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2016年10月27日 (木)

J73 パンダの習性

 最近紹介した英語学習用のジョーク本の中から、ちょっと難解なジョークを二つ。
 まずスティーブン・ウォルシュ英語力よりジョーク力』(草思社、2007)から。

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パンダの習性

A panda walk into a bar and orders lunch. The bartender serves the panda, and the panda eats his lunch. When he finishes, the panda suddenly pulls a shotgun out of his fur and shoots the bar to peices. He then heads for the door.
The shocked bartender jumps out from behind the destroyed bar and yells, "Hey, what do you think you're doing? You ate lunch, shot up my bar, and now you're just going to leave?"
The panda answers calmly, "I am a panda."   
The bartender says "So what?"
The panda replies, "Look it up," and walks put the door.
Tha bartender jumps back behind the ruined bar and grabs his encyclopedia. He looks up "panda," and sure enough, there is a picture of a panda, and a caption, which reads, "Panda-a cute black and white bear. Eats shoots and leaves."

パンダがバーへ入り、ランチを注文した。バーテンダーは注文の品をパンダに出し、パンダはそれを食べた。パンダは食事を終えると、突如毛皮からショットガンを取りだして乱射し、バーをめちゃめちゃにしてしまった。そしてそのまま出口へと向かった。
 驚いたバーテンダーは、破壊されたカウンターの向こうから飛び出して叫んだ。「おい、何やってるんだ! 昼飯を終えたと思ったら俺のバーをこんなにしちまって、そのまま帰っちまうのかよ!」
 するとパンダは落ち着いた様子で答えた。「私はパンダだ」
「それがどうした」とバーテンダー。
 それに対してパンダはただこう答えた。「調べてみればいい」
 バーテンダーは、崩壊したカウンターのなかに急いでもどり、百科事典をつかみだす。そして「パンダ」の項目を探し出した。そこにはパンダの写真入りでこう説明されていた。 <パンダ:黒と白のかわいらしい熊。Eats shoots and leaves.>(p95)

 <Eats shoots and leaves.>は「若葉や葉を食べる」というパンダの食性の説明。それを<Eats, shoots and leaves.>=「食べて、撃って、去る」のがパンダの習性だと誤解した、という落ち。
 カンマ一つで文章の意味が大きく変わることを示した有名なジョークで、リン・トラス Lynne Truss というイギリスの作家が、句読点の使い方について書いた本の題名"Eats, Shoots and Leaves"にもなっているそうだ。)
 解説を読まないと、何のことかさっぱりわからない。

 次は杉田敏『最新アメリカジョーク事情』(DHC、1999)から。

Photo

ニューヨーカーの証明

A quiet little man was brought before a judge. The judge looked down at the man and then at the charges and then down at the little man in amazement. "Can you tell me in your own words what happened?" he asked the man.

"I'm a mathemamatician dealing in the nature of proof," said the little man. "Yes, go on," said the astounded judge.
"Well, I was at the library and I found the books I wanted and went to take them out. They told me my library card had expired and I had to get a new one. So I went to the registration office and got in another line. And filled out my forms for another card. And got back in line for my card."
"And?" said the judge.
"And he asked 'Can you prove you're from New York city?' So I stabbed him."

 ある物腰の穏やかな小男が裁判官の前に連れてこられた。裁判官は男を見下ろし、その罪状を読み、驚きのまなざしでふたたび小男を見下ろした。「事の起こりをあなた自身の口から説明してくれませんか」裁判官はそう男にたずねた。
 「私は証明の本質を研究している数学者です」と小男は言った。「なるほど。続けてください」と驚いた裁判官は先を促した。
 「あの、私はそのとき図書館にいまして、見たい本を探し出し、借りる手続きをしに行ったんです。ところが係員から、私の図書館カードが期限切れになっているので、新規に作り直す必要があると言われました。そこで私は登録事務所に行き、そこでの待ち行列の後ろにつきました。そして新しいカードをもらうために提出書類に必要事項を書きこみました。そのあと、カード受取のため、ふたたび列に並びました」
 「それで」と裁判官。
 「すると係員がたずねたのです。『ニューヨーク・シティ出身であることを証明できますか』と。そこで私は係員を刺しました」

 凶暴な犯罪の多いニューヨークの出身(住民)であることの証明は「人を刺し殺すこと」というブラックジョークです。(p54)

 これも難しい。「証明の本質を研究している数学者」がミソで、「ニューヨーカーの本質は…」と説明されて、ようやくわかる。

 

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