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2015年5月 7日 (木)

J66 加島祥造の本から

 まず加島祥造西洋ユーモア名句講座』(立風書房、1984)から。

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・「結婚――それは一冊の本であり、その第一章は詩で書かれているが、残りの章は散文である。             ――ビバリー・ニコルズ
 Marriage--A book of whicn the first chapter in poetry and the remaining chapters in prose.            --Beverly Nichols 」(p16)

トウェインの妻

・「彼の妻は彼の諸作品に手を加えたばかりでなく、彼にも手を加えたのである。
    ――ヴァン・ウィク・ブルックス――
 His wife not only edited his works but edited him.
--Van Wyck Brooks, The Ordeal of Mark Twain.」(p52)

 マーク・トウェインの妻オリヴィアは富裕な家庭に育ったしつけのよい美しい娘だった。そして庶民的で自由であったトウェインをあれこれ制約し、トウェインもそれを受け入れた、ということが、ブルックスの本には書いてあるらしい。

 次は加島祥造編『ユーモア名句&ジョーク集』(1986、講談社)から。

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喫煙の害(仮題)
ジャックは喫煙の害についてあらゆる本を読んだ、そしてやめたよ、ついに――。いや、タバコじゃなくて、そういった本を読むのをね。(p212)

料理の本(仮題)
「あなた。あたしの焼いたケーキはどうでした?」
「ひどい味だった」
「あら、おかしいわねえ。料理の本にはすごく美味しいと書いてあったのに」(p201)

 「本と読書の章」(p243~)にある名句集。

・書籍というものは、頭を麻痺させるクロロフォルムのようなものだ。
   ロバート・W・チェンバーズ(p243)

・彼は、独創性を大きく飛躍させるために、読書を完全にやめてしまった。
           チャールズ・ラム(p243)

・読書は自分が考えないための巧妙な方法となることもある。
          アーサー・ヘルプス(p243)

・一つの小説を書くのに六ヵ月もかかるなんて、ちょっと馬鹿げてんじゃない? 三ドル九十八セント出せば一冊買えるのに。(p243)

・ベストセラー作品なんていうものは、たいていその作家の平凡な頭と読者のぼんくら頭とがぴったり合致した結果なのさ。(p244)

・本の洪水が人間を無知にしている。
       ヴォルテール(p244)

・シェークスピアの戯曲なんて、世間の人がいつもいう名文句をつなぎ合わせただけじゃないのか?(p244)

・君の本は大勢の人をひきつけてるね――テレビのほうに。(p244)

・君の本はなかなか立派だ――唯一の欠点はおもて表紙とうら表紙の間が離れすぎてることだよ。(p244)

・君の本はパンチがきいてるね――読みはじめるとすぐ眠らされたものな。(p244)

・君の本はハッピ・ーエンドだね――読み終わったときほっとしたものね。(p245)

・いろいろの変わった癖があるけれど、いつも新しい本ばかり読んでるのはいちばんヘンな癖だと思うねえ。(p245)

・本はのろわしきもの。人類にたたりをもたらすもの。現存の書籍の十分の九はナンセンスである。このナンセンスを論破するものがよい本である。
         ディズレーリ(p245)

・もし、本が役に立つものだったら、
世界は、とうのむかしに改良されていたはずだ。                    ジョージ・ムーア(p245)

・息子「父さん珍書(傍点)ってなあに?」
父親「人に貸してやってもどってきた本のことをいうのさ」(p245)

・客「本を一冊ほしいんだが」
本屋「何か軽いものでも?」
客「軽くっても重くってもかまわないさ。車できたんだからね」(p245)

・「あたし、何か本を買いにいくわ」
「本を?」
「そうよ。主人がね、昨日、読書用のとてもすてきなスタンドを買ってくれたの、だから――」(p246)

・若い女性「あなたの小説、結末がとてもすばらしいわ」
作者「第一章の始まり具合はどう思いました?」
若い女性「まだそこまで読んでませんの」(p246)

・何も考えないでただ本を読むのは、ぜんぜん本を読まないよりもっとわるい。         
           ハリー・ゴールデン(p246)

 これは別の章から

・うそのない歴史本はすべて、退屈きわまりない。             アナトール・フランス(p251)

 

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