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2017年9月11日 (月)

JB66 悪魔の辞典3

 「JB51  悪魔の辞典2」で別役実当世悪魔の辞典』を紹介した。別役実にはもう一冊悪魔の辞典があった。

215 ことわざ悪魔の辞典

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    (書名)  ことわざ悪魔の辞典
      (著者)  別役実
      (出版者) 筑摩書房
      (形状)   文庫
      (頁数)    236
      (出版年)  2000/10/10

・ことわざを、通常とは違う意味にねじ曲げて解釈して笑わせるというもの。そのねじ曲げ方が別役の「芸」なのだが、辞典一冊分ともなると、無理矢理こじつけたと感じるものがあったり、さすがに全部おもしろいとはいかない。

・下ネタ、ブラックなネタがけっこうある。無理矢理下ネタにこじつけて「一丁あがり」は、あまりおもしろくない。

【あまいしるをすう】
「飲む」というのは、誰はばかることのない行為であるが、「吸う」というのは、やや人目を気にし、こっそり行うべき行為である。人が「甘い汁」を「飲む」のではなく「吸う」のは、それがよくないことと知っているからにほかならない。何故よくないのか。医者にいつも言われているではないか。糖尿病になるからである。つまりこの言葉は、糖尿病へのいましめ、と解するべきであろう。(p21)

 

【おいてはこにしたがえ】
何を「負う」のかとよく聞かれるが、言うまでもない、借金である。つまり借金を背負ってしまったら、子供にまかせろと言っているのだ。赤字国債発行の智恵は、実はここから出ている。借金を子供にまかせるのなら、いっそのこと必要な金を、子供に借りてしまえばいいじゃないか、というわけだ。しかも、子供がそれに気付くころには、我々はもう死んでいるのである。(p46)

 

【こうこうしたいじぶんにおやはなし】
昔は平均寿命が短かったから、子供が「親孝行がしたいな」と考える年齢に達するころには、もう親は死んでいたのであり、したがって親孝行なんてしなくてもよかった。もちろん今日では、平均寿命が伸びたから、親はまだ生きているのだが、そうなってみると子供の方が、その年齢に達しても「親孝行したいな」と、思えなくなってしまった。どっちみち。親孝行はしないのである。(p82)

 

【ないそではふれぬ】
「袖振り合うも他生縁」と言って、それだけで或るつながりを主張する風が我国にはあるが、ノースリーブだとそうはいかない。我国でノースリーブが流行したのは、対人関係におけるそうしたわずらわしさから、逃れるためであったとされている。(p140)

 

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