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2016年12月29日 (木)

両国で忘年会3

吉良邸跡

 北斎美術館のあと目指すは本所松坂町、吉良邸跡へ行った。もとはこのあたり一帯が吉良邸で敷地は約2,550坪あったが、現在は普通の街になっており、その一角の30坪たらずだけが本所松坂町公園として、なまこ塀で囲われてある。

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 「赤穂義士遺蹟吉良邸跡」の碑。

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 入ると正面に「吉良上野介義央」像。

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 左側には松坂稲荷吉良上野介義央追慕碑、小さな祠のような吉良家臣二十士の碑が並んでいる。
 一番右は「みしるし洗いの井戸」という看板が立っているが、この写真ではよく見えない。「みしるし」では若い人には理解されないのではと心配になる。「御首級」つまり「首洗いの井戸」である。昔の看板はそうなっていたようだが、今は書き換えられている。
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 これが吉良家臣二十士の碑。小林平八郎と清水一学の他は知らないけれど、名前が書いてあるのはみなここで討たれた人たちということなのだろう。

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 芝居の話ではなく史実として、吉良側は二十人ぐらいが死んだのに、赤穂浪士側はけが人こそあれ一人も死んでいない。
 吉良側の犠牲者数は諸説あって確定してないようだが、二十人内外の死者とやはり二十人くらいの負傷者を出した。これに対し赤穂浪士側は死者なし、負傷者が二人ということだ。吉良側は百人以上いたと言われるがその半分以下の四十七人に一方的にやられている。
 これは夜油断して寝ているところを完全武装の赤穂浪士に襲われたということが大きいのだろうと、なんとなく思っていたが、先日、テレビでやっていた『古舘トーキングヒストリー~忠臣蔵、吉良邸討ち入り完全実況~』ではなるほどそうかと納得できる説明があった。
http://www.tv-asahi.co.jp/talking_history/

 古舘伊知郎が赤穂浪士の討ち入りをプロレスみたいに実況中継しながら、ところどころに歴史学者磯田道史などゲストとのトークをはさむというかたちの、おもしろい番組だった。数的には劣勢の赤穂側が圧勝したのは、完全武装で夜討ちをかけたことの他にもいくつかの理由があり、一番大きかったのは吉良側の大半が寝ていた長屋を封鎖したことだったという。
Photo 大名屋敷はどこも外側をずっと長屋が囲んでいいて、ここに家臣たちが住んでいる。当夜の吉良側の家臣は150人ぐらいいて、長屋にいたのが約130人、上野介のいた母家は約20人だった。忍び込んだ赤穂側は準備していた鎹(かすがい)で、まず長屋の戸口を打ち付け、家臣を閉じ込めてしまった。そのうえ大声で「○○隊五十名配置終了!」などと叫び立てることで討手の数を実数より過大に信じ込ませた。
 家臣といっても大半は渡り奉公の仲間のような一時的に雇用されている、いわば派遣の職員で、主君の為に死ぬことまでは期待されていないし、そこまでの忠誠心もない。だからこれで戦意喪失、敵は多勢いてしかも閉じ込められてしまったんだからしょうがないと、そのまま抵抗しなかった。しかし正規雇用の侍はそうはいかないから戸口を打ち破って出て行ったが、そこを待ち構えていた赤穂側に討ち取られてしまった、というのだ。
 他にも室内戦闘用に短めの槍や小さめの弓を用意して準備万端、そのうえ屋敷内に踏み込んだら真っ先に吉良家の槍や弓を破壊して使えなくしたと、戦術も万全だったという。なるほどこれなら一方的な勝利にもなる。
 この他の討ち入りのとき山鹿流の陣太鼓は鳴らさなかったとか、上野介は炭小屋にはいなかったというような話は、はじめから芝居くさい話だ思っていたので特に感心しなかったが、この長屋封じ込めの話は、正規雇用と派遣雇用のちがいの話も含めて、非常に納得できた。
(屋敷図は山本博文『これが本当の「忠臣蔵」』(小学館101新書、2012)から)

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 このあとは、回向院から両国橋を通って、浅草橋駅へ出た。それほど書くこともないので、写真だけ載せておく。

回向院

 回向院は、昔は吉良邸より広い敷地があったようだが、今ではビルに囲まれて手狭で窮屈な、いかにも都会の寺だった。

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両国橋

 もう夕暮れになってきた。上に高速が走っている。

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 隅田川
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 ここは柳橋で、これは神田川

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 釣り舟の宿があった。

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 あとは浅草橋駅前磯丸水産で軽く二次会をやって、忘年会は終了。お疲れさまでした。

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