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2017年12月25日 (月)

江南15 烏鎮・寒山寺

烏鎮
 水郷の烏鎮は完全に観光地化されており、この日は土曜日で観光客がいっぱいだった。

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 たしかに風情はあるが、川沿いの古い町を、ガイドさんからはぐれないようについて歩いて行くだけででは、情緒を楽しむところまではいかない。
 これは昔の診療所のようなところ。左手が診察室で、右手には薬の棚が並んでいた。

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 家の奧が民俗館のようになっているところがあって、昔の豪華な寝台とか衣裳などが展示してあった。

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 ここの街で入ったレストランは、これまでになく大衆的だったが、やはりコースのように魚など何品も料理が出た。江南は川魚の料理に特徴があるようだ。マコモの炒め物かなにかもあった。おいしかったけれど、一度くらいは麺の昼食を入れるべきだったと思ったのは歳のせいか。

 完全な観光地で、生活感はなかった。

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寒山寺(かんざんじ)
 いよいよ次は寒山寺へ向かう。有名な漢詩の舞台で、漢詩ツアーには欠かせない。

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 漢詩愛好者にとって、ここは中唐の張継が詠んだ「楓橋夜泊」の寺である。

 楓橋夜泊  張継
月落烏啼霜滿天
江楓漁火対愁眠
姑蘇城外寒山寺
夜半鐘声到客船

月落ち烏啼いて 霜天に満つ
江楓漁火 愁眠に対す
姑蘇城外 寒山寺
夜半の鐘声 客船に到る

 異郷で、夜しみじみと鐘の声を聞いたという旅人の詩だ。

 しかし寒山寺は塀を黄色に塗ったうえ、漢詩をいっぱい書きつけた賑やかな寺で、観光客もいっぱいだった。しみじみ旅情を味わうというわけにはいかない。

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 旅情はともあれ、日本人の詩吟の愛好者は、ここへ来ると「楓橋夜泊」をやらないではいられないものらしい。
 われわれも詩吟をやるN岡さんとM本さんに指揮されて、「楓橋夜泊」の詩碑の前で、一席吟じた。通りがかりの中国人観光客に注目されてしまった。

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 「楓橋」というのは寒山寺の前の京杭運河にかかる橋のことで、以前は誰でも入れたそうだが、現在は25元の入場料が必要で、しかも行列ができていた。寒山寺は漢詩とはイメージが違って賑やかな観光寺だし、楓橋の入口にわざわざ関門を作って金を取るのが気に入らず、入るのをやめてしまった。25元が惜しくて入らなかったわけではない。
 帰ってから、もう行くこともないだろうから見ておけば良かったとちょっと後悔した。これも判断の誤りだ。

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 これは近くの江村橋。楓橋も同じような橋だと思われる。

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 寒山寺前の運河に停まっていた船。遊覧船のようだ。千三百年前、鐘の音を聞いた船はもっと小さかっただろうか。

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蘇州シルク博物館(蘇州絲綢博物館)
 ここは絹織物の博物館。養蚕や製糸の工程などを展示している。

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 そもそもここは「呉」の国で日本とは古くからつながりがあった。百済を経由して、日本に最初に漢字が渡来したときの漢字の読み方は「呉音」と呼ばれる。六朝時代の江南音である。
 「呉服」ということばもある。今では和服全般をよぶくらいのことばになっているが、もとをたどると、呉の国の絹織物ということらしい。つまりこの博物館に展示されているもののことなのだ、とウンチクを垂れながら、わたしは展示されている織物などはざっと流して見ただけで、売店でも特に買いたいものはなかった。

Photo東呉飯店
 夕食は東呉飯店というところへ行った。ここは蘇州大学が経営しているホテルらしい。やっぱり蘇州大学は相当大きな大学のようだ。

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 このレストランで魚の唐揚げなどを食べたが、詳しい記録はない。もう明日は帰国で、団長の勤めも終わりということで、ビールと紹興酒に忙しかった。

網師園(もうしえん)
 網師園も世界遺産の蘇州古典園林のひとつである。ここでは「夜の花園(夜花園)」という、いろんな民俗芸能を少しずつ見せる催しをやっていた。
 メインのステージがあるのではなく、建物の一室あるいは庭園の中で、劇や音楽の一部が上演される。客の方が順番に巡っていく。

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 いろんな楽器の演奏があった。昆劇は悲劇と喜劇の二本立て。

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 京劇もあった。これは上演後の写真撮影サービス。

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 いずれも短時間のサワリだけで、物足りないと言えば物足りないが、いろんなものが見られたのはよかった。
 庭には上弦の月が出ていた。

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