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2016年11月21日 (月)

浄光明寺

 山門を入って右手には不動堂があります。非公開なので、外から古い建物だなあと思うばかりです。

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 その奧の一段高くなったところに仏殿があります。昔はここに本尊の阿弥陀三尊が置かれていたので阿弥陀堂も呼ばれているようです。現在は、三世仏(釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来)が置かれています。(撮影禁止)
 大きな槇の木が前に立っています。
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 こちらが収蔵庫で、「木造阿弥陀如来及脇侍坐像」(国重文)があります。この収蔵庫と、山の上の網引地蔵冷泉為相の墓へ到る道は、木、土、日曜、祝日以外は閉ざされていて、拝観できません。開いているときは案内の人がいて説明してくれます。
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 ここも撮影は禁止なので、永井路子『鎌倉の寺』(保育社カラーブックス、1967)から阿弥陀像を転載します。

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 三メートルくらいある立派な仏像です。もとは金箔がはられていたそうですが、ほとんど剥がれています。衣裳には「土紋」という装飾が貼り付てあります。鎌倉独特の手法で、土を練って型を取り、それを貼り付けたものです。上の写真の衣裳に花の形がたくさんついているのが見えます。
 もうひとつの特徴は、爪が伸びていること。これは上の写真ではわかりにくいけれど、爪が薄く長く伸びています。爪形に削った木片をさしこんで作ってあるらしい。
 案内の人は、ブラタモリは崖の話が中心で仏像には余り興味がなかった、と残念そうでした。一所懸命仏像の説明をしている間、この爪に色でも塗って、楊貴妃の美人祈願にネイル祈願で売り出したら大繁盛するんじゃないかとか、つまらないことを考えてはいけません。このお寺は、あまりそういうことには関心がなさそうです。

 収蔵庫の隣は観音堂で、その奧は切り立った崖になっています。

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 たしかにブラタモリでは、鎌倉石と呼ばれる凝灰質砂岩は柔らかくて細工が容易、しかも耐火性があって便利。切り出してあちこちで使われた。やぐらもあちこちで掘られた、というような話をやっていました。

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 パンフレットの地図には等高線が入っていて、急な崖になっていることがよくわかります。

Photo

Dscf5486 この崖はみな山を削って切り出した崖で、これがブラタモリで取り上げられたわけです。
 客殿から一段上がったところを削って平地にして仏殿に収蔵庫、不動堂があります。さらにその上もう一段平になったところがあって網引地蔵(あみひきじぞう)、一番上は冷泉為相(れいぜいためすけ)の墓です。

 けっこう急な階段を登っていきます。
 上が少し広い平場になっていて、崖にはやぐらがいくつかあります。このやぐらには網引地蔵があります。

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 その昔、由比ヶ浜で漁師の網に引っ掛かって引き上げられたという言い伝えから「網引地蔵(あみひきじぞう)」です。綱引(つなひき)地蔵ではありません、念のため。

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 ここからまたちょっと登ると、冷泉為相(れいぜいためすけ)の墓があります。

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Dscf5296t 冷泉為相藤原定家の孫で為家の子、母は「十六夜日記」の阿仏尼です。
 山門前の道路にある鎌倉町青年団の碑には「藤谷黄門遺蹟」と題して為相のことが書かれています。
 父為家の死後、和歌所のことなどについて兄為氏と争論になり、母阿仏尼と共に鎌倉へ訴訟にやってきた。藤谷に居を定めたので「藤谷殿」と呼ばれた。「藤谷百首」はこの地で為相が詠んだものである。網引地蔵は為相が建立したものであるという。
 というようなことです。藤谷(ふじがやつ)というのは、このあたりのことでしょうか。今は泉が谷と言うようですが、他のところでしょうか。「黄門」は中納言の別称で、為相は従二位中納言でした。

 墓のあたりからは鎌倉の街を見下ろせます。

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 山を降りて、仏殿までもどってその奥へ行くと、いろんなお墓や石塔があります。

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 その中に、明治の神仏分離まで代々鶴岡八幡宮の神主だったという大伴家の墓があります。お墓に鳥居が彫られています。

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 なかなかおもしろいお寺です。

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