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2015年5月18日 (月)

英勝寺のシロフジ

 安国論寺のフジが終わっていたので、英勝寺(えいしょうじ)のシロフジももう遅いかもしれないと思いながら、ちょっと遠いけれど行ってみました。

惣門はいつも閉まっています。

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 その先に拝観入口の通用門があり、「花だより」の看板には「白藤」が出ていました。よかった。他にツツジ、紫蘭、胡蝶花(シャガ)が咲いてるようです。

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 ツツジはこんなもの。それよりシロフジを見ることにして、奧へ行きます。

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 書院の前に、ありました。

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 ここではお茶が飲めるはずですが、この日はやっていないようでした。

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 ちょっと盛りを過ぎてしまったようですが、十分きれいです。

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 藤棚の奧に竹林が見えます。

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 小径もついていますが、すぐ裏山になっていて、それほど広くはありません。

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 敷地には少し段差があって、建物の配置がわかりにくい。惣門からではなくて脇から入るようになっているせいかもしれません。
 これが山門

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 鐘楼

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 唐門仏殿

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 仏殿はガラス戸が閉まっていて愛想がありません。

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 どれも由緒ある建築物らしいのですが、全体にくすんだ感じがします。庭も、手入れがされていないわけではありませんが、なんとなく雑然としています。野趣を楽しむのだという意図でしたらごめんなさい。

 ここにはこの寺を創建した英勝院(えいしょういん)の位牌を納める祠堂(しどう)という建物があるのですが、保護のため鞘堂(さやどう)でおおわれていて、これもまことに愛想がない。はじめて見たときは倉庫かと思いました。お祭りの山車を納めてある建物のようだ、と言うと怒られるでしょうか。 

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 ガラス越しに祠堂が見えますが、よくわからない。

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 英勝院というのは、太田道灌の子孫で、徳川家康の側室「お梶の方」の法名です。「お梶の方」は聡明で家康に寵愛されたそうで、永井路子の『鎌倉の寺』(保育社カラーブックス、1967)にはこう書かれています。

 彼女は晩年の家康のお気に入りで、戦いについてゆくと必ず勝ちいくさだったことから、お勝の方ともよばれたという。といっても彼女が何も魔術師だったわけではなく、戦場でも家康のきげんをそこねない気働きがあったということではないだろうか。家康の側室には氏素性も知れない無教養な女性が多いのだが、彼女が珍しく武士の娘であることもそれを裏づけて居るような気がする。(p56)

 家康は、関ヶ原にもお梶の方をつれていったそうです。
 隆慶一郎の小説『影武者徳川家康』には重要な役どころで出てきました。くわしい筋はもう忘れましたが、関ヶ原で本物の家康は死んでしまい、入れ替わった影武者が、自分の理想実現のために時代を動かしていくという話で、とても面白い小説でした。たしか、お梶の方は最初に偽物だと見破るが、影武者に協力して以降支えていくという話になっていたと思います。
 テレビ東京の2014年「新春ワイド時代劇 影武者徳川家康」では、西田敏行が家康、観月ありさが「お梶の方」をやったそうです。再放送があったら見てみることにしましょう。

 こんなネタがあり、建物にもそれなりの由緒があって、鎌倉唯一の尼寺で、四季それぞれに花も咲くのですが、このお寺は鎌倉ではマイナーで、全体にひっそりとしています。 

 紫蘭(シラン)もありました。

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Photo

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