って、午後は総武線で簡単に行ける千葉寺へ、とりあえず行くことにしました。
 

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 総武線JR千葉駅で降りて、徒歩で京成千葉駅へ。京成千原線に乗って二駅目が千葉寺(ちばでら)駅です。駅名になっているくらいだから、門前町かもしれない、降りればすぐわかるだろうと思っていたら、これがわかりません。
 門前町どころか駅の売店もない、駅員さんもどこにいるのか姿が見えない。駅前は開発途中の新興住宅地のような感じで、千葉寺の案内も周辺案内図もなく、おまけに人通りも少ない。晴れてはいても、寒波がやってきて冷たい風が吹きつける日でした。

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 33観音巡りのパンフレットの小さな地図をたよりに行きました。しばらく歩いてから、犬の散歩をしていたおばさんに
「千葉寺はどっちでしょう」と聞いたら、
「千葉寺はこっちだよ」と今来た方を指されました。
「いや駅じゃなくて、お寺の千葉寺」と聞き返したら、
「お寺は知らない」との返事。
 驚きました。地名にもなっていて「千葉寺何丁目」みたいな看板が貼ってあります。でもお寺は有名じゃないようです。門前町どころじゃない。単なる地名、駅名としか思われていないようです。
 高円寺や吉祥寺でお寺のありかを聞く人はめったにいないだろうけれど、ここは千葉県千葉市で、昔の豪族千葉氏のお寺の千葉寺なんだから、せめて案内表示くらいは出してほしい。
 回り道をしながらたどりついた海上山千葉寺(かいじょうざんせんようじ)は、住宅地の中ですが、古い立派な仁王門がありました。

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 仁王門の龍です。

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 そして境内は広い。樹齢千年以上、行基菩薩以来と伝えられる大銀杏がありました。

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 これが本堂。Dscf9450_2
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 しかし本堂の扉は閉じられていて、窓からのぞいた正面の仏壇も閉まっていて観音様は見えません。外側の大扉は毎月21日の縁日の日だけ開かれ、観音様は秘仏で33年に一度ご開帳されるのだそうです。
 参拝をしてから納経帳に朱印を、と思っても納経所の案内もありません。参詣の客もほとんどいない。本堂のまわりをうろうろしていたら、通りかかった地元の人が声をかけてくれて、ようやく納経所がわかりました。
 ちょっと離れたところの「本坊」がそうでしたが、ここも人影がなく、「御用の方はインタフォンを押して下さい」と貼り紙がありました。まことに愛想がない。

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 それでもなんとか納経帳に朱印をいただきました。ここまで来てこれをもらわないで帰ると、きっとすごく損したような気がすると思います。お参りよりハンコを集める方に気持ちがいっているようで、ちょっといけないなと思いつつ、一息つきました。
 最近の言葉では全部揃うのを「コンプリート」と言うそうです。あと五カ所で三十三カ所コンプリートです。

 帰りは行きと違った道をとったら、こっちにも案内表示はなく、駅までまた回り道をしてしまいました。どうもこの町とはうまくないようです。
 おまけに改札口を通った後、どっちのホームに行ったらいいのかわからない。あれ、どっち方面だっけと思っているうちに電車が来たので、あわてて階段を駆け上がりましたが、乗っていいのか躊躇しているうちに発車してしまいました。
 その後、ホームを見てみるとこうなっていました。

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 ホームは両側にあるけれど線路は片側しかありません。単線です。向こうのホームは使われていないのです。降りたときには気がつきませんでした。どっちへ行くにもこちら側でよかった、おまけに今行った電車に乗ればよかった、次は20分後まで来ないということもわかりました。
 今回は、駅も町も寺も愛想なしの印象が強かったけれど、これはずっとバスツアーで楽ばかりしてきたからそう感じるのでしょう。ろくに下調べもしませんでした。昔の人は全部歩いてまわったのだ。これも観音様の与えたもうた試練と甘受して、また次回に臨むことにしましょう。

 ご詠歌は、

千葉寺へ 詣る吾が身も たのもしや

岸うつ波に 船ぞうかぶる

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