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2015年3月23日 (月)

お礼参り 善光寺1

 2015年(平成27年)3月17日、長野善光寺へお礼参りに行っできました。お礼参りというと、ヤクザなどの報復をまず思い浮かべてしまうけれど、念願がかなったお礼に神仏に詣でるのが、お礼参りの本義です。わたしが行ったのは坂東三十三カ所ですが、西国三十三カ所も秩父三十四観音も、念願の巡礼を無事果たしたお礼に善光寺へ行くことになっています。
 善光寺に、無事巡礼ができますようにと願をかけて始めるわけでもないのに、どうしてみんなお礼に行くようになったのかは、よくわかりません。西国三十三カ所の最後が岐阜県谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)なので、せっかくここまで来たんだから、有名な信濃の善光寺まで足をのばして帰ろう、というあたりから始まったという話もあるようです。江戸へ帰る人にとっては、ちょっと遠回りするだけという感覚だったのかもしれません。善光寺が八宗兼学で無宗派の寺だというのも、まとめにはちょうどいいのかもしれません。
 ともかく今では、お礼参りは善光寺ということになっています。そして、善光寺と対(つい)になっているからと、上田市北向観音(きたむきかんのん)へも行くことになっています。行くことになっていると言われると、行かないとせっかく達成した三十三カ所巡礼の値打ちが下がるような気がして、行ってこようかとなります。お礼に行くわけですから、ここで善光寺も商売がうまい、などと言ってはいけません。

Photo_4 横浜から長野は遠い。バスは朝の6時30分に横浜駅西口を出発し、途中、関越自動車道の高坂(たかさか)サービスエリア(埼玉県東松山市)と上信越自動車道の東部湯の丸サービスエリア(長野県東御(とうみ)市)の二カ所で休憩しました。
 東部湯の丸SAから見えた山は、地図を見ると浅間山の西にある湯の丸山のようです。
 ずっとバスの中は疲れます。それでも浅間山が見えたり、北アルプスの山々が見えてきたりすると、ちょっとうれしくなって気が紛れます。しかしバスの通路側の座席だったので写真までは撮れませんでした。

 善光寺へ着いたのは、11時15分頃でした。五時間近くかかったことになります。駐車場の側に三重の塔がありました。
 善光寺には40年くらい前に来たことがあるはずですが、何も思い出すことはありませんでした。

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 この塔は「日本忠霊殿」で、「戊辰戦争から第二次世界大戦に至るまで、240万余柱の戦病没者の英霊を祀る仏式霊廟」だそうです。つまり仏式の靖国神社であり、「善光寺史料館」でもあります。

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 ここでおつとめをし、お寺の案内人の方から説明を聞きました。この方が、善光寺のちょっとした名物になっている方だそうで、独特の口調とことばづかいに、ときどきギャグをはさんで縁起などの話をされ、かなり受けていました。ギャグを思いだして書こうと思ったのですが、出て来ません。話の内容もうまく思いだせない。出てくるのは「~になっとんです。」「~だよ。」「~じゃない?」という癖のある語尾ばかりです。これがわたしの脳に一番強い印象を与えたらしい。ともかくしっかり芸風が確立している方でした。

 本堂には側面の方から行きました。ずいぶん大きな建物です。高さ約27メートル、間口約24メートル、奥行約53メートルだそうです。

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 こちらが正面です。本堂は何度か火事にあっていて、現在の建物は宝永四年(1707年)に再建されたもので、国宝です。さすがに立派なものです。

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Photo_4 本堂の内陣には有名な「戒壇巡り」があります。床下の真っ暗な回廊を巡って、「極楽の錠前」に触れると極楽往生できるというものです。有料(500円)です。
 薄暗い階段を降りて曲がっていくとすぐ真っ暗になります。ほんとに何も見えません。右手を壁にくっつけてそろそろと歩いて行きます。45メートルくらいだそうで、けっこう長い。それに曲がって行くところもあるので、一人だとかなり恐そうですが、団体なので、「あ!」とか「お!」という声が聞こえ、早めに歩くとすぐ前の人にぶつかったりするので、あまり恐くはありませんでした。
 極楽の錠前は、秘仏である本尊の真下にあって、本尊の手と紐でつながっているそうです。真っ暗なせいかどのくらいの時間だったのかよくわかりませんが、そのうち無事に極楽の錠前――感触では木(?)でできたコの字型の把手のようなものに触れることができ、わたしの極楽往生は約束されました。わたしよりちょっと後の人が「おい、どこだどこだ」としばらく騒いでいました。前の人が「あ、あった!」と安心の言葉をつぶやいて先へ進んで行くのに、自分だけ見つからないと、さすがに焦るようです。ひとりだけ地獄へ落ちるのはいやだ。

 本堂の前には山門(三門)があります。これも大きく立派なものです。本来は仁王門から入って仲見世をぬけ、山門をくぐって本堂へ、というのが順路ですが、駐車場が本堂の脇だったので、逆にたどることになりました。

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