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2016年9月 8日 (木)

自家製本3 表紙

背固め
 表紙をつける前に、背の補強のため、背に寒冷紗(かんれいしゃ)を貼る。寒冷紗というのは木綿を粗く織ったもの。背に直接ボンドをつけ、そこに貼る。

Photo
 さらにそこへクータを貼る。クータ(あるいはクーター)というのはクラフト紙を背幅に合わせて筒状にしたものである。封筒のように空間があることで、本の開閉を阻害せずに本文と表紙の接続を補強する。もとは何語であるのか、どういう意味なのかはわからない。
 不要の封筒を利用した。
 なお、このとき必要に応じて花ぎれしおり紐もつける。
 花ぎれ(花布)というのは、背の天と地に貼る装飾用の布ぎれである。単行本の背中に見え赤や青などの布きれのこと。
 ここでは花ぎれはつけないが、しおり紐はつけた。

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表紙
 さていよいよ表紙である。本格的にはボール紙を布でくるんだ表紙をつけるが、今回は簡易製本で、レザックという、官公庁の報告書などに使われる、厚めの紙一枚の表紙にした。くるみ表紙は、また今度やってみようと思っているので、そのとき報告することにする。
 レザックを
     縦 中身高さ+6mm(上下3mmずつ大きくする)
   横  中身の幅×2+中身の厚さ+6mm に切る。
 表紙の真ん中に中身の幅分の折り目を入れる。
 次が表紙で中身をくるんで、表紙と見返しを貼り付ける「見返し糊入れ」の工程。

Photo_6
 見返しの間に敷き紙を入れて、
1 帯麻の下に糊、
2 寒冷紗の上から糊、
3 放射状に見返し全面に糊――手早く、塗り残しのないように
4 敷き紙をとって10秒間プレス――プレス機はないので上から手で押さえる。
5 開いて、はみ出した糊を拭き取る。
6 再度軽いプレス――辞書のような大きい重い本を何冊ものせて半日おく。

 これで、後から題箋を貼ればできあがり。表紙にいろんなデザインを考えるのもいいけれど、今回は実用一点張り。背にも貼っておくと後で便利。

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 ともかく格好だけはできた。

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    表紙・裏表紙          見返し        


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        扉                 奥付

 糸綴じにすると本のノドまでちゃんと開く。
 折り丁の真ん中の頁(8頁、24頁、40頁…)を開くと、綴じた糸が見える。

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Photo_16
 この糸がピンと張っていないと見苦しい。技量がわかってしまう。プロに見ていただけるようなものではない。

 できばえはともかく、久しぶりの糸綴じだったが、思い出しながらなんとかできた。ひとまずよしとしておこう。

  

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