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2017年10月 2日 (月)

フリン解散

 9月28日に衆議院が解散。解散が本決まりになってから、あっという間に、誰も予想しなかった安倍対小池の政権選択選挙という話になってしまった。

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 床屋政談として、今後の見通しについて一言あるべきところだが、こんなことになるとは思っていなかったうえ、民進党の希望の党への合流がどうなるとか、まだわからない。安倍首相も解散を決めた時には、今回の選挙が、小池新党との政権選択選挙になるとは考えていなかったのではないか。

 この解散を「国難突破解散」とか「疑惑隠し解散」とか言っているが、わたしは「フリン解散」と呼びたい。

 まず第一に、解散の引き金を引いたのが、民進党山尾議員の不倫疑惑事件だったこと。むろん10月解散説はその前からあったし、安倍首相はずっと機会をうかがっていた。その上で、巷間言われているように、森友・加計問題や北朝鮮のミサイル、民進党の自壊状況などを総合的に判断して、解散を決断したのだろう。
 ただ山尾議員の問題がなく、民進党が前原代表・山尾幹事長の新体制で順調に船出していたとしたら、この時点で解散していたかどうか疑問が残る。山尾問題で民進党は壊滅しそうだ――これが安倍首相の背中を押した、と考えられる。フリン解散だ。

 第二に、これも巷間言われていることだが、解散に大義がない
 不倫というのは本来「人倫にもとること」「人の道にはずれること」であり、これまでの国会の流れを無視して、今なら勝てる、勝ちさえすれば万事OKと自分の都合で解散してしまうのは、人の道にはずれるのではないだろうか。
 金だってかかる。700億円だそうだ。余程のことがなければ四年間隔でいいものを、自分勝手な都合で二年や三年でやるな。税金の無駄遣いだ。
 安倍首相は、森友・加計問題を追及されるのがどうしてもいやだったんだろう。しかしまさか自分の進退が問題になるかもしれない選挙になってしまうとは思っていなかっただろう。人の道をはずれると思わぬことが起こる。

 第三は、小池都知事の都政投げ出し。まだ投げ出していないけれど、投げ出さなければ大勝負はできない。近いうちそうなる。
 豊洲も築地もオリンピックもろくに仕事をしていないのに、絶好の機会到来と、面倒なことは全部放り投げて国政に乗り出す。これも人の道としていかがなものか。
 あっという間に政局の中心に居座ってしまった勝負勘と度胸には驚く。ここまで先導者のつもりでいた若狭議員も細野議員も、「リセット」の一言で単なる「パシリ」にすぎないと全国的に明らかになってしまった。そう言われても若狭・細野両議員は今さら引き返せない。そこまで読んでの発言なのだろう。
 このあたりの動きが鮮やかといえば鮮やかなので、マスコミがちやほやするのだろうけれど、言うことはいつもあいまいで、具体的な中身がない。マスコミも記者会見でもう少し突っ込んでみたらどうか。東京新聞の望月記者との対決を期待する。
 ふつう、自分のことを「AI」だと言い出したりしたら、まわりの人は心配になって病院へ連れて行ったりするもんじゃないか。機械の道は人の道ではない。

 第四はもちろん前原民進党の身売り。希望の党へ金も人も差し上げます。気に入らない人間はお好きなようにお切り下さいは、いくらなんでもひどい。
 戦国時代の大名なら有利な方へ寝返るのも才覚のうちだが、とても民主政党の代表がすることとは思えない。国会議員たちがそろって賛成したのはいかなる理由によるのか。代表も国会議員も、いったい支持者をなんと心得ているのか。せめて、丁寧に説明して、きちんと解党してから、それぞれ右でも左でも好きな方へ行くべきだろう。人の道だよ。
 「トロイの木馬」になるという話もあるようだが、引かれ者の小唄だ。小池勝負師相手にそんな芝居をうてる役者がいるのか。
 ついこないだ横須賀の三笠公園へ行って日露戦争の戦艦三笠を見てきた。東郷平八郎が連合艦隊司令長官に選ばれたのは、「東郷は運がいい」という評判があったからだそうだ。前原は前の代表時の偽メール事件や今回の山尾幹事長不成立を思うと、「持っていない」人じゃないかと思われる。緑のタヌキのおばさんに化かされて、民進党はこれで溶けてなくなりそうだ。

ということで名付けて「フリン解散」。世間には広まりそうにないが、あらためて現今の政治家たちのレベルを思い知らされた。
 床屋政談としては格好の話題で、ネタも豊富だが、素材が悪いので、いい料理には仕上がりそうにない。ちょっと前にはこんなツイッターも流れていた。まったくゴッタ煮だ。

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 これを書いたのは10月1日、さてこれからどうなるか。前原代表、ちゃぶ台返しはできそうにない。結局解党になりそうだ。

 

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