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2015年8月27日 (木)

本覚寺のサルスベリ

 本興寺の次は本覚寺(ほんがくじ)です。小町大路滑川(なめりがわ)を渡るためちょっと曲った角にあります。

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 仁王門から入ります。日蓮宗の大きなお寺です。

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 入ってすぐ右手にあるのは夷堂(えびすどう)です。元このあたりにあった天台宗の夷堂を日蓮が辻説法の拠点としていたことから、ここに本覚寺が創建されたそうです。現在の夷堂は昭和56年(1981年)に再建されたものです。 

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 江の島鎌倉七福神のひとつで、えびす講もあり、正月にはとてもにぎわうようです。にぎわう鎌倉は苦手なので、そのころ来たことはありません。

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 入った突き当たりが本堂ですが、工事中でした。

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 左手の寺務所が仮本堂になっているようです。ここもサルスベリが咲いていて、その前にはハスの鉢がたくさん置かれています。

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 これが仮本堂。「東身延本覚寺」と書かれています。身延山の日蓮の遺骨をこの寺に分骨したのでそう呼ばれているそうです。

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 ハスの花は数が少ない。もう終わりのようです。

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 ここのサルスベリも夏の青空に向かって咲いています。暑い。
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 永井路子の『わが町わが旅』(中公文庫、1990)には、こんなふうに書かれていました。

 その日、帰りがけにふと立ち寄った本覚寺の百日紅(さるすべり)の紅が鮮やかだった。強烈な夏空の青に、これほど映りのいい色も少ないだろう。真夏の、太陽の強烈さに、ものみなが息をひそめている昼下りそのまぶしさにもめげすに咲くこの花は、その強さに似ず、一つ一つの花はかれんで、さわやかである。初夏のあじさいと並んで、鎌倉の夏を飾る印象的な花で、この寺にかぎらず、安国論寺、極楽寺、妙法寺、九品寺などにも大木があるのに、その割には、人の話題になっていないのはどういうわけか。(p70)
 

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 「一つ一つの花はかれんで、さわやかである」そうですが、やっぱり暑いですね。

 永井路子は、「北条政子」はじめ鎌倉時代を舞台にした歴史小説をいくつも書いており、鎌倉に住んでいるので、その鎌倉案内は信頼が置けます。わたしの鎌倉散歩の重要な参考書です。これからも引用することがあると思うので、ここで紹介しておきます。

 永井路子わが町わが旅』(中公文庫、1990)

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 永井路子『鎌倉の寺』(保育社カラーブックス、1967)

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永井路子『私のかまくら道』(かまくら春秋社、1977)

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