フラワーセンターのハス
7月11日神奈川県立フラワーセンター大船植物園へ行きました。
この日から「はすの花観賞早朝開園」が始まったのです。朝7時開園で、7時10分頃到着すると、行列ができていました。入園するまで十分近くかかりました。
入ってすぐのところにハスをいけた「はす樽」がいくつか置いてありました。「はす樽」で展示しているのは希少種だそうです。咲いています。
これは有名な古代のハス「大賀蓮(おおがはす)」です。係員さんが「開花二日目の古代ハスです。二日目がいちばんきれいです」と説明してくれました。
ハスの花は、二日目はお椀型に開いて昼頃に閉じ、三日目には皿型までひらいて半開きで閉じ、四日目には完全開花してもう散り始めるそうです。
本当にきれいです。
桃色と黄色の取り合わせが鮮やかです。
係員さんは、地下茎が蓮根(れんこん)であることも実証して見せてくれました。
スイレンの池の向こうが細長いハス沼になっています。行列はそちらへ続いています
行列のお目当てはもちろんハスの花ですが、「今年の池のハスは、生育が良くないため、昨年に比べ花数が少なくなっておりますので、ご了承ください。」とのこと。天候のせいでしょうか。なるほど花はまばらです。
極楽浄土…
極楽の蓮池というと芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を連想します。すかして見てみましたが、カンダタの姿はありせんでした。
わたしにはもうひとつ思いだすことがあります。
小学校低学年くらいか、その前くらいのときでしょうか。家の近くにハスの泥沼があって、その隣に古タイヤの加工を商売にしている家がありました。沼の脇には商売用の古タイヤがいつもたくさん積み上げてありました。子供の目にはずいぶん高く見えましたが、実際は二メートルからせいぜい三メートルくらいだったでしょう。それが三列くらいあって、子供同士、よく登って遊んでいました。
そしてある日、なにかのはずみでわたしはてっぺんから落ちて、ハスの泥沼へ墜落しました。タイヤが崩れてタイヤと一緒に落ちたような気がしますが、さだかではありません。ともかく極楽往生することはありませんでしたが、頭から泥だらけになって、わんわん泣きながら家へ帰った記憶がおぼろにあります。でもさいわいトラウマにはならず、ハスに恐怖を覚えたり、レンコンが食べられないようなことはありません。
このフラワーセンターは、昭和37年に県内の観賞植物の生産振興と花卉園芸の普及のために開設されたものだそうです。だから最近の観光地の、大型温室で熱帯植物を中心にした植物園とはちがって、雰囲気が落ち着いています。道の左側は藤棚です。
これはミニトマトかと思ったらなんとハマナスの実だそうです。ハマナスにこんな実がなるとは知りませんでした。
まだいろいろあるようでしたが、朝早くから出かけてきたので、また来ることにして適当にはしょって帰りました。
出口のところにあった神奈川県の花、ヤマユリです。
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