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2017年9月 7日 (木)

JB65 スペインのジョーク

 スペインのジョーク本というのも珍しい。前に紹介したのは、

22 スペイン・ジョーク集(山田善郎 訳編、実業之日本社、1980)

のみである。(JB06 実日国別ジョーク集3/3

214 チステ CHISTE スペイン小咄

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    (書名)   チステ CHISTE スペイン小咄
      (著者)  マリア・ドラード 編著
           金丸悦子 監修
      (出版者) グラフ社事業出版部
    (形状)    四六判
      (頁数)    310
      (出版年)  1989/11/18

・スペイン語のジョーク集2冊から選んで翻訳したとのこと。他国のジョーク集にもありそうなものが多くスペイン色はあまりない。

・訳がちょっと固い。監修者の金子悦子氏は発刊時山梨県の老人ホームの理事長とのこと。山梨県で金丸というと、元自民党副総裁を思い出してしまう。縁者かどうかは不明。

・社会福祉法人がらみでも下ネタがけっこうある。これは元がスペインだからか?

失業者のデモ
 失業者の大きなデモが、マドリッドの大通りを行進していた。
「仕事をよこせ!」
「仕事をよこせ!」
「失業手当なんかいらない!」
「仕事くれ!」
 それを見ていた一人の男性は、深い溜息をついた。
「二万人もの失業者は、とうていねェ……」
 失業者に同情した男性は、なかの一人に声をかけた。
「君、私が力になりますよ。今すぐに始めてもらってもいい仕事がありますから……」
 すると、その失業者は仲間に向かって、
「二万人もいるのに、どうしておれにあたったんだ! ついてないぞ!」(p26)

 

有名レストラン
 マドリッドでは一流で通っているレストラン――その店の壁には、自他ともに美食家をもって任じる人たちのサイン入りの色紙が何枚もかかっていた。
 グルメとして味にはひときわうるさい一人の紳士が、食事をすませたあと、ボーイを呼んで尋ねた。
「あの色紙は本物だろうね? 有名な食通たちが、あんなにこの店へ来たのかい?」
「はい、本当でございます。でも……でも二度とおみえにならないのも本当でございます」(p76)

離婚なんて
 白髪の婦人が、旧知の弁護士に嘆いて語った。この歳まで、夫のためにどんな苦労をさせられたことか――横暴な性格、女出入りの数々、それに家計の不如意、嘆きのネタは尽きなかった。
「そんなにひどいご主人なら、早く離婚してしまいなさいよ.お手伝いしますよ」
 老婦人はむきになって答えた。
「えッ、離婚ですって? とんでもないわ。何年も何十年も苦労してきて忍耐に忍耐を重ねた今になって、主人を幸せにしてやるつもりなんか、私、これっぽっちもありませんのよ」(p138) 

 

地獄のお国ぶり
 誰かが地獄へ見学に行った。
 最初は、ドイツの地獄だった。みんな大変真面目に、正確に苦しみを受けていて、誰一人文句を言ってなかった。
 隣は日本の地獄で、全部コンピュータに頼って、狂気のように働かされていた。
 遠くから何やら聞こえてくるウルサイところは、スペイン地獄だった。みんないいかげんに休んでいて、大声で勝手な話をしていた。詐欺の罪でここへ入ってきた監督の悪魔は頭にきて、
「スペイン地獄の責任者を呼べ!」
「あいつは生きてた頃と同じに十時頃来て、サインして帰ったよ」(p254)

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