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2017年3月13日 (月)

J81 ポケットユーモア

 『わたしのポケットユーモア 世界おもしろ小話』(H・E・シュタイン編、個人出版)から本の出てくるジョークを。
Photo_2
料理本(仮題)
 めづらしく本屋の店頭に立った若い主婦が店員をつかまえて、たづねた。
「あの、お料理の本を買い」たいんですけど― ―」
「ああ、それでしたらこちらにございますが。豪華大型本と小型本といろいろですが、どちらがよろしいですか」
 若い主婦は少し考えてから
「小型本の方にするわ」
「でもこっちの大型本の方はボリュームたっぷりの料理が載っていますよ」
「いいのよ、小型の方で。だってわたしも主人も小食なんですもの」(p4)
 
返品(仮題)
 若い女が本屋にやって来て、店主をつかまえた。
「この間、買った本、私とても気に入らないのよ。返品したいんだけど、引きとっていただけるかしら?」
「場合によっては引きとりますよ。製本が間違っていたり、破れていたりしたんですか」
「いえいえ、それは立派に出来ていますわ」
 店主はけげんそうに
「じゃあ、どうしたんです?」
「あの本の結末がね。とっても気に入らないの。だってハッピーエンドじゃないんですもの」(p102)
 
 
率直に言うと(仮題)
 老医師が若い見習い看護婦を呼んでいった。
「キミは、わしに呼ばれたわけがわかるかね?」
「いいえ、わかりませんわ、先生」
「そうか、それなら言ってあげよう。キミはいつもハキハキしてとても真面目でいい子なんだがね。少し率直すぎるところが玉にきずなんだよ」
「どういうことですか、先生」
 見習い看護婦は首をかしげた。
「看護婦の役目はね、患者を元気づけ、生きる意欲を持たせることでなくちゃいけない.。ところがこの間、あの患者にキミが雑紙を持っていってやったとき、キミが何て言ったか覚えてるかい?」
「はい、先生。『わたしだったらもう連載小説など読み始めませんわ』って――」(p114)
 
 
二倍(仮題)
 あるホテルのラウンジで、二人の詩人がバッタリ出くわした。二人はともに売れない詩を書いているにもかかわらず、とても競争意識が強かった。
「やあ、あれから一年ぶりだな」
 話題は自然と、自分たちの本の売れゆきになった、
「おかげでオレの読者は二倍になったよ」
「そりゃよかった。おめでとう。キミが結婚したとは全然知らなかった」(p127)
 

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