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2017年7月 6日 (木)

JB56 イタリアのジョーク2

 イタリアのジョークの本はめずらしい。これまでに紹介したのは、
15 イタリア・ジョーク集JB05 実日国別ジョーク集2/3
139 トッティ王子のちょっぴしおバカな笑い話JB33 イタリアのジョーク
140 抱腹!! イタリアン・ジョークJB33 イタリアのジョーク
の3冊だけだった。
 4冊目が見つかったので報告する。これはジョークをイタリア語と日本語を左右対照で収録している。つまりイタリア語学習用の副読本である。わたしが読んだのは右側の日本語訳だけ。

204 笑いやーもイタリアー語(の)

Photo
    (書名)  笑いやーもイタリアー語(の)
      (著者)   高岡靖
      (出版者) 東洋書店
      (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    244
      (出版年) 2008/03/25

・タイトルは「わらいやーも いたりあーの」とイタリア語風に読めということらしい。

・左頁にイタリア語でジョーク。右頁に日本語訳と笑いどころの解説と語句の注釈がついている。

・イタリア語の語呂合わせによるジョークがけっこうある。解説を読めばなるほどとは思うが、やっぱり笑うところまではいかない。

・第5章は「トッティ笑話集から」となっている。サッカー選手トッティは、イタリアではおバカタレントでもあったようだ。

キリストがピノッキオに
 イエス・キリストとサンピエトロが天国を散策していると見知らぬ人たちが行き来している。その中できわめて高齢の一人に質問する。
――そのお年寄りのあなた、どんな善行をして天国に来ることができたのかね?
――わたしはジュゼッペといいます。生涯、大工として堅実な時を送りました。息子がいつの間にかできたが、彼はやがて私の下を去り世界に飛び立っていきました。私はひとりぼっちになりましたが、いつか彼と再会できるとの希望を持っています。
 キリストは考える。
――ウーン、大工か、名前がジュゼッペ、子供ができたが出生がよくわからない…。
 すると突然、叫び声をあげて、
――パパ-(お父さん)!!!
――オー、お前はピノッキオかー!!!(p21)

→ジュゼッペはヨゼフ、ジョゼフと同じで、マリア様の旦那様の名前。ピノキオを作ったのは「ゼペット爺さん」と記憶しているが、この名前もジュゼッペからきているらしい。

 

モーゼの十戒
 司祭が日曜の説教でモーゼの十戒について講釈している。第4項「盗みをしてはならない」に触れると、一列目の小柄な男が急にソワソワし始めたのをみとめた。第7項「不倫をしてはいけない」というと男は急にホッとしたように微笑んだ司祭はミサが終わるとその男に近づき、先ほどの不思議な行動について尋ねた。男はきまり悪そうな笑いをしながら、次のように答えた。
――貴方が第4項のお話しをされた時、私は傘がないのに急に気づきました。こんどは貴方が「不倫をしてはいけない」と言われたとき、どこに傘を忘れてきたかを思い出したのです。(p27)

 

新生ベネチア
 一人のイタリア人が30年以上の長い冬眠からさめる。これを祝うためベネチアへ旅行に出かけた。着くと、驚いたことに、町は完全に清掃され巡回船は定期的に運航され、ネズミもいない。主なモニュメントは修復され人々も以前より親切だし鳩たちも食べ物を食い散らかさない。
 きれいに清掃されたバールに入りコーヒーを注文する。飲んだ後バーマンに勘定を頼むと、――5マルクです、との返事だ。(p185)

→EUができる前のジョーク。冬眠からさめたら町はすっかりきれいになっていた。これはイタリアではない。ドイツに統合されたにちがいない、というジョーク。

 

手相占い師
 少し以前に、死体安置所ですべての死体の左手が消えていたことがあった。
 市長が捜査を命じると犯人がわかった。一人の柔和な雰囲気の老婆であった。
――あたしは手相占い師をしていたけど、今は年金生活者なの。でも何か読まないと夜、寝付けないの、と言い訳をする。(p217)

 

 

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