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2017年8月17日 (木)

JB64 サイエンスジョーク

 科学者をネタにしたジョークはあっても、科学それ自体をあつかったジョーク本はめずらしい。

213 サイエンスジョーク

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    (書名)   サイエンスジョーク
           笑えたあなたは理系脳 
      (著者)  小谷太郎
      (出版者) 亜紀書房
    (形状)    四六判ソフトカバー
      (頁数)    182
      (出版年)  2013/02/20

これはジョーク本といっても、ジョークをもとに物理学の解説をしようという本なので、その分野の知識がないとわからないところが多い。副題に「笑えたあなたは理系脳」とあるとおりである。

・物理学者と数学者の違いをからかったジョークくらいならわかる。

スコットランドの黒い羊
 エンジニアと物理学者と数学者がスコットランドを列車で旅していた。すると牧場に黒い羊が1匹見えた。
 エンジニアが言った。「スコットランドの羊は黒い!」
 物理学者が言った。「スコットランドには黒い羊が少なくとも1匹いる!」
 数学者が言った。「スコットランドには少なくとも片面が黒い羊が少なくとも1匹いる!」(p17)

 

・博士号を取得しても正規の研究職や教育職につけないポストドクターが大変だというのもわかる。

ポスドクはつらいよ
 ある若手研究者は、6年間の生産的な研究活動にもかかわらず、任期なしの身分になれなかった。研究者は学長と面談して理由を尋ねた。
 学長は言った。
「申しわけないんだが、この6年間で、学の求める人材が少々変わってしまったんだ。いま求められているのは、女性の、凝縮系科学の、実験家なんだ。残念ながら君は男性で、高エネルギー物理の、理論家だろう?」
 若手研究者は学長のことばの意味するところを考えてから言った。
「学長、私は進路を変更して、その条件のうち二つまでは満たすことができます。しかし……私は実験屋にはなれません!」
      ―デイビッド・ジェイ―(p41)

 蛇足ながら、このジョークは理論屋と実験屋との対立をからかったものでもある。
 さらに蛇足を付け加えると、わたしの姪も、長年ポスドクでアメリカだ沖縄だとあっちこっちへ行っていたが、最近ようやくイギリスで任期なしの身分を得たとのこと。よかった。

 

・むずかしいのは、こんなジョークである。

その速度測定器の不確定性はいくらかね?
 ハイゼンベルクは運転しているところを警官に停められた。
 警官が訊いた。「あんた、どんな速さで走っていたかわかってる?」
 ハイゼンベルクは答えた。「いや、わからない。しかしどこにいたかはわかる」(p57)

 ハイゼンベルクの不確定性原理です。量子力学というやつで、原子や素粒子などミクロは世界にはマクロな世界の法則はあてはまらないのだそうです。ハイゼンベルクによれば、ミクロな物体の位置を精確に測定すると運動量はわからなくなり、運動量を精確に測定すると位置が不確定になるというのです。
 よく理解できないことをジョークにされてもなかなか笑えない。

シュレディンガー夫人の猫
 シュレーディンガー夫人が夫に叫んだ。
「あなた、あの猫にいったい何をしたの? 半分死んでるじゃないの!」(p67)

 これも量子力学で、有名な「シュレーディンガーの猫」の話だが、よく理解できないので、よく笑えない。

・これくらいだと笑える。

数えてる間、ドキドキするよね
 稲光のあと雷鳴を聞けば、それがどれほど直撃に近かったかを知ることができる。
 もし聞こえなければ、直撃したのであるから、それ以上気にすることはない。(p109)

・これは、物理学のことはまるでわからないけれど、やっぱろそうなのかと感心したジョーク。

アインシュタイン参上
 自然と自然法則は夜の闇に隠れていた。
 神は言った。
「ニュートン現れよ」
 そしてすべてが明らかになった。

 しかし長くは続かなかった。
 悪魔がわめく。
「アインシュタイン現れよ」
 そしてすべては混沌に戻った。(p151)

 

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